ユニコーンか?ゼブラか?2つの“B&B”の成長を比べる
コロナ前は良くフィリピンから日本へ出張でくるフィリピン人の滞在中のサポートをすることが多くて、ここ数年はホテルに泊まるフィリピン人は本当に少なくなって、エアービーアンド―を利用する人が殆どでした。
安いことはもちろん、ロケーションも悪くないし、人数が多くても同じ家で部屋を分けて泊まれるので周りに気を使うことなく昼も夜も楽しく過ごせるというのが理由です。
そんなビーアンドビーも実は2つの種類があるのを知っていましたか?
1つ目は2008年アメリカ生まれエアービーアンドビー
2つ目は2018年イタリア生まれフェアービーアンドビー
です。
殆ど書いても変わらない2つのサービスですが大きく違っていたんです。
そこを知っておけばこれからのビジネスのトレンドにも通じるのではないか?と思いました・
成長と協調を支えるマネーを知っておく
ということをキーポイントに
*2つの“B&B”の成長を比べる
*フェアビーアンドビーを深堀してみる
*ユニコーン企業の実態を調べてみる
*ゼブラズ・ユナイトが生まれた背景を調べてみる
とみていきながら、日本でもこの理念を組んだ代表者の言葉
投資家を集めにくい事業も「恩送り」で一歩を踏み出せる
をかみしめてみたいと思います。
*2つの“B&B”の成長を比べる
2008年生まれアメリカ発 エアビーアンドビーをみる
エアービーアンドビーは世界的に旅の宿泊に対する常識を覆しました。
民泊は以前からあったものの、システマチックに気軽に個人が手配する事は難しかったのです。
しかし2008年に
ブライアン・チェスキー、
ネイサン・ブレチャールチク、
ジョー・ゲッビア
によって設立されたこの会社は大きく成長して、企業価値が10億ドル以上未上場のユニコーン企業として君臨しています。
2018年生まれイタリア発フェアビーアンドビーをみる
当時、不動産業者らが民泊で大量の物件を運用した事で家賃上昇したり、宿泊者と住民摩擦が社会問題になってきました。
「このままでは地元の観光産業が潰れる」との危機感から欧州各国の同士7人で対抗サービスとして生まれたのが「フェアー(公正)」を理念においた
フェアービーアンドビー
が誕生しました。
*フェアビーアンドビーを深堀してみる
Fairbnb(フェアビーアンドビー)は、Airbnb(エアビーアンドビー)に代表されるP2P型空き部屋マッチングサービスの代替サービスとして創設されたオンラインプラットフォームです。
2016年にイタリアのベニス、ボローニャ、オランダの首都アムステルダムで相次いで生まれ、2018年末には、協同組合として正式に組織されました。
エアービーアンドビーがビジネスの自由主義で展開する事に対して、フェアービーアンドビーは扶助のスタンスで助け合うことを主にしています。
その為に様々なルールが設けられています。
まず最初に審査が非常に厳しくて1ホスト1物件と決められています。
売上が1人に偏ったりする独占に抑止をかけているといえそうですね
次に出資・運営は地元企業のみに限られています。
地元に根差した企業が活躍する事で地域活性を目指しています。
資本主義の資金力で全てを奪い取るのではなく、地域社会を大切にしていく姿勢を明確に打ち出しています。
なので最後が成約ごとに得る手数料のうち、50%を地域コミュニティに寄付する仕組みを採用しています。
Fairbnbはオープンプラットフォームを志向しており、今後、欧州を中心に、世界各地で幅広く展開していく方針だそうです。
*ユニコーン企業の実態を調べてみる
エアービーアンドビーに代表される企業価値が10億ドル以上の未上場企業であるユニコーン企業へのキャピタル投資額21年1-9月で4,868億ドルに及んでいます
その金額は5年前の3倍に膨れ上がりました
しかし、投資を受けた企業で成功するのは僅か10社に1社しかありません。
成功した1社は、他の9社への出資金額も回収出来るように、急成長を促されます。
プレッシャーからアメリカの電磁自動車メーカーが受注実績を水増しするなど違法行為の走ってしまう事ももあって問題が浮き彫りになってきました。
*ゼブラズ・ユナイトが生まれた背景を調べてみる
その流れを受けて4人のアメリカの女性実業家がスタートさせた組織「ゼブラズ・ユナイト」が今注目されています。
理念に対して既に2万人の賛同者を持っているのです。
理念は
持続的な成長 と 社会貢献
という一見相反するもの。
その2つの目標を追う姿を白黒縞模様のシマウマに例えたのが名前の由来です。
成功を強く促されて、成功したら投資回収を迫られるユニコーンへ重圧の起業家に新たな支えが必要だとこの組織は考えているそうです。
この考え方を理解して起業家の卵の社会貢献型ビジネスを手掛ける42社を束ねている
ボーダレスジャパン
が日本にもあります。
16か国で年商55億円稼ぐためのシステムとして
各社の余剰利益を集めて企業を目指す新メンバーに開業資金1500万円を工面して手渡します
しかも、先輩社長全員の賛同があれば失敗しても返済義務はないのです。
この資金循環システムの仕組みを「恩送り」とよんでいるのです。
投資家を集めにくい事業も「恩送り」で一歩を踏み出せる
コロナ禍で夢見る起業家を先輩起業家が育てていくことで、社会の人と人のつながりが強くなっていくのではと思います。
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