筋骨肯定論士道
筋トレ、してますか?
昨今何処へいっても、筋トレはすべきや、筋トレで人生変わっただのという話が跋扈しております。夏。
この筋トレブーム、2.3年前ぐらいから始まったような気がしますが、なんか最近の流れはちょっと異様すぎて気がひける。なのでまた書いてみます。
1.筋トレの核心はモチベーション維持
筋トレを誰かに薦める時、絶対に言った方が良いと思いますが、筋トレすることで人生が劇的に変わる事はない、これ真理です。勿論、筋トレする事で生活が規則正しくなったり、活動的になったり、前向きになったりするのは確か。でもこれ全部副次的な効果です。
実際のところ、筋骨隆々のサボリ魔もいますし、がりひょろの超絶マルチタスクビジネスマンもいます。やりゃあいいってもんじゃねぇ。
本来の目的は筋力増強、でもこれも本来の目的じゃない。本当はもっと先にあって、健康、だったり空手道上達だったり水泳のタイム短縮だったり、本来、各種スポーツの身体づくりを目的として筋トレがある。
この、目的抜きの筋トレ論がマジ跋扈している。筋トレしなきゃ、痩せなきゃ等々、痩せてどうする、ムッキムキになってどうする。そこまで到達しない場合のトレーニングはモチベーションの維持が本当に難しい。だから世の人々は、続かない、三日坊主で終わる、ジムの会費が高いなどの悩みを抱えることになる。まず目的に立ち返る。ここ重要。
2.筋骨隆々=強者ではない
ちょっと飛んでスポーツの話に行きます。ここが筋トレ中級者において陥りがちの罠。要するに、全身の筋肉量が凄まじいから、あらゆるスポーツで巧者というわけではないという罠。そんならビスケットオリバが最強だよ。
私の話で例えをしてみます。昔ボルダリングをやっていた時に、筋骨無双の猛者に師事していたことがありました。勇猛果敢、筋骨隆々、明朗快活の三拍子揃ったそのお方に猛烈に憧れていました。なので、猛烈に筋トレをしていた時期がありました。けど成績は上がらず、悶々としてやり切れずどういうことか?となっていた時にばっさり切られました。
「筋トレし過ぎで身体重くなってるし、硬くなってる。前の方が上手かったよ」
えぇー。となりましたが、実際のところそう。スポーツにおいて圧倒的に差がつくのはこれ、強靭なバネと柔軟性。ゴリラよりチーター、剛拳より柔拳、ゴリマッチョより細マッチョ。空手より中国拳法。
3.ジムに行けない病に出す薬。
買えや。
これにつきます。いまやインターネットの時代、Amazonで翌日には届いてしまう時代。もちろん部屋の広さはありますが、筋トレするために最低限置いておかなければいかん器具なんて、調べればすぐに分かります。重量変えられるダンベル、終わり。1万円弱。ジムの会費より圧倒的に安い。もっと増やしたい場合は増やせば良いし、先々に申し上げた柔軟性が欲しければヨガマット買えば良い。
にもかかわらず、世間一般ではジム通いが流行っており、行った行けなかった何キロ上げた云々かんぬんで、どういうわけだかジム通いカッコいい説が大手を振っております。ジム、良いよ。最高よ。プロテインドリンクマジ美味いし。あんなもん自宅ではできねぇべ。無理だべ。
ちょっと待て。行くことに満足するならそんなもん金の無駄じゃ。そんでもどうしても行きたくて仕事が手につかないよお母さん、って場合はゴールドジムのみ勧める。一択。何故か。月会費払わずとも行ける一日こっきりのプランがあるからだ。なんでこれ他はやらないのか知らないが、続かない続けられないの気にしたくないならゴールドジムに行け、筋肉の城に挑め。
4.まとめ
いろいろ申し上げましたが、お前どうなんや?実のところ習慣化していてそんなにやってないし広めてもいない。ごく普通に自分の為。ショルダープレスとボクシングのスピードバッグ、大体朝の30分ぐらい。昔はホエイプロテイン+BCAAという悪魔みたいなドリンクを作成し飲んでいたが、減らしたいのでしてない。あとは晴れて涼しい時は外で特製物干し竿使って素振り、どっちかというとこちらは精神衛生上良いから。ぐらいです。ジョギングなんかもやらんとなーと思いつつ、別に良いかと思っている。
かくいう、これらのトレーニングは単純に、先にも申した通り、金銭的出費を抑えるために購入し、あるのでやってる。あとは引っ張り出せば足指の握力を鍛えるバレリーナ御用達のトレーニンググッズも持ってる。もうねぇ、好きにすればいいんだと思う。
しかしね、ワークアウト後に仕事が手につかなくなったとて、社会は容赦致さぬので、そこは本当に、しっかりした方がいい。やれぬことは大っぴらに言うもんではない。
などと申し上げ、本日も庵に帰る。茶を一杯。