どのようなものを、どのように学んでいくか(918)
人間は、生まれたときには本来平等なものであり、優劣とかの差異はありません。しかし、生後の長き時間にわたって生活していくにつれて人格とか能力において差異が出てきます。いったい、なぜ差異が出てくるかといえば、「どのような教育を受けるか」によるのです。それは、家庭内教育、学校教育、職場教育によるのです。
では、どのようなものを、どのように学ぶことによって差異が出てくるのでしょうか。
まずは、年齢・成長とともに教えるものがあります。幼児教育、小・中・高・大学校教育がそれです。
次に、社会人になってから教えるものがあります。それは、端的に言えば、社会人教育と専門技術教育になるでしょう。(一部は、専門学校・大学などがその役割を担っています。)
[社会人教育] 社会で働き続けるために必要な能力開発の教育をいう。
代表例として、社会人基礎力がある。
詳しくは、別の機会(919)で述べる。
[専門技術教育] 産業技術に関する科学知識/技能習得のための教育をいう。
技術教育の面では産業界と学校による産学協同の体制
となっている。
最後に人格教育があります。 調和と統一のとれた、円満なる人格の完成を目標とする教育を指しています。現在は、「特別の教科・道徳」が復活していますが、その目的は「よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を(広い視野から)多面的・多角的に考え、自己(人間として)の生き方についての考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる」とあります。
[補足] 儒教の『大学』にある「修身斉家治国平天下」に由来する
修身教育は、1945年12月に廃止された。
さて、どのような教育があるかはわかったと思いますが、どのように学ぶかについてまとめておきたいと思います。
すでに触れていますが、基本は学校教育や新入社員研修などが代表例になります。では、学校教育などで全てを網羅しているかというと、そうではありません。世の中の動きは、早く、複雑化しています。その意味で、学校教育がタイムリーな内容になっているかと言うと、残念ながらキャッチアップできていないのです。少しずつ遅れて教えることになるのです。
これらのことと、さらに「人は昔学んだことを忘れる傾向がある」ことを考えると、「学び直し」が必要になることがわかります。そのための学び方として、「リカレント教育」があります。リカレント(recurrent)とは、循環や再発のことであり、社会人になった後も、必要に応じて大学などの社会人向け講座を学び直すということを意味しています。企業内でも、リカレント教育のための制度を整えようとしています。さて、あなたの会社はどこまで制度化されているでしょうか。
[補足] リスキリング(reskilling)という言葉について
リスキリングとは、「新しい職業に就くために、あるいは現在の職業においてこれからも価値創出を続けるために、関連する必要なスキルを獲得すること/獲得させること」です。
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