ぷち図鑑2024
久し振りにnoteを開いたら、昨年のぷち図鑑で記事が止まってましたね。
ということで2回目のぷち図鑑に参戦してきました。
というお話。
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◆サンリミット
「ピーマンのない回鍋肉ショートver.」
これ失敗したなぁと思ったのは「ショートver.」なんて付けちゃったことです。
ショートもなにもこれがオリジナルであって、第二回本公演でやった「ピーマンのない回鍋肉」は、オリジナルを50分くらいに拡大したものなんです。
物語の開幕は亜子の星から始まり、ラストシーン直前には地球侵略に向かう宇宙船の中を。
その他、亜子の部下である「アン」と「コック」が葛藤するシーンなどを追加したんですね。
それはそれで面白く仕上がったと思うのですが、自分の中ではやっぱり今回やったものがオリジナルなんです。
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この作品は台本を書き始めて3本目のやつで、大分前に書いたやつなんです。
当時は「すげーの思い付いた!」なんて思っていたけど、今となってはそんなことなくて
ヒーローものって楽なんですよ。設定的なフォーマットがあるから、世界観とかあまり説明しなくて済む。あとは亜子と誠をすれ違いさせれば話が進んで、お互いに正体が分かったところから転じれば、あとは結末をどうするのか…だけ。
自分はバッドエンドが好きなので、2人にはお別れしてもらいました。でも地球は救われたわけで、そういう意味ではハッピーエンドなのかも。
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稽古回数は7回
10人ほどの出演者のうち、サンリミットのメンバーは1人だけ。ダンス経験者も少ない。となると結構ギリギリの稽古回数だなーと思ってました。
しかし、結果的には大分稽古時間を削ることができましたね。これはマジで出演者のみなさんのお陰です。主演のジョイ君、誇夢ちゃんは約束通り初回稽古にはセリフ入れてきてくれましたし。
「セリフさえ入っていれば、稽古時間は短くて済む」ということを再確認できました。
とはいえまだまだ良くなったとは思う。けど、それは時間ではなく台本と演出の問題。稽古回数はこれで良かったはず。
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僕の台本におけるダンスの入れ方は、基本的には「物語の一部」として考えています。要は、物語の設定や、本来ならセリフで会話させる部分をダンスにするんです。
でも「ピーマンのない回鍋肉」のオープニングダンスの目的は…ワクワクさせること!でした。観客のみなさん、ワクワクしてくれたら嬉しいなぁ
ダンスって個々の技術を上げていくことに目が行きがちだけど、自分はそうじゃない気がしていて。
個々のレベルはそれほど高くなくても、ちゃんと振りが揃っていればキレイに見えるんです。要はシンクロ率ってこと。
その上で個々のレベルが高ければもっと良くなるよね!って感じ。だと思っている。
だから「稽古場で」「みんなで」「何度も」繰り返すことが重要。
今回のメンバーは稽古への出席率が抜群に良かったので助けられました。本当に感謝。
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◆劇団リモリス
「田圃」
たんぼです。でんえん、ではありません。
今回「ピーマンのない回鍋肉」とは別に、劇団リモリスの長月さん(以降、なーちゃん)に一人芝居を書き下ろさせていただきました。
プロットに1日、執筆に1日、調整で1日。結構スムーズに書けたのも、なーちゃんという人間のイメージと、自分の書きたい作風がマッチした結果だと思います。
最初に全シーンのイメージは伝えましたが、その後は「好きにしていいよ!」と、すべてなーちゃんにお任せしました。とっても素敵に作ってくれたので嬉しかったですね
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皆さんいろいろな思い出があると思いますが、とある数年間だけ「やたら解像度が高い」そんなことってありませんか?
主人公の佳代子にとって、小学4年生のころに住んでいたアパートでの生活、田んぼで遊んだ記憶がまさにそれなんです。そして田んぼでやったキャッチボールをきっかけに、父との歯車がずれていることを自覚する。そして最後まですれ違ったままだった親子。
完全にバッドエンドとして書きましたが、なーちゃんはハッピーエンドとして作ったようですね、たぶん。
いやしかし、よくぞあそこまで仕上げてくれた!
すごいぞなーちゃん!
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◆物販してみた
今回、初めて台本の販売をしてみました。
「ピーマンのない回鍋肉」500円
「田圃」500円
今まで出来なかったんですよ。自信がなくて。
でも、一応、一応なんですが、大小合わせて10本以上上演しましたので、そろそろ…チャレンジしてみても良いのかも、なんて思ったんです。かなり勇気がいりました。
ビビって10部ずつしか印刷していなかったのですが、ありがたいことに追加印刷。これは自分にとって大きな一歩になりました。
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書きたいことはもっとあるので
つづく、かもしれない