国会議事堂内を散策した2018年夏を記録する前の話②【拗らせ男子の革命日記】
ゲストハウスに戻り、SNSで東京にいることを記録し、眠りについた。
英会話が聞こえて目が覚めた。
スマホを見ると8時。
通知も来ていた。
『Takayukiくん、こっち来てるの?時間あるならウチにおいでよ^ - ^』
前職時代に出会った仕事を教えてくれた先輩からのメッセージだった。
そのメッセージにコメントを返すと即レス。
1時間後に会うことになった。
ゲストハウスでサービスとして付いてきた朝食と優雅な朝を迎える余裕が無かった。
急遽会う予定が決まったとは言えど、遅刻は許されない相手だったからだ。
食べ物を無理やり胃に詰め込み神楽坂から地下鉄に飛び乗った。
約束の場所の最寄駅は三箇所。
どこからでも辿り着ける。
僕は霞ヶ関駅を選んだ。
霞ヶ関には仕事や後輩達と会うために何度か使っていたからだ。今思えば、集合場所が外務省とか意味のわからない思い出だが、
今回も意味がわからない場所。
衆議院議員会館。
地下から行こうとしたが迷路で分からなかったため地上から。
霞ヶ関は主要官庁があり、どこを歩いても警官だらけ。
スーツの人だらけ。
急遽決まった予定とは言え、僕の服装は見城徹Tシャツに短パン、サンダル。
夏の旅人仕様だ。
というか、前日に海辺で走ってたし。
待ち合わせギリギリで、議員会館に到着。
写真はセキュリティ上撮れない。
入ると、空港のような手荷物検査があり、
書類に必要事項を書く。
住所、氏名、事務所名、部屋番号、職業。
部屋番号は尋ねれば教えてくれるかもしれないが、僕は直接会う人に聞いた。
職業は転職先が決まったとは言えど、無職。
無職が議員会館をサンダル、Tシャツに短パンで訪れる。
若者の就活か。
書類を記載して受付の女性に手渡す。
その場で女性が事務所に連絡。
議員会館はノーアポではなかなか入れない。
官公庁の人間か議員関係者しか入れない。
カメラで顔を確認して、
これを渡される。
このカードは途中から会館内の返却ボックスに返したが。
カードでタッチアンドゴー。
スーツの人しかいない。
サンダルで会館内を彷徨くのは場違いにも程があって、笑えてきた。
エレベーターに乗り目的の部屋のインターホンを鳴らすと、
『おお!来たか!鍵空いてるよー!』と老獪老練な声がする。
入室するのは実は2回目。
1回目は仕事。
今回は完全なプライベート。
手土産無しを一言謝罪し、ソファにて1時間ほど会話をする。
最近の出来事やニュースを聞く。
政治の裏は恐ろしい。
やったり、やり返したりの繰り返し。
策士策に溺れる
と言うが、
策に溺れると永田町では生きれないと改めて感じた時間であった。
その後、顔見知りの同業者が近くの参議院議員会館から駆けつけて、再会し、近況報告。
実はもうこの時点で、
話疲れて帰りたいと思っていたが、なかなか返してくれなかった。
時間はもう11時半。
お腹が空いた。
続く。