AI婚?自分で?幸せの形
2016年政府の出生動向基本調査によると、未婚者で
彼氏がいない女性の割合は約60%
彼女がいない男性の割合は約70%
と言う高い結果でした。
婚姻数を伸ばし少子化対策とする為に、内閣府は一部自治体でAIやビッグデータを活用した婚活支援が実績を挙げている事から、2021年度予算の概算要求に20億円を計上したそうです。
埼玉県が支援した成婚カップル38組の内AIで結婚したカップルが21組で全体の50%を超えています。
披露宴の挨拶もそのうちAIがするのではないか?その方が心に刺さるスピーチじゃないか?と危惧しています。
話好きの親戚のおじさんにとって一番のライバルがAIになる時代です。
今日は結婚と幸せについて考えてみたいです
1.結婚は幸せの形か?
*結婚することで得る幸せはある!
昔と比べて価値観も多様化してきましたし、最近はLGBTでも代表されるように色々な形での社会生活も段々認められてきていて、「結婚は永久就職だ!」と言うような考えはドラえもんのタイムマシンで見に行かないと体験できなくなるかもですね(笑)
では、結婚と言う形はもう余り意味のない事になったのでしょうか?
私は何とか来年2月25日に15回目の結婚記念日を迎える事になります。ベテランの方にはまだまだですが、何度かの危機を乗り越え(苦笑)感じるこの問いの答えは
「結婚することで得る幸せはある!」
です。皆さんはどう思われますか?
*変わって行く結婚へのアプローチ
最初の章で述べた様に今、結婚へのアプローチが変わってきています。
気になるのは18,19歳で恋人がいないが
男性77.3%女性68.8%
そのうち恋人が欲しくないと思うのが
男性32.7%、女性34.9%
と高い数字です。
恋愛経験が少ない人が多くて、結婚まである意味「場数を踏んだ経験」がないから、「本当にこの人と進めていいの?」の問いをAIに助けてもらうのかと感じました。
それに無駄なく(失敗する事なく)理想の相手に巡り合いたいと言うニーズもあるからだと思います。
失恋の痛手を出来るだけ味わう事なく、幸せな結婚が出来ればいいなと願っている様に思います。
2.結婚のメリットとリスク
楽天リサーチ株式会社が全国の20〜60代の男女1,000人に「結婚に関する調査」を2017年に実施。
全体で見ると、結婚を
「した方が良い合計」52.2%
「しなくて良い合計」23.5%
ですが
「した方が良い」の意見
既婚者はに60.2% に対して 未婚者は37.6%
男女差で既婚男性は70.1%で既婚女性は51.5%
と未婚者と女性が消極的な人が多いようです。
*結婚相手に求める事
かつては理想の男性像は「高身長・高収入・高学歴」と言う、いわゆる「3高」があげられていました。
でも今は
【第1位】 一緒にいて気がらく(68.3%)
【第2位】 価値観が近い (67.8%)
【第3位】 一緒にいて楽しい (53.1%)
と本質的な事にシフトしているようです。
チビで安月給の私はちょっとほっとしてます。
もう結婚しているぞ!と突っ込まないで下さい。
変化が多くて先が見通せない今は、より人としての魅力がある人と過ごす安心感を求めている様にも思います。
*結婚に踏み切れない理由
一方晩婚化も進んでいて、昨年内閣府は発表した資料で「初婚の平均年齢は夫31.1歳、妻29.4歳」とありました。これは、昭和60年と比較すると夫は2.9歳、妻は3.9歳、上昇しています。
きっとこれは、価値の多様化で結婚しなければいけないと言う観念が弱くなった事、女性(22歳~44歳)の就業者が増えて経済的に安定している事、などが要因と考えられそうです。
その上で結婚しない理由ですが
【第1位】 結婚したいが相手がいない39.7%
【第2位】 経済的に十分な生活ができるか不安26.4%
(自分が自由に使えるお金が確保できるか不安)
【第3位】 自分ひとりの時間が取れなくなるため22%
今の暮らしで特に困っていない事や、自由さを失いたくない(変わりたくない)事を挙げています。
*離婚する理由と後悔する理由
結婚が晩婚化する一方で、離婚はどうでしょうか?
離婚件数推移
1980年約14.2万件 2018年約20.8万件(6.6万件増)
1980年から比べると1.5倍に離婚件数は増加、
2002年 離婚件数約29.0万件 婚姻件数75.5万件
2018年 離婚件数約20.8万件 婚姻件数58.6万件
2002年をピークに減少しているが婚姻数も減っている。
離婚の理由は
男女とも【第1位】性格が合わない
男性側から 精神的に虐待する(イヤミなど)
女性側から 生活費を渡さない
です。
暮らさないと分からない部分もあるので難しいですね。
離婚してから後悔した事は
◉経済的な負担が大きい
夫婦共働きから一人の収入へ、養育費などの支払いも
◉仕事と家事の両立が大変
分担していた家事を一人で担当
◉子どもに寂しい思いをさせている
特に小さな子供がいると理解を得れない
親戚で幼い子供がいるけど、離婚した女性がいて彼女が「結婚は皆が祝福してくれる雰囲気で、頼み事も気軽にお願い出来たけど、離婚は後ろ向きに進む感じで、他人に助けてと言えず、全部1人でで背負ってきた」と言っていました。
まるで自分が悪い事をしている心境だったと。
20年以上前ですがまだ心に残っています。
3.自らの結婚生活を振り返る
夫婦に関して具体的な例でもあればと考えたのですが、当事者にしか見えない部分も多いと思います。であれば自分の経験しか自信を持って話せないかな?と思いましたので、私の経験を話してみます。
*国際結婚から見る夫婦の在り方
私の嫁は20歳年下のフィリピン人です。
7人兄弟で男兄弟は仕事がなく、女兄弟が全員海外で働いて送金しています。母親は子供の家族と暮らしていて実家は常に8人以上が寄り添って生活しています。
今の日本の事情とかなり違うので私の体験は、まるで昭和30~40年代前半+現代社会のハイブリッド体験のように思っています。
なので欧米人との国際結婚とは事情が違うけど、ユニークな視点では見れると思っています。
まず、私たち夫婦間でいつも感じる事は絶対に
阿吽の呼吸はない、と言う事です。
黙って私の気持ちを察しろは同じ環境で同じ経験を長年にわたって共有出来てこそ、熟年夫婦がやっとたどり着けるかもしれない領域ですが、それでも完璧ではないので、話して100%伝える方がまだ理解してもらえます。
次に
最初は意見が中々一致しないので妥協点を探す。です。
話し合いでは、折れなければ「平行線」だし、
論破すれば「しこり」が残ります。
相手が何故そう言う意見になるのか?相手になった気分で心に寄り添いながら言葉を選んだり、妥協点を探すと比較的早く合意に至ります。まるで外交戦略ですね(笑)
*きっと上手くいかない時間が必要
そして一番感じるのが
意見の対立がある方が後々上手くいく事です。
これは上手くいかない事で、しっかり話をするから問題をしっかり掘り起こしている事になります。
最初からトントン拍子だと後から「そこはそんなつもりじゃなかったんだけど」が出てくる事もあります。
上手くいかない方が、結局上手くいくに繋がります。
4.結婚をして得る幸せを大切にする
僕は結婚したので、上記の体験を結婚せず同棲だったら上手くいったか?に関して正確に返答は出来ません。
しかも同棲や事実婚を否定するつもりもないです。
結婚する時やっぱり一番向き合う時間を持ちました。
一生の事だと思うから気持ちも大切にしながら、経済的な事、自分たち以外の人間関係、仕事を含めた将来設計などを考える時間が確実にありました。
この時間がとても貴重だったと思います。
事実婚であってもLGBT婚であっても結婚に相当するような節目を持ち、その時にしっかり考え話し合えばそれを通じて納得できると思います。それが幸せにつながると考えています。
AIによる出会いであろうと、ひとめぼれであろうと、入り口だけの違いですね。2人の気持ちがひとつに寄って行くが、幸せを感じる瞬間だと思います。
日本に家族で移り住んで2~3年目によく夫婦喧嘩をしました。それを経て最近ようやく色々な事でしっくりき出したと思う今日この頃です。
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