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一目置かれる人達のはなし

常々思う。
肩書きに頼らないすごい人になりたいと。たまーにいるよねそういう人、多分この記事を読んでいる方も会ったことあると思う。

その人たちは往々にして社会的地位は適当、有名な企業の人でも、著名人でもない、そのくせとてつもないスキルもしくは芸、を持っていて常人にはまるっきり出来ないし、まるっきり違う感性を持っていて、知見は広く、経験値は深く、修羅場なんていくら潜ったか分からないぐらい肝が座っていて、言葉は鋭く確信を突き人々を驚かせる。そういう人がメンターとかファシリテーターになった時、すごく話が加速していく。

だけど往々にしてそういう人たちは発信しない。SNS、Twitterで拡散しないし、疎い。そのくせ承認欲求バッチバチの若人の感覚を易々と超えて行く。だからって別に彼らの事を貶めたりしない。そのステージに立って居ないから。そんな人程恐ろしい程現実主義者で、こんなもんじゃ話にならないと一人、感性の密度を濃くしてゆく。彼らの生き方に脈絡はないように見える、だが完璧なる計算の元に感覚を取り入れて、伏線回収を出来るように種を撒き続ける。

僕は65点ぐらいでしょう。とりあえず昼と夜をしっかり区分けできるぐらいまで、はしてる。
残念なことに世間は社会的地位に完全依存している。地位がある人こそが素晴らしくて、全ての意見が正論となる。あらゆる人々に注目され、好かれ、崇め奉られるように出来ている。地位、立場がない=経験不足構図が出来上がっていて、トラブルバスターみたいな人々は一生浮き上がってくることはない。収入も、地位のある人達に回るように出来ており、そういうの失わないために必死だ。一般社会のことはしらんが、少なくとも私の職場は減点法。

でも、実の所社会的地位があって、レースの勝者になった彼等は、底無しの感性を持つ人々に嫉妬していて、彼等の事を知りたいと思っていて、そうなりたいと思っている。その橋はもうとっくに落とされていることを知りながら。橋を渡った向こう側が違う世界、なのではなく、下の川から船で海に出た、その先が本当の違う世界なのだと、一生理解できないまま。

今は自重して、船を作ろう。そして夜は、煙草を吸って夜空を見上げよう。昼間の世界は、夜を濃くするためだけに使ってやろう。

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薄情屋遊冶郎
サポートはお任せ致します。とりあえず時々吠えているので、石でも積んでくれたら良い。