外出を自粛して感じたこと。
一昨日の5月25日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って宣言された緊急事態が、首都圏と北海道でも解除されました。東京都の本日の新たな感染者は11人とのことです。一時は病院にもマスクが足りないとか、入院のためのベッドが足りなくなりそうだとか、とても不安に思っていましたが、医療やそれに関係する仕事に携わる方々の努力により何とかもちこたえたようで、何よりです。
さて、緊急事態宣言が出されていた一か月半くらいの間、たくさんの時間を自宅で過ごしました。多くの人が同じように、自宅からあまり出ることなく、過ごされたのではないでしょうか。どんなことを感じながら過ごしましたか?僕は思い出せる限りでは、こんなに自宅にいたのははじめてだと思います。そんな特異な状況で感じたことを、記憶しておきたい気持ちもあり、ここに記そうと思います。たいしたことは感じませんでした。ほとんど当たり前のことです。
ただ、僕の場合は今後の生活の不安がありつつも、運よく心の平安を保ちながら暮らすことができました。近しい人が新型コロナに感染したり、家賃が払えなくなって胃を痛めたりすることは今のところありません。たぶんこれから色々と、心配事が増えていくでしょう。
①睡眠時間がずっと足りなかった
今までは仕事柄、毎日早朝に起きないといけないというプレッシャーがあり、休日も朝早く目覚めてしまっていましたが、緊急事態の間はゆっくり眠ることができ、イライラすることも少なかったように思います。何かに取り組む際の集中力や、決断力も高まったように思います。
②自分のことに費やす時間が不十分だった。
ぼんやりとは常日頃から感じてはいましたが、この期間に強く思いました。突然に仕事が休業となり、自由に使える時間が増えました。最初は暇を持て余してしまうのではないかという不安がありましたが、突然思いついたことをしたり、家事をする量を増やしたり、クラシック音楽の練習をしたり、知らなかった曲を覚えたりしました。あまり意識にはのぼらなくても、普段やりたくてもできなかったことが多かったのだなと思いました。あと色々なニュースに触れる時間が増えました。
③出かけないとお金を使わない。
毎日出かけるだけで使っていたお金がたくさんあったのだなと、改めて感じました。朝食、昼食、飲み物、交通費、など。このことはずっと頭ではわかっていたけど、家にいることで実感したと言えます。交通費はある程度仕方がないとはいえ、食事に関しては、なるべく家で作ったものを食べたほうが、普段よく食べているコンビニのおにぎり・サンドイッチやファーストフードよりも健康にも経済的にも良い、ということを実感しました。味も良いです。もし以前のような日常が戻ってきても、食事は気を付けようと思います。
『新型コロナ後の世の中』のような言い方もありますが、また以前に近い生活に戻ったとしても、この緊急事態宣言下の特異な体験のことをなるべく覚えていることで、大げさかも知れませんが、自身の生活の指針の一つになるのではないかと思っています。