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スニーカー沼から改めて実感したリターゲティング広告の威力

あなたは今日何か商品やサービスを買いましたか?

普段何気無く過ごしている日常を「これはなぜだろう?」という視点で見ると面白いなって気づきがありました。人間の行動には必ず理由がある。今回は最近、私が経験したことをもとに、ある気づきをnoteにしていきたいと思います。

広告が追いかけてくる。

突然ですが、あなたはこんな経験ありませんか?

  • ネットで見ていた商品の広告が、別のサイトでも執拗に表示される

  • 「なんで私の気になっているものを知ってるの?」と不思議に思う

  • 「うざいな」と思いつつも、その商品が気になってまた見てしまう

  • 結局、その商品を購入してしまう

もしこれらに当てはまるなら、あなたもリターゲティング広告の餌食になっているかもしれません。

私自身、マーケティングの仕事をしていて、リターゲティング広告のことは知っているんです。でも消費者目線で見たときに正直、「ちょっとうざいな」って思って思うじゃないですか?でも、先日とうとう、その「うざい」はずの広告に負けて、スニーカーを買っちゃったんですよね。笑

知ってはいたけど抗えなかった、この恐るべき広告戦略。なぜそんなに効果があるのか。改めて内容をまとめたいと思って調べ直しました。

今日は、私の経験を交えながら、リターゲティング広告の裏側に迫ってみたいと思います。あなたもぜひ自分ごとに置き換えながら、リターゲティング広告について知識を深めていってください。


1. リターゲティングの仕組み

リターゲティング広告の仕組みは、実はシンプルです。

  1. ウェブサイトに特別なタグ(JavaScriptコード)を設置

  2. サイト訪問者の行動データを収集

  3. そのデータを基に広告配信対象のユーザーリストを作成

  4. リストに載った人に、他のサイトでも関連広告を表示

私の場合、ある日何気なくスニーカーのサイトを見ていたんです。「かっこいいのあるな〜」くらいの軽い気持ちで。その時は「まあ、リターゲティングのターゲットになるんだろうな」と思っていました。

でも、その後の展開は予想以上でした。

2. リターゲティング広告の効果

執拗な追跡

どこに行っても、あのスニーカーの広告が追いかけてくるんです。ニュースサイト、SNS、動画サイト...もう逃げ場がない!笑

最初は「はいはい、わかってるよ」って感じで無視してたんですけど、やっぱり気になるからちょこちょこ見ちゃうんですよね。

欲しい度が勝手に上昇

毎日のように広告を目にしているうちに、「やっぱりかっこいいな」「履いてみたいかも」って思うようになってきたんです。これが単純接触効果ってやつか...と分かっていても、その効果から逃れられない自分がいました。

最後の一押し

ある日、その広告に「限定オファー」の文字が。「今なら20%オフ!」って。
「いや、待て待て。これに乗っちゃダメだ」って頭では分かってるんですよ。でも...。

3. リターゲティング広告が効く理由

約2週間後、ちょうど新しい仕事が決まったときに完全に崩壊。「もう買っちゃえ!」ってカートに入れて、ポチッと購入しちゃいました。

その日の夜に、お風呂で頭を洗いながら、「なんで、わかっていても結局広告に負けて購入してしまったのか。」を冷静に考えてみたら、いくつか理由が見えてきました。

  1. 繰り返しの力: 知識があっても、毎日見せられると印象が強くなる

  2. タイミングの妙: 「欲しいな」って思ったタイミングで広告が出てくる

  3. パーソナライズの効果: 自分の興味に合わせた広告だから、つい見てしまう

  4. 限定感: 「今だけ」「特別価格」といった言葉に弱くなってしまう

4. リターゲティング広告の種類と特徴

実は、私が遭遇したリターゲティング広告には、いくつかのタイプがありました。

標準ディスプレイ広告

最も一般的なタイプ。バナー広告として、様々なサイトに表示されます。

動的リターゲティング

閲覧した商品の画像や価格が、そのまま広告に使用されるタイプ。これが一番効いた気がします...。

検索連動型リターゲティング

Google検索で関連キーワードを入れると、上位に広告が表示されるやつ。

SNSリターゲティング

FacebookやInstagramなどのSNS上で広告が表示されるタイプ。プライベートな空間で見かけるので、より親近感が湧いてしまいます。

5. リターゲティング広告の主なメリット

リターゲティング広告には以下のような主なメリットがあります。

  • 離脱したユーザーへ再アプローチできる
    一度サイトを訪れたユーザーに再度アプローチすることで、コンバージョンの可能性を高めます。

  • 高い費用対効果が見込める
    ターゲットを絞った広告配信により、無駄な広告費を抑えることができます。

  • 配信ターゲットを絞り込める
    特定の行動を取ったユーザーに対して広告を配信することで、より効果的なアプローチが可能です。

  • コンバージョンにつながりやすい
    ユーザーが興味を持った商品やサービスに再度触れることで、購入意欲を喚起します。

6. 効果を高めるポイント

リターゲティング広告の効果を高めるためのポイントは以下の通り。

  • ユーザーセグメントを細分化する
    ユーザーの行動に応じてセグメントを細分化し、よりパーソナライズされた広告を配信します。

  • 対象エリアを絞り込む
    地理的なターゲティングを行うことで、より関連性の高いユーザーに広告を届けます。

  • 広告配信のタイミングを最適化する
    ユーザーの行動パターンに基づいて、広告配信のタイミングを調整します。

  • ページ階層の深度に応じて入札単価を調整する
    ユーザーがどのページまで閲覧したかに応じて、入札単価を調整します。

  • レスポンシブディスプレイ広告を活用する
    様々なデバイスに対応した広告を配信することで、ユーザーの関心を引きます。

7. リターゲティング広告の注意点

この体験を通じて、改めてリターゲティング広告の威力と、その使い方の難しさを実感しました。

プライバシーへの配慮

知識があっても、「なんでこんなに私のことを知ってるの?」って不安になることがあります。企業は適切な情報開示とオプトアウトの選択肢を提供する必要がありますね。

広告疲れへの対策

同じ広告を過度に表示し続けると、ユーザーが反感を持つ可能性も。私の場合は「まあいいか」ってなっちゃいましたが、人によっては逆効果になるかも。

コンバージョン後の対応

スニーカーを買った後も同じ広告が表示され続けて、ちょっとモヤモヤ。購入後は関連商品の広告にシフトするなど、工夫が必要だと感じました。

まとめ

プロの知識があっても負けてしまった、リターゲティング広告の威力。使い方次第では、消費者にとって有益な情報提供にもなり得るし、企業にとっては効果的なマーケティングツールになります。

でも、使いすぎると逆効果になることも。プライバシーの問題も含めて、広告を出すタイミングや頻度には細心の注意を払う必要があります。

では、私たち消費者はどうすればいいのでしょうか?ここで、いくつかのアドバイスを。

  1. 自覚を持つ: リターゲティング広告を見たら「あ、これか」と認識する

  2. 冷静に判断: 本当に必要かどうか、時間を置いて考える

  3. 比較検討: 他の選択肢も探してみる

  4. プライバシー設定: 必要に応じて、広告のパーソナライズ設定をオフにする

結局のところ、リターゲティング広告は1つの手段でしかない。事業者の方は、さまざまなマーケティングの打ち手の中で最善なものを選ぶ必要がある。上手く付き合えば便利なツールになるけど、目的を持って運用するのが大事なんだなという気づきになりました。

私の「わかっていても買っちゃった」体験から、皆さんも何か学んでいただければ幸いです。次にネットショッピングするとき、どんな広告が出てくるか、ちょっと意識してみてください。そして、もし「あれ?なんか買いたくなってきた」って思ったら...それは、きっとリターゲティング広告の仕業です。笑

日々の中にも見方を変えるだけで、新たな学びがたくさん。ぜひ、日常を楽しみながら過ごしみてください。

さて、そろそろ新しいスニーカーを履いて、散歩にでも行ってきます。笑

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