Apple,「酔わない車」で異世界へ
先日、アップルカーに関してブログを書きました。
アップルは昔からユニークな手法でユーザーというよりファンを作ってきたと思います。
私が大卒で働き始めて初めて買ったのが黒のマックブックです。アイコンをクリックしたりドラッグ & ドロップと今のアイフォンとも共通する使用感で、今思うと本当に斬新だったなぁと思います。
そんなアップルもアイフォンのヒットから既に15年、コンピューターもアイフォンも成熟して目新しさは昔より色あせてしまいました。
しかし、公然の秘密をしてずっと注目されているアップルカーがどんな風な車なのかという記事が日経新聞に掲載れてました。
本当にこんな車が発売されたら、きっとI MacよりiPhone より、IPad よりインパクトがあるような気がします。
それはまさに
モビリティーを深耕(しんこう)
土を耕深くすように、車という歴史の長い産業を掘り起こして新しい芽が吹きだす
そんなワクワクを感じました。
今日はさらに深堀したアップルカーを
*VRでドライブ中に異世界へ
*車の加減速と仮想空間の動きを同期
*「酔わない車」の開発に注力か
*アップルらしいデザインにこだわりも
とみていきながら
故スティーブジョブスが特別な新製品を発表する時のお決まりのフレーズ
One more thing……(それから、もうひとつ)
このフレーズがモビリティ発表でつかわれるのか
期待しながら、アップルカーについてまとめてみます。
*VRでドライブ中に異世界へ
世界で関心を集めながら実態はベールに包まれた「アップルカー」ですが、その特許申請からワクワクするその姿を想像させられます。
米特許商標庁は5月に、新たに車に関連するアップルの特許を公開しました。
動きと同期した仮想コンテンツの没入型ディスプレー
というタイトルのその特許に記されているのは、未来の乗車体験の一端でした。
見慣れた道を走行しながら、全く違う異世界のドライブを味わえるのではないかと思われます。
その最大の特徴はVRと車の融合です。
没入型のVR体験は乗車中の生産性を高めるために使われています。
ある時は警察官や逃走者の気分になってカーチェイスを繰り広げたり、またある時は迫り来るゾンビを振り切るために荒野を疾走する体験、、、
まるで映画の様な一シーンを車に乗りながら体験できるのです。
それは、まるで車に乗りながら音楽を聴くように体験できるようになるかもしれません。
アップルは
現実と仮想を融合したクロスリアリティー
を自動運転時代に有効な技術と捉えています。
アバター(分身)を通じたバーチャル会議への出席など、移動時間に仕事をこなせるようになるかもしれません。そして、車内にいながらオフィスや自宅にいる参加者と同じ空間も共有できることで新しい働き方が生まれる可能性があります。
*車の加減速と仮想空間の動きを同期
バーチャル会議などを実現する没入型のVRシステムも注目技術の一つですが、導入時にネックとなるのが
「車酔い」
です。
確かに乗車中に本など読もうとしたら、あっという間に気分が悪くなって、もうグロッキーで何も出来なくなります。
移動中の車内でVR技術を利用すれば視覚と身体の感覚がずれ、車酔いする可能性があるからです。
アップルも特許の説明でその課題に言及している。
それを解消するためぬ
動きと同期したモーションシンクロナイズド
に着手しているようです。
車の加減速と仮想空間での体験が連動する仕組みを取り入れるなどして、車酔いを軽減するとみられています。
バーチャル世界に自然に滞在できるようにする狙いだ。
見逃せないのはこういった「車ならでは」の技術にも力を注いできた点です。
*「酔わない車」の開発に注力か?
その代表例が17年に出願された
「モーションコントロール・シートシステム」
というタイトルの特許です。
米特許商標庁のサイトで調べてみると、
路面状況に応じて衝撃を緩和する
「アクティブサスペンション」
と連動してシートを制御して、振動などを抑えて乗員の不快感を取り除く仕組みのようです
その目的は移動中の車内で読書やスクリーンデバイスでの作業、また映画鑑賞をしている車両乗員の車酔いを低減できることを目指しています。
シートだけでなくサスペンションともリンクさせて、車酔いに対して徹底的に対策を立てているのです、
そのことからアップルが究極の「酔わない車」を追求してきたことがうかがえます。
さらには
*窓やミラーを介して差し込む太陽光のまぶしさを低減する技術、
*お年寄りや子供も乗り降りしやすそうな停車時に車高が低くなる機構、
*乗員の体感温度を最適にする環境制御
など、徹底的に快適さにこだわっています。
アップルの利用者を様々な困り事から解放する新しい
「ユーザーエクスペリエンス(UX)」
を追求する姿勢は健在でした。
冒頭にも書いた直感的で手軽な「ユーザーインターフェース(UI)」を重視してきた流れを受け継いできたからです。
*アップルらしいデザインにこだわりも
さらに多くのアップルファンを生んだのが、そのデザインの美しさです。
見た目が斬新でかっこいい!
持っている事がステータスになる、そんなデザインが魅力です。
洗練されたデザインで消費者を魅了してきたアップルの強みは車にも生きるのか?大きな注目されています。
ただ気になるのは、アップルは14年からiPhoneと車を連携させる機能「カープレー」を展開していますが、
自ら車を造るとは公言していない
事です。
ただいつもサプライズを目指すアップルは水面下で動くにはある意味アップルらしいともいえるのですが。
One more thing……(それから、もうひとつ)
このフレーズがモビリティ発表でつかわれるのか?
アップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏はとっておきの商品を披露する際に好んで口にしたフレーズです。
クック氏が再びこのフレーズを発する日は来るのか?
特許からはモビリティー革新に向けたアップルの熱量が感じられるだけに期待せずにはいられません。
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