人はなぜ生きるのか(943)
人は、なぜ生きるのでしょうか。時々、このような問いを目にすることがあります。しかし、そのように考えるよりも、「生きているのだから、幸せに暮す」と考えるのがいいのではないでしょうか。
私達が生きているのは、非常に稀なことなのです。世界の人口81億人強の中から出会った男性と女性のカップルが1人の子供を生んだからです。
「海底に住む盲目の亀が100年に一度海面に上がり、海上に漂う木切れにただ一つある穴に出会うこと」
という非常に困難で稀なことを比喩するのと同じように、生を受けるのは稀なことだと知らなければなりません。
そうと分かれば、生まれたことに感謝して、ただ幸せに暮らしていけばいいのです。
あるテレビ番組で、29歳のお笑い芸人さんが中学生に「人間はなぜ生きるのですか」と突然に問われて、次のように答えました。
「答えるのは難しいけど、でもね、生まれてきたときには周りの人(母親、父親、兄弟縁者等)を幸せにしたのです。それだけで生まれてきた意味があるのです。あとの人生は、おまけ。感謝して、精一杯幸せに生きていけばいい」
どうでしょうか。筆者は、「そのとおりだ。うまく言ったものだ」と、つい自然と涙したのです。
では、「幸せ」とは何かが気になるところです。科学的には、「幸せとは、持続的により良い状態になること」と言われています。それは、「愛、喜び、笑い、感謝」といったポジティブな感情を持つことです。それならば、ネガティブな感情(嫌われる、悲しみ、泣く、怨嗟)が出たときには、どうすればいいかが問題となります。
実は、ネガティブな感情は、自分が勝手にそのように思い込むことから発生します。それは、生後に身につけてきている価値観や判断基準と比較してマイナスになったときに、ネガティブな感情が出てくるのです。
そこで、生後に身につけた価値観や判断基準は正しいかというと、そうではないのです。不完全な知識や誤った考え方が積もり積もって固まったのが自分の価値観や判断基準になっているのです。要するに、勝手な思い込み、先入観なのです。
そうと分かれば、思い込み・先入観といったとらわれの気持ちを捨て去ればいいのです。そうなれば、世の中のできごとを、あるがままに受け入れることができます。生きていることを、あるがままに受け入れると、幸せにいきることができるようになるのです。今生命あるのは有り難いことなのです。
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