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AIは人間の敵になるか?味方になるか?

2001年のアメリカのSF映画「AI」を見て、近未来の世界に魅了されていきました。
主演「ハーレイ・ジョエル・オスメント」が乗りに乗っていた時で、感情を持ち母親の愛を求める姿はAIの可能性と苦悩を表していました。

20年の月日が経って、テクノロジーが進化して段々AIが私たちの生活に溶け込んできたと思います。
家電、スピーカー、車 など多くの身の回りの物に搭載されています。
アシモなど2足歩行ロボットも走ったり、階段を上り下りしながら宙返りまで出来るようになりました。

一方でAIに奪われる職業がしばしばネットに挙げられて、その仕事についている人を憂鬱にさせています。

そこで今日はそのAIについて

*AI開発の歴史
*AIの可能性
*EUでの規制内容

を紹介して

AIが本当に人類の敵になるのか?

を考えたいと思います。

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*AI開発の歴史

AIの開発の歴史を表にまとめてみました。

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ジョン・マッカーシーという人がAIに関する最初の会議で「人工知能」という用語を作り出したそうです。
彼はまたプログラミング言語LISPを開発しました。

そして研究成果としてダートマス会議開催の提案書において、人類史上、用語として初めて使用され、新たな分野として創立されることになりました。
これがAIの始まりです。

身近なところでは2005年から10年ぐらい「AI 」VS「棋士」という勝負が度々繰り返されましたね。人には勝てないと言われていたのに、2015年10月に人間のプロ囲碁棋士に勝利して以降は、ディープラーニング(深層学習)と呼ばれる手法が注目されるようになりました。

*AIの可能性

AIを脅威と考えるのは、仕事を奪われたりするリスクから来ていると思います。

野村総合研究所は、今後10~20年で日本の労働人口の49%が人工知能やロボットで技術的に置き換え可能になるという研究結果を発表しました。

AIが代替しやすい仕事(例)
一般事務・運転手・銀行員・レジ係

などがあります。心配です。

でも一方でAIは味方と考えることもできます。

子供や老人にとって、ペットは可愛いですが、食事やトイレのお世話など大変ですし、予防接種や餌代もバカになりません。

そういう意味では、本体は高いけど、世話の面倒もなく散歩などの時間的な負担が少なくて、ペットに負けない愛らしさと会話できる楽しさで学びと癒しを提供しています。

介護や子育ては大きな問題なので、この分野で救世主になるかもしれません

又、脅威で心配されている仕事を奪うことですが、肉体労働や単純労働から人間を解放して、AIに出来ない創造性が高いことを考える時間を人に提供してくれます。

パートナーのようにAIの助けを借りながら発展していくのが理想ですね。

*EUでの規制内容

こちらも先日発表された、EUは人工知能の利用を制限する規制案をまとめてみました。

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AIがリスクとなる行為を4段階に分類しています。

警察などの公権力がリアルタイムで顔認証技術を活用して、個人情報やプライバシーの侵害につながらない様配慮したり、政府が個人の社会的信用の度合いを格付けし人権侵害や差別の助長にならないようにも配慮しています。
人の行動をその人の意志に反して操作する製品なども禁止すべきだとしています。

つまり人権を侵害する行為に利用される事を禁止しています。

AIはどんどん学習をケーススタディから積み重ね、判断する正確さを増していくから、段々便利になってくるのですが、まるで子育てみたいですね。

でもそれは、悪いことを学べば悪知恵がつくことにも繋がります

それは、科学が進化した1970年代は、便利だけに着目して「公害」を招いてしまいました。
科学は理数系の自然科学を思い浮かべる人が多いのですが、人為的な社会のシステムを探求する社会科学や、人間のことを分析対象とする人文科学も立派な科学です。

AIという科学の象徴といわれるコンピューターでも

悪人が使えばAIは脅威に、善人が使えばAIは味方に育つ

のです。山を美しいと感じ、優しさに心を震わせ恩返しをするのは人間ならではの倫理の力です。

人がこのことを考えず、目先の行動を盲目的にAIに訪ねる様になったと時に本当のマトリックスの世界が来るのではないでしょうか?

キーワード
ニューラルネットワーク
コンピューターが機械学習をする際に使われる数理モデルで、人間の脳の神経回路網を科学的に解明し、その仕組みを参考にして作った。ニューラルネットのうち多層のものをディープニューラルネットといい、これを使う機械学習をディープラーニング(深層学習)と呼ぶ。
ELSI
Ethical,Legal and Social Issues(倫理的、法的、社会的課題)の略。新たな技術を研究開発して社会に取り入れる際に生じる、技術以外の課題のこと。AIの開発では、倫理や法的な問題の解決、社会への影響を踏まえ、世の中に出すかどうかを決めることが重要だ。
日経新聞9月4日親子スクールより引用

お勧めキンドル本

オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

コロナ対策で一躍世界で有名になった台湾のITの申し子オードリー・タンさんの著書です。
まさにAIを駆使した政策で人々を助けた、その考え方とAI利用についてのエピソードも読めてよかったです。
ちょっと私には難しめでしたが(苦笑)

#AI #敵味方 #深層学習 #人工知能 #未来

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