目薬・頭痛薬「プレミアム」増殖
花粉症の季節がやってきましたね。
私はさほどひどくないのですが、嫁はもう本当に辛そうで、目薬をバンバンさしているのですが花粉症に良く効くのは1、500円以上するのもが多くて、お財布に厳しいけど効果はどうなんだろうか?といつも考えてしまいます。
だって、1500円の薬の横に500円以下の同じ目薬があったら、「500円ではどれだけ効くのだろうか?安いもの買いの銭失いにならないのか?」と考えてしまうんからです。
そう、今は薬局やドラッグストアに並ぶ大衆薬で、高額な商品が次々と登場しているのです。
パッケージには「有効成分を最大量配合!」といった効能を強調したうたい文句が強調するように書かれています。
なぜ市場に受け入れられているのでしょうか?。
今日はそんな「プレミアム」のことについて
*大衆薬販売単価じわじわ上昇
*60~70歳代アクティブシニア層ターゲット
*高い大衆薬はなぜ増えた?
とみていきながら
値段で判断しても自分にあった薬は選べない、副作用の理解も欠かせない!
という落とし穴に気を付けるようにしたいと思います。
*大衆薬販売単価じわじわ上昇
大衆薬の販売単価はじわじわ上昇しているそうです。
比較しやすいように、容量のばらつきが小さい目薬で見ると、市場調査会社のインテージヘルスケアが調べた単価は
2021年が597.5円と17年より8.5%高くなっています。
ドラッグストアのプライベートブランド(PB)は500円前後のものが多いのですが、高級タイプの商品が単価を底上げしているのです。
メーカー別の商品で見てみると
ロート製薬の場合、
1979年発売の「新V・ロート」の希望小売価格は現在825円です
一方、疲れ目などに向けた「Vロートプレミアム」は1650円で価格は2倍になるのです。
ライオンの場合
21年に「バファリン」ブランドで「プレミアムDX」を発売しました。
14年発売の「プレミアム」の上位品で、鎮痛成分を2割増やしたそうです。
エスエス製薬の場合
家庭の常備薬だったこの分野で、効能競争の口火を切ったのが鎮痛薬イブです。
2006年、頭痛などに「速く効く」と働く女性にアピールした製品を売り出したのでした。
*60~70歳代アクティブシニア層ターゲット
これたのプレミア商品ですが、通常のプライベートブランドであれば目薬の鎮痛解熱剤(20錠)も大体500円前後の商品価格が一般的です
それがプレミアムのなると1200円前後から1800円前後と2倍以上の価格に跳ね上がります。
高価格になる理由としては
① 最多の成分を配合するなど原材料の違い、研究開発費などが理由
鎮痛成分が2倍になるなどして、効果アップにつながる商品開発を行っています。
そのために研究開発費が価格に反映されることになったのです。
② 差し心地のために添加物の配合も工夫されている
使用感、差し心地にこだわる事でプレミアムな消費であることを実感できるように通常商品にない使用感が出るように工夫されています。
こうやって違いを強調する事で、購入をリードするのが趣味などを満喫したい
60~70歳代のアクティブシニア層
がターゲットになります。
*高い大衆薬はなぜ増えた?
高い商品の浸透は、一般的な商品と比べて消費者が価値を判断しにくいためという面もあります。
食品、家電などと違い、薬の成果なのか自己免疫で治ったのか?良しあしが分かりにくい医薬品は効果をアピールするのが難しい側面もあります。
特にカタカナの成分表示の羅列だけでは伝わりません。
インテージヘルスケアの石田卓也シニアアナリストは、購入者の心理として効果分析をどうして良いか分からない消費者にとって
「高価格なことで効き目を期待する」
ことで購入動機につなげています。
もちろん大衆薬も価格競争とは無縁ではありません。
ネット販売では簡単に複数の販売サイト上での価格比較ができます。
そこで、メーカーは流通の安売り競争に引きずり込まれないように、効能で付加価値を訴えるのです。
メーカーのマーケティング担当者は「解熱鎮痛剤では、まだ高付加価値商品で価格が上がっていく」と見ています。
又、売り手も利幅を得やすい高い商品を歓迎しています。
大手ドラッグストアは安価なPBも用意して、店頭の品ぞろえは
「スタンダード商品と薬効を高めたアップグレード商品に二分する傾向」(大手チェーン広報)。
があるのです。
消費者にとっても用途や予算に合わせて商品を選べるのは嬉しいことです。
また鼻炎薬などでは、まとめ買い向けの大容量品も販売単価を押し上げている。
しかし、落とし穴である
値段で判断しても自分にあった薬は選べない、副作用の理解も欠かせない!
を忘れてはいけないと思います。
医療品はケミカルですから、自分の体質に合うか?合わないか?はあります。そこは値段では繁栄されない部分です。
「わからないことを薬剤師や専門スタッフに相談して、適切な薬を選ぶことが重要です」
餅は餅屋に任せる事も必要ですね。
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