キャラクター・ストレングスとは (940)
キャラクター・ストレングスとは、自分が持つポジティブな性格的特性(すなわち強み)のことを言います。自分が持つ強みを知ることは、ストレスへの対策になります。詳細は、#938,#939を参照してください。
では、自分が持つ強み(キャラクター・ストレングス)の種類はどのようなものがあるのでしょうか。
VIA Institute on Character（VIAインスティテュート）という非営利団体で診断される強みには24種類あります。それらは、6つの行動特性(美徳、道徳にかなった立派な行ない)に分類されます。
行動特性(6種) 強み(24種)
[知恵]知識習得と活用による認知力 創造性、好奇心、知的柔軟性
向学心、大局観
[勇気]目的達成の意志を強く持って行使する 勇敢さ、忍耐力、誠実さ
熱意
[人間性]仲間を思いやり助け合う対人性 愛情、親切心、社会的知性
[正義]健全なコミュニティを作り上げる チームワーク、公平さ
リーダーシップ
[節制]過剰すぎすに、秩序をもたらす 寛容さ、謙虚さ（慎重さ）
思慮深さ、自律心
[超越性]分別を超越した普遍的な強み 審美眼、感謝、希望
ユーモア、スピリチュアリティ
一般的に、24のすべてに強みがある人は皆無だろうと思います。そこで私達は、24の強みの中から自分に当てはまるものを選びます。そのうちの上位の5つが「自分を特徴づける強み」(シグニチャー・ストレングス、キャラクター・ストレングス)になります。
[注] VIA= Values in Action
シグニチャー・ストレングス= Signature Strength
強みのグループ化には、別のものもある。
例 : 「好奇心・熱意・愛情・感謝・希望」 をまとめたものを
「ハピネス・ストレングス」という。
キャラクター・ストレングスは「○○のときが、自分らしい」と言えるように、いわば自分のアイデンティティーを言い表すものになります。要するに、自分の価値観を示すのが、キャラクター・ストレングスなのです。
自分の強みを確認できたら、その強みを工夫してさらに強固にするといいでしょう。その結果、自分の強みを確定・認識できます。それは、自分に自信を与えてくれるようになるのです。それがうまく循環していけば、幸福度を高めることになります。もしも、自分の中にうつ的な症状がある場合には、その症状を改善していくことができるのです。
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