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映画ファンの俺、「プライベート・ライアン」を観るも154分間気付かない。勘違いだらけのnote映画レビュー

この記事は映画「プライベート・ライアン」を観た方だけしか理解できない内容となっております。

まだ観ていない方は是非一度ご覧下さい。

現在「アマゾンプライム」「Netflix」等で絶賛見放題中です。

「プライベート・ライアン」はスティーヴン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演の戦争映画で、1998年に公開された作品です。

俺は戦争映画は救いがないのでほとんど観ないのですが、この作品はどうしても気になったので、10年以上前に初めて鑑賞しました。

かなり前の話なので記憶が曖昧になっていますが、

「こんな恐ろしい解釈をした人間は、恐らく人類で俺1人だけに違いない」

と思ったことを強く覚えています。

今回は作品の感想ではなく、スピルバーグ監督、いやトム・ハンクスもビックリ仰天の俺の戦いの物語です。

(ここからネタバレあり)

トム・ハンクスはどこに行った!


俺はこの作品の大まかなあらすじは、主演のトム・ハンクスが「ライアン二等兵」を演じていて、そのトム・ハンクスを軍が救出する物語だと思い込んでいました。

他にあらすじ、情報等は一切知らずに鑑賞しました。

しかし本当の物語は、

陸軍大尉のジョン・H・ミラー(トム・ハンクス)と7人の部下達が、ライアン二等兵(マッド・デイモン)を救出に向かう物語です。

だからタイトルが「プライベート・ライアン(ライアンの救出という意味)」なのです。

オープニングから勘違いしている俺。大丈夫か!?


プロローグが始まり、その後回想シーンへ。

1944年6月6日のオハマ・ビーチでの「ノルマンディー上陸作戦」が始まります。

回想シーンが始まると、早速トム・ハンクスが登場。

普通なら俺のように勘違いしている人でも、物語が進むうちに気付くはず。

「あれ?トム・ハンクスが大尉だったのか。じゃあ救出されるライアンは誰だろう?」

こう思うのが普通です。

しかし俺はこう思いました。

この俳優、めっちゃトム・ハンクスに似てるやん。


そりゃ似てるさ。

いや似てるっていうか、本人だもの!

そのまま「トム・ハンクスに似てる人」がずっと画面に映っていて、主人公であるトム・ハンクスは全然登場しません。

「そういうタイプの作品なん?」


どういうタイプや!

トム・ハンクスはすでに登場している。

最初から目の前にいるぞ!

いつ気付くんだ俺!

本当に頭が狂っているんじゃないのか!

そうこうしているうちに、小さな村での戦闘後、ライアンが所属する部隊を発見。ライアンが登場します。

小走りで大尉のもとに駆け寄るライアン。

しかし!

え、誰これ?トム・ハンクスちゃうやん!


大尉がその男に話を聞くと、名前はライアンだったが出身の州が違う!

このライアンは別人だった!


引っ張るね~

まだトム・ハンクスは出てこないよ。

じゃあ本物はどこだ?

物語が進むと「ライアンは最前線にいる」ことが判明。

大尉は戦闘で部下を失いつつも、命を賭けてライアンの元に辿り着きます。

そして遂にライアンと対面。

意外にもセカンドライアンはさらっと登場。

でも、、また違う!また別人やん!

今回もトム・ハンクスじゃない!

この人は、

マッド・デイモンさんですやん!


俺は本気で焦りました。

今回も間違っている!

完全に人違いや!

しかし今回のライアンはファーストライアンと違って出身も同じ。

家族構成も同じ。

こうなると、大尉も兵士も、誰も人違いって気付きません。

「マッド・デイモン版ライアン」も大尉の話に耳を傾けている!

どうしよう!

話がややこしくなって来たぞ!

この先、一体どうなってしまうんだ!

って俺はどこまであほなのでしょう。自分で自分が怖くなります。

そして俺のあほさ加減はさらに加速します。

っていうか、マジでトム・ハンクス全然出てこーへんやん!


これラストで「人違いでした」で終わるんか?

最後の最後に本物が出てくるんか?

そんな時間ある?

ストーリー無茶苦茶やんか!

スピルバーグ監督はどうしてしまったんや。

俺がどうしてしまったんや。

そのままトム・ハンクスは登場しないまま、ラストの戦いへ。

大尉はライアンを守りながら戦闘を続け、ついに負傷!

命が尽きようとする中、それでも大尉は小型拳銃で戦車に応戦します。

力なく戦車に向かって拳銃を撃つ大尉。

目前に迫る戦車。

パキュン、パキュンってそんな拳銃じゃどうにもならんよ大尉!

しかしその後、戦車は大爆発!

すげー!拳銃で戦車ぶっ壊したよ!なんでもありかいな!


本当は味方の戦闘機が空から戦車を爆破したのです。

どこまであほなんだ俺!

ですがその時、俺は大事なことに気づきます。

あれ?もしかして・・・もしかしてこの人がトム・ハンクスちゃうん!?

いや、絶対トム・ハンクスやろ!うわー!

気付いた!やっと気付いたよ俺!

衝撃でしたね。恐ろしかったですね。

ずっと探していたトム・ハンクスは154分間、ずっと俺の目の前に存在していたのですから。

あなたも想像してみて下さい。この衝撃を。

俺からしたら本当に驚きの体験、いや恐怖体験でした。

ビックリして息止まるかと思いましたね。

そう考えると、

これはある意味、ホラー映画ですよ。

この記事を書きながら、もう一度プライベート・ライアンを観てみました。

どう見ても最初からトム・ハンクスはトム・ハンクスでした。

なぜあの時はわからなかったのでしょうか。

それは俺にもわかりません。

というわけで一番ホラーなのは、この俺のあほさ加減でした。

最後に念のためにお伝えしておきますが、「プライベート・ライアン」はホラー映画ではありません。

この記事の内容は、どうか一日も早く忘れて下さい。

fin

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