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果汁のしずくは「100%」だけの特権
毎日暑くなってきました。
熱中症に注意!こまめな水分補給を!という言葉があふれだしています。
暑い中でキンキンに冷えたフレッシュジュースは最高に美味しいと思います。ビールも良いですけど最近太り気味なので健康的に果物や野菜を積極的に取って、夏痩せして乗り切ろうと企んでいます。
そんな中で日経新聞に面白い記事がありました。
ジュースに描かれている美味しそうな果物や文言は細かい決まりがあって厳粛に守られているのです。
ジュースを見るだけで、果汁が何パーセントなにか?さらにはこれを本当にジュースと呼んでいいのか?まで決められています。
くらしの数字考で学んだ 飲料ラベルの秘密
を紐解いてみたいと思います。
今日はそんなジュースに関する果物の表示方法について
*写実的な果実、5%以上でOK
*図案化してあれば例外認める
*レモンティーなら断面も使える
*実は厳密「ジュース」の定義
とみていきながら
表示に着目すれば、目的に合った商品選びができるだろう
と成分表示確認で老眼を気にせず、パッケージだけで果汁がどのくらい入っているかを当ててみせます。
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*写実的な果実、5%以上でOK
知っていましたか?
実はジュースのパッケージで
果汁100%ジュースだけがラベルなどで果物の
「断面図」「果汁のしずく」
の写真や絵を使えるというルールがあるのです。
だからソーダの果実飲料には、果物を切った絵や写真は使ってはいないのです。
そして果汁が何パーセント以上かで、どのような絵や文言が使えるか?といった細かいところまで決められているのです。
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*図案化してあれば例外認める
といいながら「あれ?ファンタオレンジ、オレンジの絵も果汁のしずくも書いているのに売っているやん?」と不思議に思われた方も多いと思います。
そう、世の中には解釈と抜け道が用意されています。
果実に見えるのは写真ではなく、図解の絵 ということでリアル感を抑えているのです。
つまり、果実の表面や葉の葉脈などがリアルではなく、つるっとしたプラスチック模型のようなイラストとして描かれている、これが「図案化」の例です。
「果汁のしずくは言い逃れ出来ないやん!」
いえいえ、これは水滴です。果汁ではありません。フレッシュな果物みたいな絵についているみずみずしい水です。
一九さんも顔まけですね。
果実飲料のパッケージの表現は、景品表示法(景表法)に基づく公正競争規約でルールが決まっているのです。
同規約は業界の自主ルールです。企業と消費者の取引(BtoC取引)で消費者を守る景表法を踏まえて、「もっと品質をアピールしよう」と紛らわしい表現がエスカレートするのを防ぐために設けられたそうです。
*レモンティーなら断面も使える
実は、こうした規約が適用されるのは果実飲料だけなんです。
飲料であってもジャンルが違えばルールの対象外となるのです。
例えば紅茶やお酒類などですね。
レモンティやレモン酎ハイも果汁100%なら酸っぱすぎるし酔えませんね。
そして、ルールはビジュアル面だけではないのです。
「特選」「デラックス」「スペシャル」
などの言葉は不当表示に該当します。
逆に、成分表示など必ず記載しなければならない項目も多いのです。これは食品の安全性にも繋がりましすよね。
各社とも商品の限られた面積に必要な事とアピールしたいセールス文など工夫を凝らしています。
*実は厳密「ジュース」の定義
実は気軽に「ジュース買って来て、一番安い奴でいいよ」って頼むこともあるかもしれませんが、実はこれは難しいことなんです。
法律上の定義でいけば、ジュースと呼べるのは果汁100%の商品だけなんです。
果汁にも「ストレート」と「濃縮還元」という表記の違いがありますが、違いを知らない人も多いですよね。
ストレートは
その言葉の通り「絞った果汁をそのまま使用」しています。果汁の美味しさをそのまま味わいます。
搾り出した果汁を、そのまま低温保存しておき容器に詰めたものになります。
濃縮還元は
一度絞った果汁や野菜汁の水分を飛ばし、再度水分を入れて元に戻す方法です。
濃縮還元ジュースは原料果実による品質のばらつきを緩和するので品質が均一に保たれ、年間を通していつも変わらないおいしさであることが利点です。
意外に知らない正確な内容表示!
表示に着目すれば、目的に合った商品選びができるだろう
どちらも美味しい飲み物ですが、ちょっと知っているだけで味わい深く楽しめそうですね。
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