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自伝 ”光の啓示”「第6章 コンペ作家」

こんにちは、現在は世界初の新技法「ホログラムズコラージュ」のパイオニアとして活動しているTakayuki Hibinoと申します。

定期購読マガジン「光の啓示」では、1989年の夏、私がアート活動を始めたきっかけになった光の啓示から現在に至るまでの経験や出来事を記憶にある限り綴っていく実話です。

世界情勢が急激に変化していく中で、16歳からきびしい世の中をサバイバルしてきた私の経験が少しでもあなたにお役に立てれば幸いです。

私のHPはこちら
http://takayuki-hibino.wixsite.com/takatyuki-hibino

第6章 ファーストミッション コンプリートのつづき コンペ作家

今回から第6章になりました。

「光の啓示」のファーストミッションも、
30年をついやし、2019年春に無事コンプリートした。

春以降は、セカンドミッションを遂行するために、
国際アートコンペ以外のアートコンペにも参加することにした。

ところで、あなたは「コンペ作家」とい言葉をご存知でしょうか。

一般的には、まったく知られてなく。
アーティストさえあまり知らない言葉です。

コンペ(コンペティション (competition) )
コンペはアート、デザイン、建築、スポーツなど、
競争、競技、競技会の意。競い合わせ、
優劣をつけること。略してコンペともいう。
Wikipediaコンペティションより一部引用

アートコンペも画壇、ギャラリー、自治体、企業などが
若手アーティストの発掘やアート活動支援などの
さまざまなアートコンペは世界中で行われています。

この私も1995~1996年の間、
アートコンペに挑戦し、
入賞、入選を受賞したが、

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授賞式のパーティーで、ある審査員の先生から

「アーティストとして、じゅうぶん実力もあって
この先のアート活動も大丈夫だから。
アートコンペはもう挑戦しなくていい。」

「コンペ作家(アーティスト)」になるとよくないから、
もうアートコンペに挑戦する必要はない。」
とアドバイスを受けた。

「コンペ作家(アーティスト)」?
初めて聞く言葉だった。

「コンペ作家(アーティスト)」とは
アートコンペに挑戦し入選、入賞の経歴を重ね、
アーティストのタレント性を上げるために
コンペに参加するアート活動をしているアーティストのことだ。

個展やグループ展のカタログや、
会場のアーティストの経歴などを紹介するパネルには、
必ずと言っていいほど、受賞歴の欄がある。

そして、そこに受賞したコンペがたくさん記載されているのであれば
このアーティストのレベルが高く優秀だと見た人は思い、
作品の本質も見ず、素晴らしい作品と思ってしまう。

あなたも知らないアーティストのレベルを判断するのに
この受賞歴をよく見るのではないのだろうか。

これのなにがNGなのだろうか。


アートコンペに挑戦すること、重ねることがなぜ、
アーティストのとしてよろしくないのか。

アートの世界(業界)では
いくらたくさんの受賞歴があったとしても、
それを続けているコンペ作家(アーティスト)は、
レベルの低くて、売れてはいないアーティストになるのだ。

そう、一般の常識の賞をたくさんとっているから、

さぞ、すごいアーティストと思うのとは真逆なのである。

それは、なぜか。
アートの世界(業界)は狭い村社会でもある。
私も2年間、数々のアートコンペ参加した時、
審査員の先生が、他のアートコンペにも審査員として、
作品を審査することが多かった。

変な話、顔見知りアートコンペお常連さんてなぐあい。

そして、アートコンペの審査員を見れば、
最低でも入選できる作品を作ることができるようになる。

アートコンペの性格も、審査員の作品に対する好き嫌いや、
アーティストの好き嫌いもわかるようになる。
すると、どうなるか。

そう、審査員の好みにあった。
つまり、入選、入賞するような作品を作るようになる。
知らず知らずのあいだに、
審査員へ向けた忖度した作品を
出品することになってしまうのだ。

本来、アーティストは己が感じた、
社会や世界に対しての問題や、
伝えたいことを作品を通して、
その問題提起するのが、
アーティストのこの世に与えられてた役割だ。

それが、いくらタレントを上げるためとはいえ、
世界や社会、審査員や一般に受けるような
作品を作るということは、
それらに対してなんの問題提起をしていないことになる。

それでは、アーティストとしての、なんの役割も果たしてはいない。

アーティストはこの先に起こりえる問題を、
洞察し、その問題に対して作品を通して提起する。

これが、アーティストの役目だ。
アーティストを名乗りアート活動を続けていくには、
そこのところを、忘れていたり、
ましてや根本的に知らないのでは、

アーティストを名乗りアート活動する資格はないということだ。


つづく

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