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Muture1年目の振り返りとこれから

こんにちは!株式会社Muture代表の芝尾です!

私たちMutureは、丸井のDX推進という命題のもと、小売とフィンテック領域におけるDX事例の創出を目指す丸井とグッドパッチのジョイントベンチャーです。

このMutureでは1年間代表として心強いメンバーたちと経営基盤を構築しながら、事業の方向性についての策定や両親会社とのリレーションなどいい意味での何でも屋として取り組んでまいりました。

※私のご紹介は1年前のこちらの記事をご参照ください

前回の記事投稿からかなり間が空いてしまったのですが、ジョイントベンチャーというモデルでDX推進に取り組む私たちの現状をできるだけオープンにお伝えすることで、少しでも興味をお持ちの皆さまにとって何かしらの参考になればと思い、2年目に入る節目に改めて現在地とこれからについて言語化していこうかと思います。

※Mutureの活動についてはこちらの公式のnoteをご参照ください。

22年度の振り返り

会社の立ち上げと共に掲げた「相利共生」という私たちの夢。
これに準じて、メンバーが事業、採用、組織づくりなど徹底して向き合ってくれたことにより、この思想に対し確信が持てた1年だったと思います。
(本当にメンバーには圧倒的な感謝!!)

Mutureは相利共生という夢にもとづいて集まっている集団/組織であり、誰かが偉い!的なヒエラルキー的なものはない組織運営を実践してます。

それを具体的に感じたことが3つあります。

①思想に共感した仲間が入ってくれた

Mutureでは立ち上げ1年目で3人の素敵なメンバーを迎え入れることが出来ました。キャリアやスキルも「すごい!」としか言えないものを持つ仲間が、立ち上げ1年目の不確実性の高い会社に来てくれました。
入社の決め手としては、この大企業変革の可能性や、事業の面白さ、不確定なものへの挑戦、新しいキャリアパスなどそれぞれですが、全員に共通しているのがMuture思想への共感です。
掲げた夢に共感してくれるだけでなく、メンバーそれぞれのストーリーと目指す先を重ねてコミットしてくれていることが、私たちのやってきたことに対し、この上ない自信をもたらしてくれました。

また、カジュアル面談や面接で百人以上の方とお会いし事業についての話をする中で、大企業の変革や組織に対しても支援をするMutureの取り組みに対し、キャリアとして可能性を感じてくれた方が多くいらっしゃり、私たちの持つ可能性を強く感じることができました。

②思想から生まれたMutureらしい経営・組織の土台

Mutureでは改めて「どういう経営をするか」を、メンバーとひたすら考え議論し続けた1年でした。そこで生まれたのがMutureの経営OSである4象限経営システムです。

Mutureでは経営を組織(Organization)と事業(Business)という領域、DriveとEmpowermentという軸で4つに分けることで、その役割を定義しております。

Drive Organization:採用/採用広報・PR/型化・事例化
PX & Empower Organization:PXの土台(人事労務・総務)のオペレーション・・メンバーを支えていくPXの企画・構築・企画〜運営/クライアントワークサポート
Drive Business:事業における推進/案件開発
Empower Business : ファイナンス/内部統制

経営全体をひとつのプロダクトと捉え、各々が自分のパートでリーダーシップを持ちつつも同じ相利共生の元に経営をしていくという考え方です。
4象限同士役割が重なる機会や共創の機会もとても多く、リーダー同士が話し合う「合議会(経営会議)」というものを毎週運営をしております。

このようなオリジナリティを持った経営は、従来の王道的な考え方だけにとらわれず、メンバーが経営をゼロからデザインしていくという視点で、いろんなワークや議論を活用しながら構築してきました。こうした発想も経営にデザイナーが入った結果だと感じています。この経営が生まれたプロセスや詳細についてはまた別の機会にnoteにてまとめていきたいと思います。

③目先の利益でなく本質的な成果に向き合えた

「相利共生の思想」があったから、目先の成果ではなく人・組織に向き合うことができました。

支援している事業・プロダクトの成果を優先し、組織支援がおろそかになることはないのか? というご質問をいただくことも多いです。
Mutureが全部を主導し手を動かしながら進めてしまうこともやり方の一つではありますが、それだと一般的なクライアントワークと変わらず、丸井グループ社員の側に知見が溜まっていかず、我々がいなくなったら再現性がなくなってしまう。本質的なDXのためには、丸井グループの組織をどうアップデートさせるかに向き合う必要があります。

組織を変えていくアプローチは、非常に時間がかかり打ち手も複雑で難易度が高い。時に耳の痛いことも提言していかなければなりません。

自分も最初、それを許容する勇気が必要でした。しかし、組織で起きている課題に対しその原因や構造がどのようになっているかを調べ、向き合うことで本質的な議論をすることで信頼を獲得し、対等な関係性を徐々に構築していくことができました。
見えてきた組織や開発現場の課題などを今では丸井グループ、Goodpatchの役員の方々と毎月の取締役会議に加えて月数回のコミュニケーションを取らせていただき、常に真剣に話ができている関係になっております。

経営に近い事業戦略や人材戦略、現場に存在する開発体制の課題まで一気通貫で丸井グループのあらゆるステークホルダーと一緒に取り組めているところまで領域を広げることができてきました。

取締役会などで両親会社の役員に毎月提言をしている一例

このように丸井グループ全体の課題に取り組んでいけることはMutureの魅力です。
そしてここまで進めてくることができたのはメンバーの一人ひとりが目先の利益にとらわれず本当に本質に向き合い、耳が痛いことも誠実に言うという形で向き合い続けてくれたからだと感じてます。本当にメンバーが勇気を持ってくれたことの成果だと思っております。

DXには思想が大事ではないか?

Mutureの23年度の取り組みを考える上で時代の潮の目に向き合って考えていかなければならないと感じています。

コロナの影響にも変化があり、世の中の流れが変わっていこうとする今、chatGPTの登場などもあり、ビジネスモデル、組織構造、一人ひとりのキャリアの考え方の見直しを突きつけられています。

その行き着く先に大企業やレガシー企業のDXの取り組みが存在しており、その成功の是非によって日本全体のビジネスや社会が変わっていく大きな分かれ道に来ているように思えます。
そして手段や業務改善としてのDXに囚われ続けていくとしたら、潮の目を捉えきれず時代が欲する価値を生み出す組織に変革できずにきっと衰退していくかもしれません。

その衰退を回避するためにはちゃんと「体験」に価値を置きユーザーとのつながりを大事にするUX的な視点や、働く人たちの個性、多様性などを尊重するPXの視点を持ち、新たな発想を生み出せる組織に生まれ変わることができるか?

そうした組織を作るには「どういう仲間と何を成し遂げたいのか?」という「Will」に立ち返っていくことが重要になっていくと思います。しかも今、世界のあり方や価値観の変化により、その「Will」は分かりづらく見付けづらくなっているように感じます。その環境下での事業づくりにおいて、Whyから入ることは常々よく言われていると思いますが、さらにその前にあるべきWillを掴みあぐねている中で多くの人がモヤモヤしているようにも感じています。

そのWillを見い出すには思想や価値感から立ち返る必要があるのではないでしょうか?
Mutureは「相利共生」を基点に「各々が描く世界」を探索し、その世界で「自らのやりたいこと」に向き合うことで、Willのアップデートのお手伝いをしています。

「こんな世界になってほしい」という思想から価値を考え、そこにデザイン思考、体験デザイン、プロダクト開発、チーム運営のノウハウが積み重なりDXが進んでいく。
今後Mutureの取り組みを通じてこの思想の必要性や重要性を少しでも証明していきたいと改めて感じてます。

23年度どうする?

壮大なことを語り大見得を切りましたが、23年度はその可能性を証明するために世にその実績を全力で届けてい行きたいと考えています。4月から新しい期がスタートしたのと同時に、Mutureでは23年度の目標を下記を定めました。

◎23年度のNorth Star

このNorthStarに対し、全員一丸となって進んでいくのですが、私自身が最も感じているのは「Mutureの優秀な仲間や丸井グループ、Goodpatchの多くの方々の人生の大事な時間をいただいている中で、その貴重な時間を絶対に無駄にはしたくない! そのためには出来ることを何でもやっていきたい」という気持ちです🔥

◎目標に向かうためのKey factor for Mutualism

そのために、事業と組織、文化の領域において取り組みを注力するためのKey factorを定めました。

「ぞうさんごりらさん」についてはこちらのnoteをぜひ読んでみてください!

この考え方に基づき、現在各メンバーが事業ごとにどのように行動していくかを話し合い、取り組みを進めています。そこでの成果やナレッジは、メンバーからも今後どんどん発信していく予定なのでご期待いただければと思います。

最後に

Mutureが事業を営む上での戦略はもちろん大事なものではありますが、互いの表情が見える、少人数のフェーズにしか作れないメンバーとの一瞬一瞬を、今のMutureを大切にしたいという思いがあります。

自身がバンドをやっていて、すぐその例で例える癖があるのですが💦
バンド活動を通じて感じるのは、どんな曲にどんなメッセージを込めるという醍醐味もあるのですが、 その瞬間にいるメンバーとだからこそ醸し出せるグルーブを楽しむことも味わっていきたいと思っています。

顔を見てグルーブを出せる今しかできないこの瞬間を楽しいんで行きたい!
今まで大企業で働いてきた中で今まで普通では関わることの出来ないプロフェッショナルなメンバーとの日々のセッションは本当に刺激的で楽しい! しかないです。

このグルーブを感じながらも、自分もメンバーに少しでも刺激を提供できるように精進していきたいと思います。

そして今だから楽しめる事があるMutureに興味がある方はぜひ最高のセッションをご一緒できれば嬉しい限りです!

少しでもご関心をいただけた方はカジュアル面談からでも大丈夫ですので、ぜひこちらのYOUTRUST、またはTwitterのDMでもいただけると幸いです!ぜひお気軽にお声かけください!

最後まで読んでくれてありがとうございました!

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