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観光省の仕事

今日は広島のイベントから帰ってきたら9時を回ってしまったので、日経新聞まとめ記事は時間的に厳しいので、つらつらと自分の仕事について書いてみます。

私はフィリピン観光省という所で務めています。
今は個人事業主として仕事を請け負う形にしているので、確定申告で納税をしています。

日本の企業でも外国の企業でもなく、フィリピン政府の日本での大使館(私は大阪なので行在大阪領事館)に契約社員として契約ベースで更新しながら今8年目なります。

では観光省で働くとはどんなことでしょうか?
書いてみます。

そこで今日は

*観光省のメインの仕事
*観光省の仕事は楽?辛い?お給料は?メリットは?
*観光省ならではの悩み
*観光省で働くことで積むキャリア

とそれぞれの項目を説明して

なかなか出来る仕事ではないからしっかりネットワークを作って生かす

ということを意識していきたいと思っています。

*観光省のメインの仕事

日本にある海外の政府観光省の仕事はタイであろうと、マレーシアであろうと、台湾であろうととても明確で、日本からその国に行ってもらえる人を増やす事です。

旅行のツアーを売っている訳ではないので、売上も利益もありません。

殆どの人が私と同じ契約ベースで仕事をしています。
私はフィリピンの国の事情で6カ月おきに契約更新をしています。

仕事内容は大まかに4つに分かれて

B2B(ビジネス トゥ ビジネス)
B2C(ビジネス トゥ コンシューマー)
コンシューマー・オフィシャル イベント
視察ツアー

です。

B2B(ビジネス トゥ ビジネス)

は旅行会社や政府(県や市の観光や教育課など)の旅行や英語留学などに関する商談や相談を行います。

広島空旅旅行会社商談会

B2C(ビジネス トゥ コンシューマー)

は消費者なので旅行に興味がある一般の方に対してセミナーや相談会など直接情報を続けたり相談にのります。学校の講義を受け持つこともあります。

2019年大阪経済大学法科大学 観光についての講義

コンシューマー・オフィシャル イベント

いわゆる旅行博などに出展したり、私たちが商談イベントをフィリピン本国の意向で開催したりします。
今の予定で一番大きなのは「大阪万博へのパビリオン出展」ですね。

広島空旅で民族衣装を着てくれてアピールして頂きました
2019年観光省主催ビジネスミッション レセプション
フィリピン本国からダンサーに来てもらいました

視察ツアー

コロナで今は全く出来なかったのですが、先日東京が2年ぶりに開催したフィリピンへ旅行会社の方、メディアの方、インフルエンサーなどを招待して現地視察をしてもらい、旅行会社の方にはフィリピンへのツアーを作ってもらったり、メディアの方はテレビやラジオ、雑誌でフィリピンを紹介してもらいます。
インフルエンサーはそれぞれのSNSでフォロワーにフィリピンを紹介してもらい、行きたくなるように宣伝してもらうことです。

2019年旅行会社の方をマニラ案内
2019年視察ツアーボホール島5スターホテルに泊まってもらいました
2019年西日本ベースのインフルエンサーを招いての視察ツアー
ハローキティレストランで楽しんでもらいました

*観光省の仕事は楽?辛い?お給料は?メリットは?

観光省の仕事は基本的には旅行が好きな人にとっては楽しいことが多いですね。
マーケティングが主流になるので色々と勉強も必要です。

辛いのは日本の企業ではなく契約社員という立場から決裁権はないことですね。
どんなに良い企画でも本国から派遣されているオフィサーがOKといわなければ何も出来ません。
その時日本人的な考え方ではないときもあって、理不尽だと感じることは結構あります。
どこの国の政府観光省で働いている人に聞いても皆同じことで悩み苦しんでいますね。

お給料はきっと様々だと思いますが、めちゃくちゃ悪くはないと思いますが、良くもありませんね。
基本保険などはないので自分で国民年金や健康保険を支払うので額面がそこそこあってもそういう社会保障で消え、税金で消えていくと平均以下になる人も多いと思います。

メリットは、出会いが多い事。コロナで停滞する前の5年間は毎年名刺を1200枚作って全て配り切っていたのでそれだけ色んな人と話したりする機会があります。

*観光省ならではの悩み

辛いのところと被りますが、20-30代の人には学ぶ部分も多いですが、40-50代になると自分のキャリアで培った意見を100%簡単に実行出来ない事ですね。

同世代で部長などある程度のポジションや自営(起業)している人は責任も大きいですが権限もあるので、自分がやれている実感が大きいことも多いと思います。

どうしても契約社員で権限自体は無い立場なので、ある程度日本人の意見や立場を尊重しないと活動は出来ない側面もあるものの、ここ一番でひっくり返されて結果が出なかった時に私たちのオペレーションが悪いと責任逃れされることに対してなすすべもないことです。

これは多分どこでも起きている事かもしれませんが、隣の芝生は青く見える、ので理不尽さを感じる事が多いんですよ。

古くなるたとえですが踊る大走査線で

「正しい事をやりたかったら偉くなれ」

って胸に染みる言葉だけど、偉くなれないポジションは辛いなぁ。

*観光省で働くことで積むキャリア

でも一方でキャリアを積むには大きなチャンスも点在しています。

名刺はフィリピン政府なので、相手はかなりのか確率で無下にはされません。
それどころか、かなり上のポジションの方と話す事も出きるチャンスがあります。

旅行会社でも支店長クラスや場合によれば社長とお話し出来る事もあって、色々な勉強も出来るしネットワークを作っていくにはいいチャンスが結構あります。

なかなか出来る仕事ではないからしっかりネットワークを作って生かす

私と同じ政府観光省に日本人スタッフというのは人数的にも少なくて大切なポジションです。
日本の方とフィリピンの方を橋渡しする役目が重責でありやりがいになるので、しっかり頑張っていこうと思います。



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