現代につながる禅宗の根本的教え
禅宗は、中国禅を経て日本で盛んになった教えです。基本的修行形態の一つである坐禅は、精神修養として欧米でも多くの人が参加しています。
禅の根本的な教えは難しいものではありません。その意味で、欧米にも広まっているのでしょう。以下に、根本的な教えを列挙しておきます。言わんとすることを読み取ってもらえると幸いです。
[見性成仏]
禅は、「仏は人間であり、人間を超えるものではない」を標榜する。キリスト教のように、「(人間とは別に神がいて、)神を崇拝しなさい」というものではない。自分の奥底にある純粋で清浄なる本性(仏性・仏心)に気づき(悟り)、仏に成ることを目指す教えが禅である。
このことを、「心仏及び衆生、 是三無差別」と表現する。仏心と仏と衆生(周りの人や先祖)は一つ(同じ)であり、自分が見性して(これを自利と言う)、他者を救っていく(利他と言う)。
[無念、無相、無住]
世の中のものは無常であるが故に恒常的に不変のものは無く(これを無住と言う)、その意味で本来姿・形など無い(これを無相と言う)。したがって、あるがままに分別や執着せずに受け止める(これを無念と言う)のが良い。
ここで、無住が本、無相が体と考えることができる。
[一行三昧]
無念の状態が即ち真如(普遍的な真理・法)であり、真如が即ち仏心であり、直心と言う。直心とは、まっすぐな心、純一無雑な心、分別執着のない心のこと。無念に徹することを一行三昧と言う。
無念を離れてああこう考えることを妄想と言う。一行三昧によって妄想を止めれば、仏の世界に入れる。
これらのことから分かるように、禅ではただただ無心になること、すなわち一行三昧であれと言っているのです。非常に単純なのです。だから、単に示すと書いて「禅」と言っているのです。
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