光の啓示「第一章 ダブルレインボー」
第一章 あれ?のつづき、ダブルレインボー。
ハラがへっては、イクサはできぬと
再びワヤンカーでmangga madu(食堂)へ移動、
ローカルフード、
サテとライスとバクソーのランチ。
私の旅の決め手の一つは、この食が合うこと。
これは非常に重要なことで、これが合わないとすごくヘコむ。
バリはこれが合う、美味しい。そしてなりより安い!
まさにバグース(最高)!なのです。
当時はゆく旅先で、カルボナーラとクレームブリュレを
必ず食べるという目的もあった。
もう無くなってしまったが、
ハノマン通りからモンキーフォレスト通り入ってすぐのところにイタリアンレスランがあって、
そこのカルボナーラとクレームブリュレが絶品だった。
よくそのレストランの2階で田んぼを見ながら2~3時間ランチを楽しんだものだった。
話をもどそう、
ランチを済ませ、またまたワヤンカーで移動、
今度はどこへ行く、ワヤン?
お腹もみたされて、私も少し元気を取り戻した。
その後、ワヤンの案内で四件
アーティストのアトリエを回り、
いろんな絵やオブジェなどいろんな作品をみてまわった。
そのつどワヤンは私を紹介し、昨日のできごとを話していた。
不思議なことにみんな明るい。
私をアーティストとして受け入れているのか、
ニコニコして、
私におこったできごとに驚きもしない。
四件目のアーティスト、ブディも同じだった。
私:アートは楽しい?
ブディ:絵を描くことが好きだからね。
私:絵を描くには何をすればいいの?
ブディ:好きなものを描けばいい。
私:絵の具は、オイル?ウォーター?
ブディ:好きなもので描けばいい。
私:絵を描くことがへたで苦手なら習った方がいい?
ブディ:好きにすればいい。
私:自由かよ?もう。
ブディ:毎日、描いたらうまくなるよ。
私:そんなものなのかな?
ブディ:大丈夫、あなたは選ばれた人だから。
私:選ばれた?誰に?
無言・・・・。
ブディさんは答えなかった。
ワヤン:タカ、帰るよ。
察したようにワヤンが言った。
私:ありがとう、ブディさんまた来ます。
ブディ:いつでも来てください。
それにしてもウブドのアーティストたちはみんな幸せそうだ。
アーティストは楽しいのかな?
そんなことを思いながらワヤンかーに乗った。
帰り道、
ワヤンが急に左側の窓を指さして言った。
ワヤン:タカ、見て!虹だよ!
それも2つある!
私:オ―ッ!ほんとだ!ダブルレインボーじゃん。
ワヤン:ドント・ウォーリー、タカ、
タカはアーティストだから信じていけばいいよ。
やってみればわかるよ。
ドント・ウォーリー!
私:テリマカシー!ワヤン、そうだな、信じてみるか!
初めて見たダブルレインボー。
この虹を信じてやってみるか!
いままでのモヤモヤも一気に吹っ飛んだ、
まさかこの決断が、私の人生を180度変えることとなるとは。
ほんとにありがとう!ワヤン!
ありがとうバリ島。
つづく
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