令状関係で必携の書となるか~令状実務詳解(立花書房)

刑事事件で,身柄を拘束されている依頼者の事件を扱うことはしばしばあると思います。

身柄関係で裁判所がどのように考えているかを知る上で役に立つかなと考えている一冊が,令状実務詳解(立花書房)です。

「役に立つかなと考えている」と微妙な表現になっているのは,実は私はまだこの本を使いこなせていなくて,この本を使って身柄を争ったのが2021年4月22日時点で3件程度なのです。

現時点で「役に立つかな」と考えている理由は,弁護人にも役立つ記載が散見されることです。

例えば,「勾留期間を延長すべきやむを得ない事由の意義」の章においては,昨今の弁護実践を踏まえてか,「被疑者の黙秘と勾留期間の延長」という項があったりします。
この辺りの記載などは,弁護人から令状裁判官への牽制に使えるかもしれません。

私はこれまで専ら「別冊判例タイムズ34号」「別冊判例タイムズ35号」を好んでおり,これらも今でも使えると思っていますが,今後は令状実務詳解にシフトしようと考えています。

あまり読めていない本を勧めるのは恐縮ですが,現時点でのレビューとし,今後また更新したいと思います。

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