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テンションを上げたいときに思い出す5つの言葉

落ちこみがちになる毎日なので、今回は「テンションを上げたいときに思い出す5つの言葉」と題して、ちょっと元気のないときにぼくが思い出す言葉をご紹介したいと思います。

"今日は残りの人生で最初の日"

ひとつめは「今日は残りの人生で最初の日」という言葉です。

けっこう有名な言葉なのでごぞんじの方も多いでしょう。"Today is the first day of the rest of your life"というアメリカの格言で知ってる方もいるかもしれません。

これ、すごくいい言葉だと思いませんか?

よく「今日がいちばん人生で若い日である」みたいな言い方もしますが、ほんとそうですよね。

どんな過去であろうと、目の前には未来しかないわけです。未来を変えたいのであれば、これから変えればいいだけ。実は超シンプルな話。なのに人は「これまでこうだったから」とか過去のことを気にしてしまいます。

今日というのは「残りの人生の最初の日」なのだから、今日からスタートすればいい。大げさですが、毎日が誕生日くらいの気持ちでいれば、いつだって変わることができるはずです。

よく思うんですが、起きたことがどんどん過去になっていくのは、この世のいいシステムだなと思います。もちろん楽しいことやうれしいことも過去になってしまうのですが、同時につらいことも、悲しいことも、大変なことも、起きた瞬間から過去になっていく。歴史の渦のなかに消えていく。

そして、毎秒毎秒新しい未来がやってくる。目の前には未来という白いキャンバスしかない、ってなかなか便利なシステムだなと思います。

"人は過去に縛られているわけではない。未来が規定しているのだ"

ぼくは数年前に『嫌われる勇気』で有名になったアルフレッド・アドラーの言葉集を編んだことがありますが、アドラーもこう言っています。

「これまでこうだったから」「こういう人生を歩んできたから」というのは、未来には関係ありません。これまでダラダラ過ごしてきたとしても、明日も同じようにダラダラ過ごさなければいけないなんて誰も言っていない。

変えようと思えば、今この瞬間に変えられる。変わらないのは変えようとしていないからなんですよね。(おそらくそのほうがラクだから。)

人は過去の延長上でものを考えてしまいがちで「過去が今の自分を規定している」と思いがちですが、そうではなくて行き先を定めることで今の自分が変わっていく。「未来が今の自分を作っていく」わけです。

これまでぜんぜん運動をしていなかったとしても「1年後にフルマラソンを走れるようになりたい」と思うなら今からジョギングを始めればいい。これまで楽器をやったことがなかったとしても「ギターが弾けるようになりたい」と思うなら今ギターを買えばいい。これまでダメダメな人生だったとしてもイケてる感じになりたいならこれから変えればいい。

「将来こうなろう」という未来を決めることで、現在のそしてこれからの行動は変わっていくはずなんです。

"ベストの選択肢から逃げるな"

3つめは「ベストの選択肢から逃げるな」という言葉です。

これは『「週刊文春」編集長の仕事術』という本を作ったときに、著者の新谷さんがおっしゃっていた言葉です。

スクープをとりたいなら、やはりいちばん渦中にいる人物に話を聞く必要があります。たとえば国のことなら菅総理に話を聞くのがいちばんです。でも、つい「どうせ菅総理に話を聞くなんて無理だよな」とはじめからあきらめてしまう。そこで関係者や有識者に話を聞きに行ってしまって「普通の記事」になる。

そうではなくて、「ベストの選択肢から逃げてはいけない」と新谷さんはおっしゃいます。守りに入ってバントするのではなくて、三振してもいいからフルスイングをせよ。その大切さを教えてくれました。

ぼくも本の編集者時代は「大物の著者はどうせ書いてくれないだろう」というふうにあきらめがちだったのですが、この言葉を知ってからはなるべく「ベストな選択肢はなんだろう?」と思うようになりました。

考えてみれば、ベストを狙わないで偶然ベストになるなんてことはないわけです。 もちろんベストな選択肢を選んだからといってうまくいくかどうかはわかりません。でもそもそも選んでいなければ、実現などするはずがないわけです。

これは人生にも言えます。

いったい何がベストなのか? あなたのたった一度きりの人生で、どの選択肢がベストなのか? そこをあらためて考えてみるのはオススメです。

"詳しくは話せないが、また新しいことを考えている"

この言葉は、安藤百福さんの言葉です。安藤さんと言えば、日清食品の創業者でカップヌードルを発明した人物です。

「詳しくは話せないが、また新しいことを考えている」

この言葉を残したときの年齢が驚きです。95歳です。

安藤さんは22歳で独立してさまざまな事業を手がけたあと、48歳でチキンラーメンを発明しました。カップヌードルを発明したのは61歳。そして90歳を過ぎてからは、宇宙食の開発プロジェクトに着手していたそうです。

「ものすごい好奇心と行動力だな」と思うと同時に「年齢なんて関係ないんだな」と思わざるをえません。

よく「いやー、俺ももう30だし」「もう40だし」みたいなことを言いがちです。でも、年齢なんて関係ないわけです。冒頭の言葉じゃないですが、今日がいちばん若い日なのだから、やりたいことがあればチャレンジすればいいだけなのです。

"口先だけじゃ何も変えられない。明日も似たことで悩むくらいなら、動き出さなきゃ始まりゃしないでしょう"

5つめの言葉は、SURFACEというアーティストの「なにしてんの」という曲の一節です。30代以降の人はけっこう知ってる曲だと思います。ぼくは学生時代からずっとこの歌が好きだったりします。

夢を語ることは誰でもできます。「ああなりたい」「こうなりたい」と口で言うのはかんたんです。でも、なかなか動けないのが現実。

「もっと力をつけたら……」とか「心の準備ができたら……」などといろいろ言い訳をして、結局何も実行していない。もやもやウダウダやっていたら同じような24時間が明日もやってくるだけです。

もんもんとした日々を続けるのが嫌なのであれば、動き出すしかない。どうせ明日も似たことに悩むんだったら動き出すしかない。これが事実です。ほんと、この歌詞のとおりです。躊躇している自分の背中をポンと押してくれる素敵な言葉だなと思います。


<出典>


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