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50人の子供に対して1個しかボールがないケニアの少年サッカーチームの話。

どうも、キックコーチ武者修行旅と題して1ヶ月間海外を飛び回っている田所剛之です。

4日目となる今日は、昨日のパーティーで知り合った凄腕プロデューサーのZakに頼まれてzakの家の近所の子供たちのトレーニング指導に行きました。

ケニアのプロデューサー大賞的なの獲ったらしい


ケニアの少年サッカーチームのリアルな事情

指定されたグラウンドに向かうと地面はかなり硬くてボコボコで不均一、若干の傾斜があるようなグラウンドでした。

また以下の画像のようにグラウンドは人でごった返していて、サッカーをやっている子供たちだけでも40~50人くらいいたような気がします。

ただ、チームのコーチから聞いたのは何十人も選手がいるのにも関わらずボールが一つしかないとのことでした、

しかもその一個のボールもはっきり言ってボロボロでかなり蹴りづらく僕が日本から持っていたボールを蹴るだけでもうまく蹴れてしまうような状態でした。

僕が日頃から感じていることですが、ボールの品質はどうしてもプレーの質に影響してしまうので、この環境を整備してあげたいと感じました。

よく言われるようにそんな環境にも適応してうまくなるのが大事とかブラジル人はみんなそうだとかいう理屈も分からなくはないですが、そんなことよりこの子達にもっと快適にプレーさせてあげてサッカーをより楽しめるようにしてあげたいです。

また、スパイクに関してもかなりボロボロだったり、見るからにサイズが合っていないので軽くボールを蹴るだけで靴がすっぽ抜けてしまったりで、ボールと同様により良いものを提供してあげられればと感じました。

そのような決して良いとは言えない環境でも子供たちは楽しそうにトレーニングをしてくれて、上達した?と聞いてみるとどんどん良くなってると笑顔で話してくれました。

彼らのそんな表情を見ているとただ綺麗事を思い描くだけでなく、具体的な行動をもって彼らのためになることをしようと決意しました。


日本からケニアに中古のボールとシューズ届けます。

というわけで帰国後、キックスクールの特別イベントとして、日本のサッカー少年たちの中古のボールやシューズを持ち寄ってもらってそれをケニアの子供達に届ける活動を始めます。

日本にあるものはかなり品質が良いですし、特にシューズに関しては成長の過程ですぐにサイズが合わなくなってしまってまだ全然使えるのに…といった場合がよくあると思うのでそれを彼らに届けてあげたいと思っています。

そして、ケニアの子どもたちのためにただ集めて届けるだけではなく、日本の子どもたちにとっても世界のリアルな実情を知る良い機会にできればと思っています。

僕は高知県出身で日本有数のサッカー後進県で、東京や大阪に比べた時の環境の違いが大きすぎることに不満を感じることもありましたが、自分はこの上なく恵まれていたんだと今感じています。

また、日頃接している東京の小学生たちもはっきり言って彼らの置かれている恵まれた環境を当たり前だと思ってしまっていると感じることもあります。

自分もそうだったように特に子どもは自分以外の世界を知らないとそう考えてしまうのはある意味仕方がないので、そんな彼らにとっても良い刺激を与えられる形を模索できればと思っています。

僕が子供たち(アフリカ、日本の両方とも)のためにできることは限られているかもしれませんが、自分の影響力を用いてできることを全力でやっていきます。


社会貢献に対する僕の考え方。まずは社会を知る!

また、これから僕はどんどん自分の活動の範囲を広げて、はっきり言ってしまえばお金もどんどん稼いでいくつもりですが、そうして手に入れたものは自分のためでなく周りの人のために還元していきたいです。

社会貢献などと言うとなにかフワッとしていて自分には規模が大きすぎるように感じますが、今回のように現実をこの目で見て肌で感じる経験を経るとそれは社会といったぼんやりしたテーマではなく自分の身の回りの人という認識に変わりました。

これからも自分が社会のためにできることはなんだろう?などとウジウジ考えるのではなく、どんどん外に出て現実に触れて、自分の中での社会の解像度というものを上げていって、一歩ずつ自分にできることを具現化、拡大していきたいと思います。

すでにアフリカに来てみて本当に良かったと思っています。

明日からもたくさん予定が詰まっているので頑張ります!!


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