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『あの』二人にならアルプスの少女ハイジを託しても良いかもしれない

世間から相当遅れて配信版ながら『デッドデッドデーモンズ・デデデデ
・デストラクション(以降デデデ)』を思わず続けて2週も観てしまった。
という出だしでほぼ答えを出したようなものだが。。。もちろん『あの』二人とはこのアニメ大成功の立役者である主人公キャラの声を担当したあのちゃんと幾多りらさんである。正直デデデ全てを肯定してる訳ではないが、おんたんと門出の小学生時代の回想シーンを観てる途中から別のアニメが浮かんで仕方なかった。名作『アルプスの少女ハイジ』のハイジとクララをこの二人の声で再現したらどうなるのだろうか?と。

以前『~ハイジ』の実写リメイクについての記事を書いた。私はクドカンさんのこれまた朝ドラ史に残る名作『あまちゃん』こそ『~ハイジ』唯一のリメイクであり成功作と思っている。小泉今日子、薬師丸ひろ子、秋元康(のみ古田新太演)という80年代王道アイドル時代を終わらせた?3名と当時のグループアイドル文化を巧みに絡ませた味付けが長丁場の朝ドラには必要だったが『あまちゃん』の根幹は『~ハイジ』だったと思う。但しその時点では流石にあきちゃん(当時能年玲奈)とゆいちゃん(橋本愛)の声での『~ハイジ』リメイクまでは思いが至らなかった。これはこれで面白かったかもしれないがやはりあのちゃんとikraちゃんの掛け合いには敵わなかっただろう。

実は私の中で絶対にリメイク・続編を作成して欲しくない完成品が『~ハイジ』と長く思ってきた。時折現れるパロディCMのようなものはさておき、映画にしろTVシリーズにしろ恐らく満足行くものはできないと思ったからである。しかし最近その考えがかわるもう一つのきっかけがあった。『キン肉マン パーフェクトオリジン編』のアニメ化である。もちろん最初は今更感に失笑だったが、最近一気見してその考えを改め謝罪したくなる素晴らしい出来だった。そして声。宮野真守さんのやや保守的引継ぎも良かったが、やはりテリーマン等の新声優である。むしろこの声だよ!感抜群だった。

さて肝心のあのちゃん、ikraちゃんコンビによる『~ハイジ』であるが、前述の通り私は『あまちゃん』で大満足してるので世界名作劇場的なリメイクを期待はしていない。もしリメイクにしても例えばかつて『~ハイジ』でもあった前後編の総集編的スタイル(まさに今回の劇場版『デデデ』スタイル)の方が良いと思う。その際に是非希望したいのは高畑勲、宮崎駿版のアニメ『~ハイジ』が改変したペーターがクララに嫉妬し車椅子を壊す原作名場面の復活である。私の世代にはこれをアニメシーンで記憶してる人も多いようだが、実際にはおそらく当時の児童書イラスト(私もハッキリ記憶あり)が記憶改変されているのだと思う。この場面のリブートは必須である。

高畑版『~ハイジ』とクドカン版『あまちゃん』はオープニング、エンディングにもオマージュ的なものを感じる。朝ドラとしては異例のほぼ同じ時代だけで終わった2人のエンディングは特にである。『~ハイジ』も『あまちゃん』も物語は完結しながら未来は描かない美徳が素晴らしいのだが、それは余白を大いに残した続編を期待させる作品でもある。なのであのちゃんとikraちゃんによる奇跡的な『~ハイジ』が観れるのであれば本命はやはり未来である。それはハイジのセリフ『来年の春にまた会おうね』に尽きる。
描くのはペーターの車椅子エピソードとこの再会部分のみで良いと思う。

是非『デデデ』を観た人には『アルプスの少女ハイジ』全話をゆっくり楽しんで頂きたい。私が何故リメイクして欲しくなかったかは当時のハイジの声に尽きる。しかしあのちゃんの声ならいつかAIでこれが自動置換えできるのなら観てみたい気もするのである。さて最後に余談だが『あいの里』を好きな方はディズニープラス縛りが終わりNETFRIXに戻ってきた『LOST』(長いのでシーズン3までで充分!)を是非観て頂きたい。同様に『悪のオーナー:Mrマクマホン』をもっと深堀したいならアマプラが便乗復活した『レスリング・ウィズ・シャドウ』も観るべきである。恐らく我々は遠くない先にAI中毒になっているだろう。動画をまったり観れる時間はおそらくもうそんなにないと予告し今の内の動画視聴を強くお薦めしたい。
















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