渡米4日目 JFKが育った町で
すっかり時差ボケで夜中1時から様々な手続きを進め、30分だけ仮眠をとった後、10時過ぎのある待ち合わせに向けて家族でブルックラインに向かった。
ボストン郊外の街ブルックライン。今日は初めて、自分たちがこの先おそらく2年前後を過ごすことになるアパートを訪れる。リース契約は9月1日からなので、まだ入居はできないものの、その前日まで暮らしている日本人家族がカナダに引っ越すことになり、ソファや照明、はたまた炊飯器などいらないものを譲ってくださるとのことで、部屋を見にいく傍ら、お会いすることなったためだ。昨日降りたBrookline Villegeから一駅先のBrookline Hillでトラムを降りると、まるでスタンドバイミーの少年たちが駆け抜けるような線路が続く小さな駅へと辿り着く。新しい住所はChestnut Placeという場所にあるが、Chestnutとはくりの木の意味。そこに続く道の名前はWalnut Streetだ。Walnutとは高級家具などの材料として知られるかしの木。種々の木の名前がついている意味がよくわかるぐらい緑が多くて美しい場所だ。駅から程なくして、子供達が通うことになるであろう近所の小学校の敷地が見え始め、そこを曲がると3分ほどで煉瓦造りの大きなマンションが見えてきた。思っていた以上に小学校との距離が近く、子供達の通学にはとても良い環境であることがすぐにわかった。ブルックラインはJFKが育った町としても知られている。
Tさん一家のご自宅にお邪魔し、部屋を見せてもらい、学校のことや近所の環境のことなど、きっと引越し前で忙しいと思われる中でも惜しみなく話を聞かせてくださった。Tさん一家は、このマンションと立地条件を切り入り、9年近くこのマンション内で2度引越して、暮らしてきたという。部屋の外に広がる緑の美しさに加えて、家賃の中に、ガス代と冷暖房費が含まれていたり、裏にはにはプールや、サッカーができる芝生があったりと、Tさんファミリーがこの場所を気に入った理由がとてもよくわかった。このご家族の後を引き継いでここで暮らせることをありがたく感じた。小学校のある地区にはドルフィンズと呼ばれる強豪の水泳チームがあると聞き、次男の目が輝いた。一方、長男は大雪が降ると学校が休校になることがあると聞いた時に初めて満面の笑みを見せていた。でもバンドや吹奏楽ができる環境も充実しているみたいだから、長男もうまく学校に馴染んでくれればと思う。
近所を少し散歩すると、遊具がある公園があった。次男はようやく公園を見つけたとさっきまで喧嘩していた長男と一緒に遊び始めた。僕も童心に帰って、子供達を載せた遊具を全力で回して遊んだ。
その後、近所のリンカーン小学校前で、今回、このマンションを仲介してくれたジュリアンさんと合流。(母と呼ぶほど歳が離れているわけではないが、)僕たちが「ボストンの母」と呼んでいるぐらいとても頼りにしている方で、例えば、マンション契約時に日本からの海外送金がうまくいかなかった際には無償でディポジットの支払いを立て替えてくださるなど、今回、彼女のサポートがなければ、この物件に住むことはできていなかったと思う。ブルックラインエリアを案内してもらい、次男が好きなマルゲリータを食べながら一緒にランチをしているとすっかり打ち解けて、ボストンで初めての友達ができたことをとても嬉しく感じた。
夕方、ようやく携帯を入手した。僕は映画の撮影にも活用できたらと新たにIPhone13Pro Maxを購入。携帯の番号がなければ、公共料金など様々契約もできず、子供達の学校の手続きも進まない。少しずつ、でも着実に生活を立ち上げていこう。
Day4 0826土3041ー3129ー3150
Day4
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?