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【開催報告】TCHよるの部vol.7

5/31に開催した"よるの部”の様子です。

今回の参加者は宿泊業、お土産屋、飲食店、伝統工芸品屋、ガイド、案内所などで外国人観光客に携わっている方々でした。

TCHからの情報提供はこれまでのTrial編と同様に高山観光の動向についてお伝えしました。


日頃から外国人観光客と関わりのある方が多かったのですでに情報を知っている方もみえました。

参加者から独自で調査した結果も教えていただきました。
来日する国別の外国人比率と高山を訪れる国別の比率を比較すると高山へはスペインとイスラエルからの観光客が多く訪れているとのことです。イスラエルからの観光客は杉原千畝記念館に訪問したついでに高山へも観光に訪れるパターンが多いというのはカフェの接客でお客様との会話で情報を得ています。スペインからの観光客が多い理由は今後探ってみたいと思います。

圏域によってお店の探し方も違うことも教えていただきました。欧米人は散策しながらお店をみつけることが多いようです。それに対して日本人はガイドブック、中国系の方はスマホで調べてお店にたどり着くようです。事前に訪れる場所を調べてくる観光客に対してコアな情報や最新の情報をどう届けるのかが難しいという話がでました。

カフェに来店されるお客様も欧米人は歩いたり自転車を使い、飛騨の里や東山遊歩道などを訪れ行動範囲が広いように感じられます。一方アジア人は朝市や古い町並みなどの狭い範囲で観光を楽しんでいるように思います。事前に調べるのか自分の足で探すのかによって観光の仕方が変わってくるのは新たな発見でした。
情報を提供していただいた参加者の皆さんありがとうございます!

高山は他地域に比べて統計を取っているほうだと思うが、お金をどこで落としているのか、個人の消費額はいくらなのかまでの統計が取れていないのが現状で経済波及の調査が進んでいないのが課題ではないかという意見がでました。

観光業を営む業種の方にとっても市民にとっても重要な情報だと思うので対策が必要なものの1つだと考えられます。この課題に対して今後勉強会など開けるかどうか検討したいと思います。

今回は10連休という大型連休のあとということもあり、それぞれが感じた高山のゴールデンウィークの様子も教えていただきました。

例年以上に日本人観光客が多く外国人観光客をみかけなかったと感じる方もいれば、お店によっては来店されるお客様の比率が外国人のほうが多かったと感じる方もいらっしゃいました。外国人が多かったと感じた参加者は宿泊施設が多くなり、受け入れが増えて外国人も大型連休に高山を訪れやすくなったのではないかと分析されていました。

当店では、お店の前のアーケードは圧倒的に日本人観光客が歩いている割合が多く周辺道路も他県ナンバーの車で1日中渋滞していましたが、来店されるお客様は外国人のほうが多かったです。あらためて外国人に見つけてもらいやすいお店なんだと認識しました。

高山には古い町並みや朝市だけではなく魅力ある場所がたくさんあると感じる参加者が多かったのでオーバーツーリズムにならないように観光地の分散化ができないかと話題も出ました。

観光客の多くは高山駅から徒歩圏内を散策することが多、オーバーツーリズムぎみですが、交通機関を使って移動すると静かで自然豊かなエリアでの観光ができることも知ってもらいたいという意見がありました。ただ、交通の便が悪くなかなか紹介できていないのが現状です。また、静かなエリアに観光客を誘導すれば静かではなくなるので誘導方法にも工夫がいるのでこれも高山の課題ですね。

高山駅から徒歩圏内にも昔ながらの雰囲気を残した穏やかな町があります。すでにその場所に観光客の誘導が始まっています。オーバーツーリズム対策としてはプラスですが住民としてはマイナスと捉えているという意見が出ました。

自身が住むエリアは魅力あふれる場所だと思うが観光地ではなく住民が暮らす生活エリアなのであまり観光客に来てほしくない。民家の軒先で休憩したり、外から外国人の大きな声が聞こえてくることに抵抗を感じる。まんべんなく観光エリアにして誘導することには賛成できない、分散化のやり方を間違えると住民感情とのギャップが生まれるので生活エリアと観光地を分けることも重要だと話してくださいました。

このような意見はとても大切な市民の意見だと思います。観光に携わる仕事をしているとどうしてもよりよい観光地にするためにはという考えが先行してしまいますが私も1人の市民です。当事者として自身の生活エリアが観光地となったら戸惑いと生活しにくさを感じるだろうと思いました。

今回はここまでで時間となりました。

しかし、最後の意見はとても重要な意見だと感じたので観光地に近いエリアに住む方数名に聞き取りをしてみました。

観光地ではない自身の生活エリアに外国人観光客の散策が増えたらどう思うかを尋ねました。どの方もすでに生活圏内で外国人観光客を見かけているそうで賛否両論の意見をいただきました。
外国人観光客を受け入れられるという方の意見は今のところトラブルはなく、外国人から話しかけてくれないかなと思っているようです。町内会で英会話教室を開き外国人に道案内ができるように勉強をしているところもあるようです。ただ、今後トラブルやマナーの問題が出てくれば感じ方は変わるかもしれないとのことでした。

反対意見の方は、静かに散策して観光地を歩いてもらう分には問題ないけど民家の敷地内に入ってきたら怖いし、団体で行動されるとうるさいので困るとのことでした。
どちらもマナーを守れるかが受け入れ可否のポイントになるのではと思いました。

今後オーバーツーリズムを考えるうえでの大きなポイントだと思いますので貴重な意見をいただいたみなさんありがとうございました。


次回は6/14に「Googleマイビジネス活用勉強会」を開きます。
・外国人観光客向けに事業をおこなっている方
・集客のためにWEB上のPRを強化したい方
・興味があるまたは必要性を感じている方がPCのことにあまり詳しくないという方
・外国人観光客がどのように情報収集をしているのかを知りたい方
ぜひご参加ください。

詳しくは当店のFBページまたはインスタグラム@tch_yorunobuをご覧ください!



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