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ヒロシマ女子高生任侠史・こくどうっ!

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毎日1ツイート! コツコツ続ける女子高生任侠譚! 極道都市ヒロシマでの青春は、血と汗と裏切りと──ほんの少しの涙!
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2022年7月の記事一覧

ヒロシマ女子高生任侠史・こくどうっ!(26)

ヒロシマ女子高生任侠史・こくどうっ!(26)

 頭の奥から痺れが降りてくるようなショックを、白島は受けていた。
 安奈はこくどうだった。
 薄々感じてはいた。自分の権力を持ってすれば──たとえばせらふじ会の情報網を使えば、一両日中に彼女の兄弟親戚が使ったティッシュのメーカーまで分かるだろう。
 しかしそれをしなかった。
 彼女と自分が相容れぬ存在であることは、なんとなく察しがついていた。こくどうの王。そしてふつうの女子高生。似て非なる存在だっ

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