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ヒロシマ女子高生任侠史・こくどうっ!

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毎日1ツイート! コツコツ続ける女子高生任侠譚! 極道都市ヒロシマでの青春は、血と汗と裏切りと──ほんの少しの涙!
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2020年12月の記事一覧

ヒロシマ女子高生任侠史・こくどうっ!(7)

ヒロシマ女子高生任侠史・こくどうっ!(7)

「姉さま。……安東先生のとこに行ってきますけえ」

 校舎三階、突き当りにある空き教室には、元祇園会の事務所がある。今そこを使っているのは、祇園会の代行をしている、天神会所属の長楽寺姉妹である。

「ほうか。……もう一月経ったんか。まあ、頼むで」

 メガネを押し上げながら、姉は言った。祇園会代行は、いずれ姉のゆみが組を持つための試金石であった。
 祇園会生え抜きのこくどう達は、前会長の安佐が殺ら

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