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あれから9年のNJPW4と棚橋社長(あの5人組の並行世界)

土曜日にちょっと遅れてRAWを、日曜日にはまったり SMACK DOWNを観る週末は穏やかで至福の時である。昨日RAWを観ていてAJスタイルズとIC王者ブロン・ブレイカー(あのスタイナーブラザーズお兄ちゃんの息子)の遭遇にワクワクしたが、今日の SMACK DOWN ではUS王座を肩にかけながらムタ継承の新キャラで日本語を交えた不思議な英語スピーチをする中邑真輔の姿に想うところあった。奇しくもこの2つの場面は ABEMAのサムネイル画像にもなっている。久々に ABEMAと感性が一致した感じだ。

私事だが9年前、琴奨菊が日本人力士として久々の幕内優勝(時代を感じる)を果たしたのを見届けて地上波TVの視聴を辞めた。あれから9年、まさかあの80年代夢中になって観ていたフジテレビがここまでの凋落してしまうとは。。。予期していたが実現するとは思わなかった。その歪の一つがまさに9年前スマスマでの謎のSMAP謝罪放送だった。長すぎた時代故のあっけない解散劇に傷心したファンも多かったと思う。

同じ年 2016年の1・4東京ドーム終了翌日激震が走った。主力選手の中邑真輔、AJスタイルズ、アンダーソン&ギャローズの4名が新日本プロレス離脱報道が米プロレスメディアから発信され事実その通りになったのだ。私は当時離脱した4名を米ドラマ『LOST』のオーシャニック6に倣ってNJPW4(新日本からWWEに脱出した4名)と呼んだが、この4人と棚橋選手(現新日本社長)の関係はまるで当時のSMAP解散から派生したパラレルワールドのようでもあった。あれから9年。。。実に感慨深い。

SMAPのそれからとNJPW4と棚橋選手についてはある時期までどちらの並行世界が正しい選択だったのか?みたいにお気楽に定点観測をできていたが、今年でそれも一区切りになるのだろう。同じ引退でもかつてはスキャンダル(蒸し返す意図なし)で忌み嫌われた棚橋選手は『新日本の為』に社長業を優先しての勇退。同じ残った『A』としての運命も大きく分かれた感じがする。一方でNJPW4でもギャローズ&アンダーソンはWWEから何度目かのリリースを先日宣告されている。だからこそ冒頭のAJと中邑真輔がただWWE残留だけでなく大関ポジション(IC/US)ながらベルト戦線をサバイブしている姿には敬意を表するしかない。

2016年今頃の少し前、NJPWWで中邑真輔の退団会見が配信された12時を待っていたかのように、WWENではAJスタイルズがロイヤルランブル3番目にサプライズ登場した事も今は懐かしい。私は当時その様子をPCの二窓で同時視聴した。その更に少し前の1・4では当時中邑真輔の象徴だった白いIWGPインターコンチ王座にAJが挑戦し、その一年後NXTから昇格しロイヤルランブルを制した中邑が4・1レッスルマニアでAJの黒いWWE王座に挑戦した。果たして二人のどちらがN君の並行だったのか?

8年ぶりに合わせ鏡の2人が登場しそうなレッスルマニア41に ABEMA=サイバーエージェントGP(リーグ?)マネーが後押ししてくれたのか?それはおそらくムタ、ブル様と二年連続続いた日本人のWWE殿堂入り(HOF)が今年で途切れた事へのテコ入れとも見て取れる。年末年始NJPWWに久々加入して改めて感じた事だが、こちらのリーグ視聴者にとってはオカダ・カヅチカは長期海外遠征中に過ぎない。AEWの看板番組はそのカラーの淀みが象徴しているようにまだWCWはおろか旧TNAレベルのメジャー感すらない。新日本とAEWの関係はまるでホリエモン騒ぎの時のフジテレビとニッポン放送のようにすら思える。新作の如く『新しい王様』を配信する Amazon prime がこの騒動の旨味を最も享受してるのかもしれない。

SMAPは歴史のタブーになってしまうのだろうか?そう考えると棚橋選手の引退試合で再びNJPW4との5人組がドームに終結したら熱いのだが、おそらく中邑、AJは新日本が『ストーリー潰し』を決行する限りはジョン・シーナ引退ツアーでの対戦相手として重宝される可能性の方が高いように感じる。2025年は『A』時代の黄昏がプロレス界の裏テーマである。今度は逆説的に棚橋社長の並行世界としてのキムタクさんや、リリースされたギャローズ&アンダーソン的な並行世界としてのデコボココンビを観る番なのかもしれない。







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