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ゲノム編集の品種改良は安全なの?

映画アベンジャーズの後を受けて誕生した「エターナルズ」は、不死身に近い身体と不屈の精神力を持つスーパーヒーローです。

あらゆる方法を用いても彼らを物理的に傷つけることは難しく、また、たとえ傷を負ったとしても、それをすぐさまに修復することができる。

それは宇宙の始祖的存在であるセレスティアルズ(Celestials)が遺伝子操作で生み出したとあります。

これが遺伝子操作とゲノム編集がごちゃごちゃになっている私のゲノム編集をする事へのイメージなんです。

更にSF的スーパーナチュラルのエッセンスが入っているから大変、、、

でも実際のゲノム編集は今随分進んでいて多くの食品で様々な改良が進んでいるそうです。

つまり

低コスト・ブランド化を目指す遺伝子改変

そんなゲノム編集による品種改良について

*ゲノム編集で育ち方が変わったトラフグ
*流通段階ゲノム編集開発例
*研究開発段階ゲノム編集開発例
*ゲノム編集市場の伸びから考える未来で必要なもの

とみていき、未来の姿で

ゲノム編集による食料の大量安定生産は需要が高くなると思うが、周りの知識や理解向上も必要

人のゲノム操作など行き過ぎを防ぐ倫理観の共有も必要になるから、哲学がより必要になってくる

ということを考えていきたいです。

ついでにエターナルズも見たい(笑)

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*ゲノム編集で育ち方が変わったトラフグ

では現場から見ていきましょう

トラフグの品種改良としてリージョナルフィッシュ社はつぎのように品種改良を進めてきました。

① トラフグから受精卵を採取
② 食欲を抑える遺伝子を操作するために、受精卵にゲノム編集用タンパク質を入れる
③ 狙い通りの遺伝子編集した個体同士を交配させ増やす
スーパートラフグ同士を結婚させて、スパートラフグファミリーを増やす家族計画みたいですね。
彼らが美味しい食卓と食糧難を救ってくれます。

*流通段階ゲノム編集開発例

もうかなり研究は進んでいて、流通段階(試験販売も含めて)のものはこちらの4つがあります。

トマト(サナテックシード)
血圧上昇を抑えるといわれている物質含有量が多い

真鯛 試験販売中 (リージョナルフィッシュ
同量の餌で大きく育つ

トラフグ 試験販売中 (リージョナルフィッシュ)
倍の速さで成長する・同じ量の餌で大きく育つ

大豆油(アメリカ カルクスト)
コルステロール値を下げるといわれている物質が多い

*研究開発段階ゲノム編集開発例

こちらも大学中心に研究が進んでいます。

ジャガイモ(大阪大など)
毒素が少ない

イネ(農研機構・中国・福建農林大)
農研機構-収穫量が多い 福建大-砂糖の原料になる米粒

とうもろこし(アメリカ コルテパ・アグリサイエンス)
収穫量が多い

小麦・大麦(岡山大など)
品質低下を起こしにくい

鶏卵(産業技術総合研究所)
アレルギー物質がほぼない

豚(セツロテック)
同量の餌で大きく育つ

メス牛
オスのような大きな体になるメスが生まれる

すごいですね、現場からは以上です。

*ゲノム編集市場の伸びから考える未来で必要なもの

このゲノム市場はインド調査会社P&Sインテリジェンスの予想では、2020年約200億ドルから2030年には580億ドルまで成長するとみられています。

僅か10年で3倍近く増えると言います。

一方で市場アンケートでは

ゲノム編集で栄養価を高めた野菜を食べたいか? 

との問いに

食べたい27%、食べたくない 36%

となっています、

現状日本では私のように

遺伝子組み換えとの混同

している人も多くて理解せず怖がっている様にも思えます。

ちなみに

遺伝子組換えは、外から新たに遺伝子を挿入する技術、

ゲノム編集は、その生物が持っている遺伝子を変える技術。

だそうです。

自然の放射線や紫外線などにより、DNAが切れ遺伝子が変異するという現象は、自然界では、ごく普通に起きています。 ゲノム編集技術は、これと同じ現象をゲノムの特定の部位で起こさせるということです。

例えば 真鯛は個体にいよっては700万か所の違いが出るけれど、ゲノム編集は1か所しか変えず自然界で生じるのと同じ範囲内であるとの見方が出来るそうです。

世界の飢餓人口の推定数は6億9,000万人と以前より大幅に少なくなりました。

しかし2050年、世界の人口はほぼ100億人になるという最新予測を国連が発表しました。
現在の77億人から約30%増える計算です。
それだけの人口が健康に暮らせる食料を供給することは可能なのかを考えればこういう技術革新は必要になってくると思います。

安定的な生産や高栄養かの食物の意味は変わってくるでしょう。
近大のマグロで養殖のイメージが変わったみたいに、ゲノム編集で育った食べ物がイメージを変えブランド化するかもしれません。

ゲノム編集による食料の大量安定生産は需要が高くなると思いますが、周りの知識や理解向上も必要でしょう。

そして、許容の範疇とはいえ人が生命の根幹の部分に立ち入るのですから

人のゲノム操作など行き過ぎを防ぐ倫理観の共有も必要になるから、哲学がより必要になってくる

と思っています。

便利なの世の中に一番必要なのは、正しい心をもつことなんですね。

#ゲノム編集 #食糧不足 #品質改良 #遺伝子解析

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