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中邑真輔vsブロック・レスナーはレッスルマニア40で実現するのか?

2015年辺りから本格的にスタートしたプロレス動画の配信サービスが昨年末から妙に慌ただしくなってきた。毎月9.99$(なので昨今の円安で価格は5割増しにはなっていたのだが。。。)で生配信を観れていたWWEのPPV改めPLE(プレミアムライブイベント)が日本ではABEMA独占で4000円払わないと観れなくなってしまった。翌月にはプレミアムであっさり解放されると高をくくっていたが現時点ではその救済も当面なさそうである。RAWとSmackDownが毎週非常に観易い(レスラーの会話には字幕で日本語実況付き)状態で毎週無料で観れる事は本当に素晴らしい事なのだが。。。WWEネットワーク時代とどちらが良かったのか?非常に微妙な状況になった。
ABEMAさんには是非とも春のレッスルマニアだけはサッカーW杯時の無料開放という英断に是非とも期待したい!

さてそんな理由でABEMAをPCではないTVの大画面で視聴するためにFireStickTVの準備をした事でそれまでPS4で観れなかった新日本プロレスワールドで『猪木vsロビンソン』を観ようと思った矢先にまさかのリニューアル(AEWとの連携や価格見直しがメイン?)で過去の名勝負は順次移行扱いとなり。。。amazonプライムビデオのファインプレー(『猪木名勝負10選』)に救われた辺りの顛末は前回ボヤいた通りである。最近のファンには信じられないかもしれないがおそらく2010年代までは新日本プロレスの映像はVHS,DVD,CS,配信と場所を変えても圧倒的に全日本プロレスよりも圧倒的に観易い環境にあった。ところが無料、有料(Huluでは今年からシーズン4も開始!)問わず現時点では全日の映像の方が観易い状況にある。
不思議なものでそうなると今は昭和の新日本プロレスが観たくて仕方ない。

私の記憶の中ではプロレス界の映像をめぐる激戦を4度経験している。
一つ目はゴールデンタイムを撤退するまでの新日本(テレ朝『ワールドプロレスリング』)vs全日本(日テレ『全日本プロレス中継』)の中でも特に私が観始めたブッチャー引き抜き~長州全日本移籍&Uターン辺りまでが恐らく全世界的にも(といいつつメキシコはどうだったのだろうか?という疑念はあり)最初のメディアを通じたプロレス団体間の抗争だったと思う。
2つ目はアメリカでのWWF(当時:現WWE)とWCW間での所謂『マンデーナイトウオー』でこれはケーブル放送とはいえ月曜夜の同時刻という狂乱の時代だった。3つ目は再び日本を舞台に最大地上波TV3局(PRIDE男祭りをフジ、DYNAMITEをTBS、猪木ボンバイエを日テレ)同時放送をした格闘技大晦日イベント(※こちらは格闘技イベントだったがまだこの時点でプロレスファンがメイン客だった時代なので含む)だった。
そして4つ目はTVというドメスティックなマスメディアから解放されたが故に世界中のマニア相手に始まった2015年辺りからのWWE(ネットワーク)vs新日本プロレス(ワールド)のネット動画配信による競争であり、
2019年春のNY決戦(WM35と新日本&ROH連合軍の敵地MSG進出)
辺りにピークを迎えその後プロレス界にとっては悪夢の無観客での動画配信による影響が遠因ながらも前述の配信環境の激変につながっていると思う。

2016年1月下旬。。。7年前の丁度今頃の事である。私にとって最も激熱なプロレス動画配信体験は始まって早々にピークを迎えてしまった(苦笑)。
この月曜日は運のよい事に代休か何かで自宅にてWWEネットワークで念願だったWWE4大イベントの『ROYAL RAMBLE』の生視聴ができるとPCの前で正座待機していた。と同時に新日本プロレスワールドで12時(か12時半辺り?)から中邑真輔の退団会見が配信される事も知り途中からは2窓の準備をしていた。この年のロイヤルランボー(時間差バトルロイヤル)はローマン・レインズが王者としてベルトを賭けて1番に入場という演出、それが始まったあたりから中邑真輔の退団会見も配信の待機に入る。そして運命の時刻。。。中邑真輔の退団会見が始まったとほぼ同時にロイヤルランボーの3番目としてこれまた新年早々新日本を去ったAJスタイルズがサプライズ登場!どう考えてもWWEも真輔さんの退団会見を待ってこの同時タイミングでAJを出したでしょ!!っていうとんでもない瞬間を観てしまったのである。

最終的には新日本タッグ部門の顔だったギャローズ&アンダーソンまでもが2月にWWEに移籍を発表。。。さてこの7年前に起こったもう一つの事件を覚えている方はいらっしゃるだろうか?『SMAP解散騒動』である。
実は4人同時に離脱という出来事はほぼ同時に起こったのである。私は新日本からこの年WWEに移籍した4人を米ドラマシリーズ『LOST』の生存者グループ『オーシャニック6』になぞって『NJPW4』と当時呼んだ。正確にはこの後更に春に飯伏選手も新日本・DDT同時所属を解除しWWEのクルーザー級トーナメント『CWC』に参加してるのだが。。。これはいろんな意味で別枠としたい(苦笑)。あれから7年。。。正直昨今の大騒ぎを含めて私は芸能界の泥沼ニュースにほぼ興味が無いのであくまで見出しレベルでしか把握してないのだがもし芸能界にも『NJPW4』のように次のステージ=海外進出のような世界が存在していたのならばその後の『SMAP』はどうなっていたのか?とFireStickTVのおかげで最近TVerで観た矢吹奈子さんの成長をアナザースカイ韓国編を観て複雑な思いになった。
少し異なるかもしれないが『NJPW4』はキムタクさん以外の離脱した元『SMAP』メンバー4人のマルチバース的というか並行世界とも言えた。
コロナ禍で一度はリリースされながらもまたWWEに復帰し最近はAJとのトリオ『OC』での出番待ちのギャローズ&アンダーソンはなんとなく草薙さんと香取さんコンビには特にそんな雰囲気を感じえない。彼らの移籍後の活躍についてはAJ&真輔と比べて評価が分かれると思うが、2017年の日本公演(両国国技館)で実現したシェイマス&セザーロとのRAWタッグ王座戦は1990年代以来日本ではご無沙汰だった外国人同士による世界最強タッグ公式戦最終日クラスの満足感があった事だけは記憶に残しておきたい。

全盛期はもちろん円熟期も終わりに近づいた感のあるAJスタイルズだがかつて『武藤がいる方が本隊』と言われた様に私にとってどこにいようが大好きなプロレスラーである。なので『NJPW4』の中でも特にAJのWWE移籍は嬉しかったし実際AJはこの移籍で『フェノミナルフォーアーム』というフィニッシュ替えを行いもう1段階レベルアップできたとも思う。
『X Division』時代のAJをご存知の方はTNA独特の入場ゲート(タイムトンネルのようなも)をくぐって出てくる姿を覚えているかもしれない。
新日本でIWGP王座を巻いた姿こそがそのタイムトンネルの出口だったと当時思っていたが更にその先にあの日のロイヤルランボーがあったのだ。
ところがである!WWEでAJとの対戦(再会)を楽しみにしていたダニエル・ブライアンが脳震盪癖の深刻な影響でAJ移籍のわずか数週間後のRAWでリタイア宣言してしまった。この時のアップ・ダウンは大袈裟ではなく1988年真夏の全日本プロレス武道館級の衝撃だった。

中邑真輔のWWE移籍くらい当時全く想像できない事もなかったと思う。
しかしAJvsブライアンとはまた違う意味での再会をすぐに期待した。
前置きが長くなり過ぎましたが(苦笑)。。。それと同じくらいに7年間も待たされて一度はもう諦めた『ブロック・レスナーvs中邑真輔』がしかもレッスルマニア(メインではないが)という最高の舞台で実現する可能性が今年くらい手応え感じる事もない!本当であれば現AEW王者サモア・ジョーと同じタイミング(2017年)で実現していても不思議ではなかったのだ。
裏どりした訳では無いのであくまでナンシー関スタイルの素人妄想ではあるが例のジョン・シーナへのアクシデント未遂の一件さえ無ければ。。。或いはWWEネットワークに日本からの加入者が激増してさえいれば。。。その直後に当時のWWE王者ジンダー・マハルに一度も勝てない(どころか日本公演ですらフォール負けの屈辱)状況にまで落とされたのだろうか?
ただ一方で最近スタン・ハンセンによるブルーノ・サンマルチノ首骨折事故の映像(ラリアットではなくボディスラムのミス)を観たがその後『ピースメイカー』にも繋がるハリウッド系活躍にシフトしていたシーナに未遂でもヒヤっとさせてしまった事で新日嫌いのヴィンスを硬化させてしまったのは痛かった。昨年元旦のムタ戦が『奇跡』だったのも決して大げさではない。
そして中邑真輔にとって6年の辛抱がようやく実を結ぶかもしれない。

『レスナーvs中邑』は実は一度(もしかしたらライブイベントでは他にあるのかもしれないが)だけWWEで実現している。コロナ禍直前のまだ大歓声の中での2020年のロイヤルランボーはブロック・レスナーは1番目に登場し。。。以降半数近い参加者は時間差入場間隔の90秒以内にほぼ秒殺されたがその中の一人が中邑真輔だった。レスナー新人修行時代の同期シェルトン・ベンジャミンとは『再会』演出があったが真輔さんはなし。唯一の救いは既にそれまでの参加者が場外に全て落とされて一応は1対1でこの場面を迎えた事だったが。。。私はこの時点で中邑真輔が辿りつける場所はここまでと諦めた瞬間でもあった。しかしコロナ禍は中邑真輔にもう一度チャンスを与えたのだ。ヴィンスの退陣とWWEがUFCと親会社に買収されるというコロナ禍以前には想像すらしない出来事が起きた。この事自体には思うところありすぎなので別の機会に語りたいが。。。ヴィンスの影響力低下が『ムタvs中邑』『ムタ殿堂入り』を実現させたと武藤さんも語っている様に更に追い風が冒頭の ABEMA である。WWEネットワークには残念ながら日本からの影響力(加入者不足)が及ばなかったのだろう。中邑選手を含む日本人レスラーの冷遇は ASUKA 以外は酷いものだった。。。しかし今は ABEMA という後ろ盾がつき日本人レスラー大優遇時代になったのだ。

もし ABEMA がサッカーワールドカップとまではいかないとしても。。。
春のレッスルマニア2日観無料配信での加入者増を狙ってるのだとすれば!
当然ここ数年チャンスの無かった中邑真輔のレッスルマニアでの優遇も準備されていて不思議ではない!さて私が『レスナーvs中邑』実現の可能性大と見たのは。。。海外からのレスナーが近々にTVに復帰というニュースを観た故である。偶然にも2人はコーディ・ローズとの抗争(レスナーは昨年のサマースラムで)を終えて共に『空き家』である。そしてレスナーは昨年も巨漢オモースをF5で投げるオープニングマッチというやや気楽なポジションなのに未だ大物ムードだけは全く失われていない。もう今年しかない!

私はかつて『AJvsダニエル・ブライアン』を諦めたが。。。その後ブライアンは病状をクリアし復帰し 2018年の日本公演(両国国技館)では『王者AJvsブライアンvsサモア・ジョー』のWWE王座トリプルスレッド戦を生観戦する事ができた。実は当初は真輔さんも加わった4WAYだったのだが直前に警察犬に噛まれるアクシデントで欠場となった(苦笑)。ただこの日に限ってはこの3人で良かった。AJvsブライアンの元フィニッシャー合戦(スタイルズクラッシュvsイエスロック)も観れたし二人のWドロップキックがサモア・ジョーに決まる展開も邪魔されずに観れたのだから。。。
今年のレッスルマニア(しかも40周年記念大会!)で真輔さんがレスナーに勝って欲しいかと言うとそこは正直微妙である。。。そんな事はどうでも良いので是非とも一発『ボマイエ(≠キンシャサ)』を決めて欲しい!

※追記
やられました(苦笑)。
まさかこの記事を書いてる裏で7年後の激震。。。オカダ・カヅチカの新日本退団!
『レインメイカー』をアメリカで特許申請したニュースは知っていたが。。。前社長との確執解消が棚橋社長交代の理由とも聞いてたので半々で無いと思ってた矢先の衝撃!
だったら棚橋PODCASTを休止した意味がないじゃないかと変な怒りがある(苦笑)。
それにしても今回の記事でAJとブライアンの夢対決にふれたが。。。くしくも中邑信輔最後の1・4の相手がAJでオカダがブライアン・ダニエルソン。全く個人的な思い入れで7年ぶりの何かを感じますね。
オカダ・カヅチカについては語りたい事がありますのでできれば明日記事を書きます!

















































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