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旧型iPhoneこそクール
うちの娘が先日携帯電話を水没させて、アイフォンSEを強く押したけど、親ばかとおじいちゃんおばあちゃんという奥の手を使ってUQで買えるアイフォン12をゲットされてしまいました。
しかし、まぁ高くてびっくりですね。
そんなアイフォンにまつわる話が日経新聞に掲載されていました。
米アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズ氏が7日、米市民が受ける最高位の勲章「大統領自由勲章」を授与されたそうです。
コミュニケーションのあり方や、コンピューターなど多くの産業を変革した先見性、創造性への評価によるものでした。
一方で、2014年設立のスタートアップで、パリが本拠地のバックマーケットはアップル製品を中心にスマートフォンやパソコンなどの中古品をリファービッシュ(整備)して販売するサイトを運営しています。
世界で600万人の顧客と1500社の整備事業者をつなぐ。日本でも21年に営業を始めました。
インフレが進むなか、新品より3~7割安い価格は目を引くが、強みは厳格な品質管理にあります。
いまSDGsなど環境負荷に対して厳格な動きが広がる世界で
資源を生かし切る経営とは
が注目されています。
今日はそんなリファービッシュ品へのアップルの対応を
*スマホ「整備」で電子ゴミ減らす
*リペアの優等生ではないアップル製品
*新しいテック文化築けるか
とみていきながら
旧型iPhoneこそクール、そんな文化を築ければアップルにとって新しい「勲章」になる
という新しい挑戦を求められている事を知っていこうと思います。
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*スマホ「整備」で電子ゴミ減らす
バックマーケットのティボー・フグ・ド・ラローズCEOが問題視しているのは、
スマホの廃棄で1台あたり199g生じる電子ゴミ
です。
2021年の世界スマートフォン出荷台数は前年比5.7%増の13億5000万台だったそうです。
新しいのを買うという事は古い携帯は必要なんくなるのですから、その電子ごみは世界規模でものすごい量になります。
そこで、リファービッシュ品(整備品)をデジタル機器を買う第一の選択肢に提案したらどうでしょうか?
中古品の整備なら部品交換でゴミは24gで済みます。
これを「壁にかいた餅」のような理想論だと決めるのはちょっと気が早いです。
1月のバックマーケットは5億1000万ドルを調達しました。企業価値は57億ドルになり、セイコーエプソンや凸版印刷の時価総額に匹敵する規模です。
バックマーケットの調査では購入者の25%が環境保護を理由に挙げています。
*リペアの優等生ではないアップル製品
一方でメーカーであるアップルが主導してきた新品ビジネスとは異なる世界が膨らんできています。
アップルは問題を理解しているように見えるが、効果的な解は示せていない
デジタル機器を分解し、修理マニュアルをつくって公開する米iFixitのカイル・ウィーンズCEOはそう話します。
製品を長く使うには、修理しやすさ(リペアビリティ)が肝となる同社は、部品交換の容易さなどから各社の商品を10点満点で評価しています。
しかし、結果はアップルは優等生とは言いにくい状況なのです。
スマホのiPhoneは16年までのモデルで7点をとっていましたが、その後は6点で足踏みしています。
背面を覆うガラスが扱いにくいといった難点があるからです。
ここ数年発売されたタブレットのiPadやパソコンのMacBookは1~2点に沈んでしまっています。
部品同士ががっちりくっつき、修理を阻む構造だといいます。
いま欧米発で「修理する権利」を叫ぶ声が高まっています。
アップルも個人が修理できるセルフサービスプログラムを打ち出ましたが、一般の人に修理の道を開くような使い勝手のよさは感じにくいものですね。
スマホのような精密機器を安定的に動作させるため、厳重なコントロール下に置こうというアップル流の考え方は理解できるところです。
しかし製造から販売、サービスまで見張り、独自ルールで制御する「ウォールドガーデン(壁に囲まれた庭)」の手法が、返って今は窮屈との反発が強まる可能性があるのです。
iFixitのサイト訪問者は月800万人もいます。その多くが主体的な修理を求めて、学ぶ人は多いのです。
*新しいテック文化築けるか
スマホでアップルと競う米グーグルは、iFixitからの助言を得て修理しやすい製品設計に取り組み始めています。
6月末には協力して純正部品の販売に乗り出しました。
総合コンサルティング会社のアクセンチュアによれば、
循環型経済への転換で30年までに4兆5000億ドルの経済効果が見込まれる
そうです。
修理やシェアの新市場が生まれ、見過ごしてきた資源、資産の価値が顕在化する動きは日本も見逃すことは出来ません。
バックマーケットにも出品する男前ケータイ(福岡市)の執行達也代表取締役は
この市場は一カ国で完結せず、グローバルにとらえることが大事だ
と力説しています。
ある国で新品として使われたスマホが整備されて、別の国で第二、第三の利用者の手に渡れば、テクノロジーの恩恵にあずかれる人口が増えますよね。
フィリピン人はどちらかと言えば新品より値段が安く買える中古品を重宝する人も多いです。
旧型iPhoneこそクール、そんな文化を築ければアップルにとって新しい「勲章」になる
最近、最新機種でもすごく目新しい機能はなく、多機能でも使いこなす必要もない場合に、必死に新製品を負い続ける必要があるのでしょうか?
環境に優しいから型遅れだけど購入した!来年はこれを下取りに出して発展途上国の人に使ってもらう
こんなセリフがあちこちで聞かれるようになれば、この異常な暑さも収まってくるのでしょうか?
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