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Holograms collage大全

世界唯一の新技法テクニックがすべてわかる
Holograms collage(ホログラムズコラージュ)大全


プロローグ
 ”Holograms collage”(ホログラムズコラージュ)のはじまり

1990年7月、ホログラムを素材とした表現技法”Holograms collage”技法の開発が始まった。
 その技法を考案するきっかけは2つある。

一つ目は夢に現れた’双龍”を具現化するためである。

二つ目は、過去でも未来でもなく「いまこの瞬間が重要」であることを再認識する作品を制作するにあたり、それにはいままでにない技法の開発が必要になったのである。

 1989年秋、その日は赤い龍を描くためにイラストレーションボードに向かっていた。昨日からの続きで鱗を一枚いちまい描いていた時、ふと、「龍はこれではないのでは?」と疑問がわいた。なぜだかわからないが、そう思ったのだ。


そしてそれ以降、龍を描いても「なにか違う」”という思いが続き、龍を描くことを少し休憩することにした。

雲龍図

日本に帰国してからこの11カ月、何の疑いもなくいろんな龍を描いてきた。
しかし、何か違う。
ペインティングでは、具現化できないのか・・・・・。
どうしてこうなったのか、自分でも訳がわからない。
それ以降、何をしていても、龍のことが頭から離れる日はなかった。

「龍は存在している。」しかし、普通では見ることができない。
だとすると、姿は透明なのか?
擬態しているのか?
鏡のように反射しているのか?
光のように明るすぎて見えないのか?
とにかく龍ノイローゼになりそうなくらい、毎日そのことばかり考えていた。

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夢のお告げ
龍を描かなくなってから、ちょうど3カ月ぐらいたったある日のことだった。

夢の中に、超巨大な二双の龍が現れた。
その夢の中で私自身もいるのだが、その超巨大な双龍は私の目の前を交差したり縦横無尽に動き回っていた。
その超巨大な双龍は金色と銀色に全体が光り輝いていたが、よく見ると、光り輝いているだけではなく、虹色にも変化して輝いていた。

そして私の前に来ると、超巨大な双龍はそれぞれの顔を私の目の前まで近づけ頭をさげあいさつをした。
あまりのリアルさに、夢ということさえ忘れるくらいだった。

「す、凄い!これが龍なんだ!!」
その瞬間、私は飛び起き、現実の世界に引き戻された。

夢に現れた超巨大な双龍は、脳裏しっかり焼き付いていた。
それにしても凄かった。
それしか言いようのないほどの見事な双龍だった。

金色と銀色に全体が光り輝いていて、虹色にも変化して輝いていて・・・・。
これが本物の龍だとしたら、どう表現すればいいのだろうか?

金色、銀色だけなら描くことはできるけど、虹色に変化するのは、
CGアニメぐらいしか表現する方法はないのではないなか?
絵の具の他に、そんな素材があるのか?
探してみるか。
思ったことは即、行動が私の信条。
その日から、その龍を表現するための素材探しの旅が始まった。

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新素材との出会い
双龍が夢に出てきてから2週間ほど過ぎ、いまだにその龍たちを表現するための素材探しの旅は続いていた。
図書館へ行き素材の本を探しては読みあさり、街に出で何かヒントになるものはないかととにかく動きまわった。

絵の具じゃ無理だ・・・
しかし、他に方法がみあたらない・・・・。

それから一週間ほど過ぎたある日、その日は朝から東急ハンズに向かっていた。

「今日は何かいいヒントがあるかな?」そんなことを思いつつ
9階の素材売り場にやってきた。
フロアを何気なく歩いていると、
奥の方でなにやらキラキラ光るような気配があった、
何?今光ったような・・・・。

そのキラキラ光った方へ導かれたように進んでいくと、
そこにはいろんなパターンのホログラムシートが並んでいた。
それを見た瞬間!!
頭の天辺からつま先まで、身体中に”ズバーン!”また稲妻が駆け抜けた。
「これだ!これに間違いない!とうとう見つけた!!」
「これで双龍が描ける!」

思わず声に出してしまうほどの確信だった。
その日からホログラムで龍を表現するための試行錯誤が始まった。
それから毎日、夢中でホログラムと格闘した。

このホログラムとの出会いが
のちに世界唯一の新技法” Holograms collage”の誕生になるとは思いもよらないことであった。そして、ホログラムを素材とした新表現技法”Holograms collage”の開発(考案)において試行錯誤して研究し、その過程で考案したいくつかの新技法を開発した。

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アーティストの課題

視覚芸術において、表現技法はビジュアルに表現するための出力メディアでもあり、新たな表現を試みるアーティストにとって新技法の開発は課題の一つでもある。新しい表現技法はいままでにない表現メディアであり未来のビジュアル表現の基礎となるのである。


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