就活女子学生の2割、女性活躍見込めない企業を辞退
今日はオフィスで、本国フィリピンで世界的に有名な観光地ボラカイ島のある地域支部の方が、MICEなどのグループ旅行を誘致するためのプレゼンがあって、参加していました。
総勢12人の地域担当マネージャーがZoomで話し合いを行っていて、ふと画面を見ると8人が20-30代の女性でした。みんな役職者です。
女性の活躍を実感した瞬間でした。
一方日本に目を向けると、おじさんが牛耳っている姿から中々脱出出来ないでいるような気がします。
そして、女性の活躍を政策で掲げて、企業もそこを就活学生にアピールしているのですが、採用側と学生側にずれが生じていることが日経新聞の記事で分かりました。
今日はそんな女子学生側も働きがいや女性登用の実態を厳しく見極めている実態を
*女子学生には時短勤務や育休などのアピールばかり
*4人に1人が、就活中「ジェンダーバイアス感じた」
*残業・休日出勤の実態など重要視
*理想の働き方も多様化
とみていきながら
画一的なロールモデルでなく柔軟なキャリアパスを示す必要がある
という女子学生が本当に望む対応をみていきたいとおもいます。
*女子学生には時短勤務や育休などのアピールばかり
日経新聞によると、就職活動を経験した今春卒業予定の女子学生約千人に調査したところ、5人に1人が
「産後働き続けている女性が少ない」(41.1%)
など活躍が見込めないとの理由で、選考を辞退していました。
現場ではまだまだ女性が継続して働ける環境が整っていない事を露呈してしまっています。
歴代総理が「女性の活躍」を訴えて法整備や行政指導など行っていますよね。
希望部署に女性が少ない(36.8%)
社員の話を直接的・間接的に聞いて感じた(33.5%)
とも続いています。
もちろん長く働く中で時短(残業がない)や育休は大切な要素ではあるのですが、処遇・待遇ではなく、
どう自分のスキルを生かしたり伸ばせるのか?
というキャリアプランについての説明が少なければ、所詮コマとしての活用か?と思ってしまうかもしれないですね。
自由回答では
「会社パンフレットの『活躍する社員』がほとんど男性だった」(22歳、長崎県)、
「『女性は細かいことが器用』という理由で営業ではなく内勤に配属すると説明された」(22歳、東京都)
などの声があがっていたそうです。
いくら制度を充実させても、
現場で女性に活躍してもらいたいからどうする?
という活用する意識が上司を含めた会社に育っていなければ、今の学生には見透かされてそっぽを向かれてしまいます。
*4人に1人が、就活中「ジェンダーバイアス感じた」
就職活動中に「ジェンダーバイアス(性差に対する偏見)を感じたことがあるか」との質問には、23.7%とおよそ4人に1人が「はい」と回答したそうです。
具体的な事例では企業側の
採用や配属、昇進に男女差があると感じた(86.6%)
出産後の子育ては女性がするものとの意識(75.7%)
出産や結婚で女性は仕事を辞めるものとの意識(63.6%)
が挙げられています。
結婚や出産はライフステージでも一つの区切りと言えますが、
そこでキャリアのシフトチェンジを女性がしなければいけない(するのが普通)という固定観念がまだ打破出来ていないのです。
それは就活中の女子が体験した
*説明会で個別質問したら『女の子はおしゃべりが長い』と遮られた」
*女性は原則実家から通勤するように言われた
*女性はキャリアか家庭を選ぶように言われた
*海外赴任を希望したら役員から『子どもがいたら無理でしょう』と言われた
という経験は、男子学生にはない発言です。
履歴書に男女欄が無くなってもも、目のまえでこんな判断をされる様じゃたまりませんね。
*残業・休日出勤の実態など重要視
2015年9月4日公布された「女性活躍推進法」は、女性労働者の働きやすさなどに関する情報公表を義務付けています。
22年4月1日からは対象を現在の従業員301人以上の企業から101人以上の企業までに拡大すると謳っているのです。
厚生労働省は学生が就職活動で判断基準に活用することも期待しているそうです。
しかし今どきの学生はリサーチする力が身についていて、男性も含む社員全体のワークライフバランスに関する公開数値は、9割超の学生が確認しているのです。
新卒採用の現場で女性活躍推進をアピールする企業の誤算は、「学生はしっかり本質を見る力があって、目先の甘い言葉では誤魔化せない」ということですね。
ただ女学生はこの不平等を嘆き
「入社後に女性として大変さがあるのは覚悟している。せめて採用の入り口ぐらいは男女平等であって欲しい」
と訴えています。
この声に向き合っていくか?見て見ぬふりをするか?で女性の活用の未来が変わると思います。
*理想の働き方も多様化
日本経済新聞社が実施した女子学生への調査では多様なキャリア意識も浮かんできたそうです。
新卒入社の会社で定年まで働き続けるとの回答は11.5%にとどまり、10年以内の退職見込みが68.9%にのぼりました。
退職理由は、転職や学び直し、起業など
自身の意志に基づくキャリアシフトが48.7%。
でトップですが
結婚(20.3%)
出産・育児(22.7%)
も一定数います。
これは男女格差の是正に関して「やっぱり女性は」にもつながりかねない回答が女性からも出ていることになると思います。
でも、これは今までの社会の流れの中での刷り込みみたいなものもありそうですよね。
だって、本当に男性も育休を取って子育ての分担を本気で取り組んだり、会社もそういう風潮を奨励していけば減るはずだからです。
鶏が先か?卵が先か?
と同じように
制度が先か?意識が先か?
とも言えそうですが、意志ある所に道は開けるなら、しっかり男性も含めて意識して口にしなければいけないことだと思います。
多様化する働き方の中で、意欲を高めるために
画一的なロールモデルでなく柔軟なキャリアパスを示す必要がある!
ここを意識しないと始まらないのですね。
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