渡米15-16ヶ月 快挙!凄いぞ君たち!ターニングポイント


<2024年11月>
【ファミリー・ストーリー】

今朝の気温はマイナス2度。11月初めにサマータイムが終わり、夕方4時を過ぎると途端に暗くなる季節がやってきた。11月後半のサンクスギビングともなると大学院も小学校も週の後半は休みとなり、一足早くお正月がやってきたような不思議な雰囲気がある。

子どもたちはその後、11月10日に長男が英検準2級、次男は3級の2次試験を受け、長男・次男ともなんと無事に合格した。これまで現地の小中学校の授業に日々ついて行くのも大変で、英語力に自信がもてなった長男にとって、今回の合格はとても励みになった様子だ。帰国後の高校受験にも欠かせない英検2級の試験を一月に控えて、週末には時間を設けて親子で試験対策を進めている。

【フィルムスクール】
11月に入り、秋学期も終わりに近づくにつれて、誰もがそれぞれのクラスの最終課題の制作に終われている。特に映画制作の課題は一人でこなすことができず、チームワークが必須となるため、お互いにそれぞれの制作現場で撮影や照明、助監督、プロダクションデザインなど各々の得意分野を持ち寄り、助け合いながら、作品制作に臨んでいる。今年の秋にやってきた新入生の中には、すでに海外の映画祭で高い評価を受けている映画監督やプロの俳優もいて、クラス内外でのコラボレーションを通じて若い才能に揉まれながら、日々新たな刺激を受けている。
11月19日には昨年に引き続きエマーソン大学でフルブライターとして特別講演を依頼された。その際、先月学内新聞Emerson Todayに掲載された私に関する特集記事をもとに、今学期学んでいるモーション・グラフィックスの技術を活用して制作した3分間のショートドキュメンタリーを上映したところ、とても好意的な反応が得られた。モーション・グラフィックを駆使すれば、例えば大量の写真を紹介する際に、2Dの動きに縛られず、3D空間をカメラが自由に飛び回って接写するような新たな表現を実現することができる。こうした技術を手にいれる日々の中で、これから自分が生み出す作品が確実に変わってくるであろうことを実感している。


<12月>


<12月>
【ファミリー・ストーリー】
今年の冬は一段と寒く、今月後半には雪が降り一晩で街中が雪景色に変わった。その後も氷点下を下回る日が続き、車を出すにも家族で雪かきをして、雪をお湯で溶かし、なんとかこの厳しい寒さの中でも生活ができるように凌いでいる。

子供達の秋学期が12月20日に終了。クリスマスも年末も特に遠出はせず、子供たちは時折友達の家に遊びに行ったりしながら、塾のオンライン冬季講習や英検の勉強に勤しんでいる。年明けには長男の脊髄炎のその後のフォローアップ検診があるが、家族向けに加入した留学用の保険は発症から180日で有効期限が切れているため、検診のために新たな保険に加入する必要に迫られている。

【フィルム・スクール】
今学期に履修したMotion Graphicsコースの集大成として、12月2日に大学のテレビスタジオを借り切って、巨大なグリーンスクリーンを使用し、背景にバーチャル空間を合成する短編映画「Happy Bad Day」を撮影した。

モーショングラフィックスのマットペインティングと呼ばれる技術を活かすと、実際の映像と架空のオブジェクトを組み合わせて、現実と非現実の間を行き来するような超現実的な映像世界を生み出すことができる。こうした映像の撮影や制作にはそれなりの時間と高度な技術が必要だが、こうしたテクノロジーを活かすと再現映像のみならず、主人公の記憶やまるで夢の中で見たような世界を視覚化することもできる。

今、米国ではこれまでドキュメンタリーの世界で活躍してきた映像作家が、例えばKirsten Johnson監督作のDick Johnson is Deadなどのように、フィクションとノンフィクションを組み合わせた新たなハイブリット・ドキュメンタリーを生み出すことで注目を浴びている。

「モーショングラフィックを学び、新たな表現の可能性に触れる中で、あなたたちがこれから作る作品が変わってくるだろう」この授業の初日に担当のAllyson教授がそう僕たちに語った。そしていい意味で、その予言は僕には的中した。

来学期からいよいよ本格的に大学生の映画制作基礎クラスの教鞭も取ることになり、また来年は卒論プロジェクトの制作も控えているため、冬休みの期間もむしろ休むことなく様々な準備に追われている。

いいなと思ったら応援しよう!