映画ファンの俺、「プライベート・ライアン」を観るも154分間気付かない。勘違いだらけのnote映画レビュー
この記事は映画「プライベート・ライアン」を観た方だけしか理解できない内容となっております。
まだ観ていない方は是非一度ご覧下さい。
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「プライベート・ライアン」はスティーヴン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演の戦争映画で、1998年に公開された作品です。
俺は戦争映画は救いがないのでほとんど観ないのですが、この作品はどうしても気になったので、10年以上前に初めて鑑賞しました。
かなり前の話なので記憶が曖昧になっていますが、
「こんな恐ろしい解釈をした人間は、恐らく人類で俺1人だけに違いない」
と思ったことを強く覚えています。
今回は作品の感想ではなく、スピルバーグ監督、いやトム・ハンクスもビックリ仰天の俺の戦いの物語です。
(ここからネタバレあり)
トム・ハンクスはどこに行った!
俺はこの作品の大まかなあらすじは、主演のトム・ハンクスが「ライアン二等兵」を演じていて、そのトム・ハンクスを軍が救出する物語だと思い込んでいました。
他にあらすじ、情報等は一切知らずに鑑賞しました。
しかし本当の物語は、
陸軍大尉のジョン・H・ミラー(トム・ハンクス)と7人の部下達が、ライアン二等兵(マッド・デイモン)を救出に向かう物語です。
だからタイトルが「プライベート・ライアン(ライアンの救出という意味)」なのです。
オープニングから勘違いしている俺。大丈夫か!?
プロローグが始まり、その後回想シーンへ。
1944年6月6日のオハマ・ビーチでの「ノルマンディー上陸作戦」が始まります。
回想シーンが始まると、早速トム・ハンクスが登場。
普通なら俺のように勘違いしている人でも、物語が進むうちに気付くはず。
「あれ?トム・ハンクスが大尉だったのか。じゃあ救出されるライアンは誰だろう?」
こう思うのが普通です。
しかし俺はこう思いました。
この俳優、めっちゃトム・ハンクスに似てるやん。
そりゃ似てるさ。
いや似てるっていうか、本人だもの!
そのまま「トム・ハンクスに似てる人」がずっと画面に映っていて、主人公であるトム・ハンクスは全然登場しません。
「そういうタイプの作品なん?」
どういうタイプや!
トム・ハンクスはすでに登場している。
最初から目の前にいるぞ!
いつ気付くんだ俺!
本当に頭が狂っているんじゃないのか!
そうこうしているうちに、小さな村での戦闘後、ライアンが所属する部隊を発見。ライアンが登場します。
小走りで大尉のもとに駆け寄るライアン。
しかし!
え、誰これ?トム・ハンクスちゃうやん!
大尉がその男に話を聞くと、名前はライアンだったが出身の州が違う!
このライアンは別人だった!
引っ張るね~
まだトム・ハンクスは出てこないよ。
じゃあ本物はどこだ?
物語が進むと「ライアンは最前線にいる」ことが判明。
大尉は戦闘で部下を失いつつも、命を賭けてライアンの元に辿り着きます。
そして遂にライアンと対面。
意外にもセカンドライアンはさらっと登場。
でも、、また違う!また別人やん!
今回もトム・ハンクスじゃない!
この人は、
マッド・デイモンさんですやん!
俺は本気で焦りました。
今回も間違っている!
完全に人違いや!
しかし今回のライアンはファーストライアンと違って出身も同じ。
家族構成も同じ。
こうなると、大尉も兵士も、誰も人違いって気付きません。
「マッド・デイモン版ライアン」も大尉の話に耳を傾けている!
どうしよう!
話がややこしくなって来たぞ!
この先、一体どうなってしまうんだ!
って俺はどこまであほなのでしょう。自分で自分が怖くなります。
そして俺のあほさ加減はさらに加速します。
っていうか、マジでトム・ハンクス全然出てこーへんやん!
これラストで「人違いでした」で終わるんか?
最後の最後に本物が出てくるんか?
そんな時間ある?
ストーリー無茶苦茶やんか!
スピルバーグ監督はどうしてしまったんや。
俺がどうしてしまったんや。
そのままトム・ハンクスは登場しないまま、ラストの戦いへ。
大尉はライアンを守りながら戦闘を続け、ついに負傷!
命が尽きようとする中、それでも大尉は小型拳銃で戦車に応戦します。
力なく戦車に向かって拳銃を撃つ大尉。
目前に迫る戦車。
パキュン、パキュンってそんな拳銃じゃどうにもならんよ大尉!
しかしその後、戦車は大爆発!
すげー!拳銃で戦車ぶっ壊したよ!なんでもありかいな!
本当は味方の戦闘機が空から戦車を爆破したのです。
どこまであほなんだ俺!
ですがその時、俺は大事なことに気づきます。
あれ?もしかして・・・もしかしてこの人がトム・ハンクスちゃうん!?
いや、絶対トム・ハンクスやろ!うわー!
気付いた!やっと気付いたよ俺!
衝撃でしたね。恐ろしかったですね。
ずっと探していたトム・ハンクスは154分間、ずっと俺の目の前に存在していたのですから。
あなたも想像してみて下さい。この衝撃を。
俺からしたら本当に驚きの体験、いや恐怖体験でした。
ビックリして息止まるかと思いましたね。
そう考えると、
これはある意味、ホラー映画ですよ。
この記事を書きながら、もう一度プライベート・ライアンを観てみました。
どう見ても最初からトム・ハンクスはトム・ハンクスでした。
なぜあの時はわからなかったのでしょうか。
それは俺にもわかりません。
というわけで一番ホラーなのは、この俺のあほさ加減でした。
最後に念のためにお伝えしておきますが、「プライベート・ライアン」はホラー映画ではありません。
この記事の内容は、どうか一日も早く忘れて下さい。
fin
ここだけの話ですが、現在タイムマシンを作っているので、その資金に使わせて頂きますね。サポートして頂けたら過去のあなたに大事な何かをお伝えしてくることをお約束します。私はとりあえず私が14歳の時の「ママチャリで崖から田んぼにダイブして顔面めり込み事件」を阻止したいと思います。