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器(うつわ)の大きい人になる(876)

器の大きい人は、他者の意見を受け入れたり、他者をうまく活用したりすることができます。まあ、このように言われるわけですが、器(器量)は自分で形成していくこともできるのです。たとえば、「地位は人を育てる」と言われるように、地位にふさわしい対応が自然に出来上がることもあるのです。

では、いったい「器が大きい」とはどのようなことを言っているのでしょうか。過去・現在・未来という観点で考えてみましょう。

・過去のことで、悪いこと失敗したことは反省し、場合によっては忘れることができる。
 たとえば、「あの人は~だった」と引きずることはしない。なぜなら、その人は成長しているかも。

・現在のことは、何かに対処する時に、必要な情報を仕入れることで対応策を考えられる。
 要するに、あたふたすることなく、情報収集・分析・対応策作成ができる。

・未来のことは、環境やトレンドを見て、未来像を作ることができる。
 必要に応じて、改善のみならず、改革も踏まえた対応方法を検討できる。もちろん、自分自身が博識であることが望ましいのですが、自分が弱いところは第三者の力を利用できればいいのです。

さて、もう一つ器量を大きくするためには、コミュニケーション能力が重要になります。上述した情報収集のためのコミュニケーションだけでなく、質疑応答力と、まとめあげたことを主張するという能力も重要なのです。

一つ付け加えておきたいことがあります。
それは、器を大きくするためにやるべきことです。

まずは、自分が博学になるよう努力することです。他者が頼ってくるのは、地位だけでなく、知識の豊富さもあるのです。それゆえに、日頃の精進も大切だということなのです。精進していることを他者に知ってもらえば、「あの人は常に向上している」と信頼されるようになります。

もう一つは、頭をスッキリさせることで、やるべきことを見なおして重要度と優先度を明確にして、何をすべきかを決定することが大事になります。頭をスッキリさせるには、何も考えない無心の状態になる時間を作るのがいいでしょう。たとえば、5分から20分程度の坐禅を早朝に行うのは有効でしょう。坐禅は、脳の状態が活性化することを助けてくれます。一般的な人は脳の3%程度しか使っていないと言われていますので、坐禅による脳の活性化は意味があるのです。

最後に、器を大きくすると同時に、聞きたくないような批判をも聞くと言う度量を上げていくことも重要になります。
些細なことに目くじらを立てず、自分の非は認め改善し、余裕を持った行動ができるようになりたいものです。

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