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Black Sabbath / Sabotage Super Deluxeの雑感。

3月に書いたサバス4ボックスの雑感で最後に「血まみれ~サボタージュのボックス出ないかな…?」とぼやいていたら本当に出てしまった(笑)

4月にはYoutubeや音楽配信サイトでも『悪魔のしるし』最新リマスターが登場。

(2021 Remasterとありますが、実際のリマスター作業は2020年に行われています)
Amazonで予約が始まった直後に当然予約(今回も米Warner / Rhino輸入盤)したのですが、6月の発売日になった途端何故か欠品扱い+入荷日未定の通知(汗)それ以前にも待っている間、情報サイト等でボックスの仕様が公開されると期待がみるみる萎んでいく中身である事が発覚。
それでも「サボタージュの凝った作りは好きだから入荷を待つか…」と我慢、結果今月に入り届いたわけですが…うーんもうちょっとサービス精神が欲しいボックスだなぁ(;´Д`)
(自分は約4,600円弱と”底値”で買えたのでまだマシですが、これを高値で買うメリットは全く無いと思います)

以下、サボタージュボックスの雑感等(Amazonに投稿したレビューを一部手直ししています)。

・Black Sabbath / Sabotage Super Deluxe (Waner / Rhino:R2 645954)

今回は余程のコレクター以外全くオススメできない内容になっています。
:CD1は本編の2020年リマスター。
:CD2と3は'75北米ツアーのライヴ音源。
:CD4は『発狂』のシングル(これだけにCD1枚だと?/怒)

は定番のAndy Pearce & Matt Worthamによるもの、サバス4ボックスと同じく2012年リマスター(CDとしての発売は2016年)よりも音を弄っています。

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2012年リマスターは「音量・音圧控えめだがアナログっぽい音像でのリマスター」で好印象でしたが、5thやサボタージュに関しては「もう少し派手な音で聴ければなぁ…」というのを感じる音像なのも確かなので今回のリマスターも良いと思います。
又、2012年リマスターと比べると地味にドラム周りの音が強調されているのが全体のかっこよさに繋がっています。
(ただしこれからサバスを聴く人にはこのボックスよりも2012年リマスター盤を勧めます、以前なら数百円で買えたのが残念)

の北米ツアー音源は予想通りブート定番のアズベリー・パーク音源、ただし今回のボックスでは何も変わっていない(汗)
サバス4ボックスでのライヴ音源は一部楽曲のソース音源差し替えやリミックスをしており「良い音源を残そう」という意図を感じる出来だったが、今回は(マルチトラックが無いのかもしれないが)そういうのは一切無しでリマスターのクレジット表記すら無い
(ブートと聴き比べれば違うのはわかるが、サバス4ボックスの時と違い音源ソース等についても一切無説明というやっつけ仕事が正直気に入らない)

はEPの仕様としては正しいが付属させる意味が全くないCD。(『発狂』のシングル・エディットは当時のシングルにあるような「演奏テイクやミックスが違う」とかも無い、ただギターソロを編集で省いただけ)。”4枚組”にする口実とボックスの値段を下げたくない意図しか伝わらない。更に言うと紙ジャケットも再現する気ゼロの中途半端な造りになっている。

サバス4ボックスはSteven Wilsonが没音源等をリミックスしていたり、コレクター向けとはいえ聴きごたえのあるボックスにしてくれていた。
サボタージュにはそういう素材が残って無いのかもしれない、無いならしょうがないが”水増し”をするにもやり方があるはず。
『発狂』のシングル版を本編ボーナスに入れて素直にCD3枚組で出すとか、残り1枚部分に抜け落ちた5th「血まみれの安息日」をリマスター収録しての4枚組とかできなかったのかなぁ…?
(個人的な意見ですが、5thと6th期は作品の雰囲気が独特なのでセットとして捉えています)

ブックレットの珍しいジャケット写真の多さ、マジソン・スクエア・ガーデンでのライヴのミニチュア・パンフレットは出来が良いです、けど凝ってほしかった部分はそこじゃないんですよ(´;ω;`)

著作権法が変わった事で出てきた”50周年版商法”ですが、もう少しファンが手に取りたくなるようなサービス精神もお願いします( UωU)

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