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甲本ヒロトのうた(悩み解消法)
断っておくが、この文章は、ただ、僕の悩みごとに対するモヤモヤの解消していくプロセスを文章化してみたものである。
ひさびさに、本気で悩んだ。疲れた。
それは、頭の中で自然発生する
マイクロフォンの中から、がんばれって言ってやる、聴こえるか、がんばれ
THE BLUE HEATS、甲本ヒロトの唄声。
そうすると次々と彼らの曲が頭を過ぎりだす。
こういうつらい時に、痛いくらいにクソカッコいい『甲本ヒロト』率いるバンドたちの楽曲だ。
辛いって感覚は、年齢と共に暮らしも気持ちも安定してくるからか、だんだんと回数が減ってきている気はする。たまに、思い出したように、湧き上がるこの疲労感の意識は甲本ヒロトに連れられて、徐々に14歳へと引き戻されていく。THE HIGH-LOWS の曲『14才』のように。
14才のサビ
リアルよりリアリティ
似ていて、区別のつかない言葉の意味に込められているメッセージ。リアル=現実、社会と向き合っていると現実からは逃れられない。むしろ現実を維持するために理屈が成り立っている。では、リアリティとは何か?僕はリアリティ=感触、のようなイメージを持っている。現実よりも感触を!というのが、この唄のメーセージなのだろうか?
そう考えているうちに、『んなこと、どぉでもいいんだよ』という甲本ヒロトの唄声が鳴り響く。
そこが、また気持ちいい。
30年以上前巻き起こったバンドブームのど真ん中にいた『THE BLUE HEATS』との出会いは、中2の時だった。
当時、入り浸っていた友人の部屋に2ndアルバムの『yang and preaty』のCDが転がっていた。
惜しまれながら死んでゆく、英雄に憧れー
多感な14才、なぜかその言葉が胸に刺さった。
そして、天才ヒロトはどんどん変化していく。
THE BLUE HEATSの初期は、ストレートでまっすぐなメッセージが気持ちいい。
もうダメだと思うことは今まで何度でもあった 終わらない歌を歌おう明日には笑えるように (終わらない歌/THE BLUE HEATS)
激しく鋭いメッセージから、次に思い浮かぶ唄は、急に優しいメロディで気持ちが安心させられる
ことばはいつも空回りして道の上をすべってく
(トーチソング/THE BLUE HEATS)
THE HIGH-LOWS時代の意味を探求させる唄は、悩みをどうでもいい領域に運んでくれたりもする。
それって、凄くない?
骨身をさらけ出したそのあとで、散文的に笑う(青春/THE HIGH-LOWS)
考えると悩みの違いは?
悩む=答えが出ない を前提に考えるフリ
考える=こたえがでる を前提に建設的に考えを組み立てること
※ イシューからはじめよ/安宅和人著書より
悩むことは、答えがない
それなら、悩んでいる心にギュッとロックを、つっこんでみるといい
いつでもどこでもスイッチを入れろよ。その時は必ず、お前、14歳にしてやるぜ!
むずかしいことは、抜きにすると、頭の中は意味のないことが意味のない快感を生み出す。
意味のない言葉は気持ちいい。そしてカッコいい。
わい、タリホー、さめタリホー、氷もほっときゃ流れるぜ〜 マーシーのギター(タリホー/クロマニヨンズ)
謎のキノコかじる、3億年か、4億年(生きる/クロマニヨンズ)
わがままを通す男、ミサイルマンが目を覚ます
(ミサイルマン/THE HIGH-LOWS)
悩んでいることを客観的に捉えられてくる
関係ねぇ豚の生活、関係ねぇ牛の生活、関係ねぇ犬の生活
(ガタガタゴー/THE HIGH-LOWS)
気分が良くなるとロックはさらに心地いい
月光陽光 俺を照らすよ 月光陽光 なんて力強く
(月光陽光/THE HIGH-LOWS)
やろことはわかってる、立ち上がる、立ち上がる、いつまでも、どこまでも、立ち上がる (ナンバーワン野郎/クロマニヨンズ)
マウントをとる知識人になりたいわけじゃない
ロックンロールだわな。やっぱり。
上を向いて歩こう(忌野清志郎&甲本ヒロト)
とにかくカッコいい。
そんな感じで行こう、、