筆者がAI画像生成にKrita AI Diffusionをすすめる理由
筆者について
こんにちは、鷹の目週末プログラマーです。これがNoteへの初投稿になります。普段は、趣味でStable Diffusionを使った画像生成を楽しみながら、興味を持ったことをブログやYouTubeで発信しています。私の情報発信は、もともとは、Pythonプログラミングの備忘録としてブログを始めたのがきっかけでした。
2022年8月にStable Diffusionがリリースされると、私はStable Diffusionにすっかりハマり、情報発信もStable Diffusion中心になってきました。
そして私が初めてKrita AI Diffusionを知ったのは、リアルタイムでキャンバスの絵と連動しながら画像生成ができる様子をSNSで見かけた時でした。それ以降、私はKrita AI Diffusionの使いやすさにすっかり魅了され、画像生成はKrita AI Diffusion中心に使う様になりました。
この記事では、私が感じるKrita AI Diffusionを使うメリットについてご紹介したいと思います。是非、多くの皆様にKrita AI Diffusionに興味を持っていただき、使っていただきたいと思います。
Krita AI Diffusionとは
Krita AI Diffusionは、完全に無料で使えるオープンソースのペイントソフトKritaのStable Diffusionプラグインです。ペイントソフトKritaから、そのまま画像生成AIが使える非常に便利なプラグインです。特に、画像生成AIが初めての方でも非常に使いやすい、おすすめのアプリです。
Krita AI Diffusionを使うべき5つの理由
理由その1.ペイントと画像生成の連携
画像生成AIの能力を存分に発揮するのに、ペイントツールとの連携は非常に有効な手段です。手書きの下書きや、別の写真やイラストをベースにしたり、生成するパーツを別々に生成したり、一度生成した画像を、生成AIで再加工したりすることで、1回の画像生成では作れないような高度な作画やレイアウトの画像が作れると思っています。
Krita自体、優れたペイントツールです。Krita AI Diffusionでは、ペイント機能と画像生成の機能が一体化されているため、そういった何回も手を加える画像の加工が非常に有効です。
私には、絵心がありませんが、実際にイラストを描ける方が使いこなすと、手描きとは異なるテイストの革新的な画像を生み出すことができると思います。
ペイントと画像生成の連携により、アイデアはあっても、絵心がなかったような方でも、思ったような画像が作れるようになるし、一方で、すでに技術を持っているクリエイターの方は、AIをサポートとして使うことで、クリエイティブな部分に集中して、創作活動ができるような未来を想像します。
理由その2.Stable Diffusionの優れた多くのモデルを使える
Stable Diffusionの多様なモデルを使うことができます。最近なら、FLUX.1シリーズのモデルも使えます。用途に応じて、適切なモデルを選ぶこともできます。様々な世代のモデルにも対応しており、ControlNetやLoRAなど、特色のある画像を作るための、基盤技術もしっかり実装しており、非常に使いやすくなっています。すでに、WebUIやComfyUIなどの他の画像生成アプリを使っている場合も、モデルを共有化できるので、他のアプリとモデルを共有化もできます。
Photoshopにも、同様に画像生成AIの機能が実装されており、私も使っていますが、現時点で、Stable DiffusionをベースとしているKrita AI Diffusionと比べると、残念ながら、生成する画像の品質は低く、できることも少ないです。
理由その3.ComfyUIをバックボーンとする高速動作と高い拡張性
Krita AI Diffusionの画像生成部分は、ComfyUIがそのまま使っています。ComfyUIは、ノードベースのワークフローで、Stable Diffusionの新しい機能をいち早く実装しています。また、画像生成の処理速度が速く、比較的低スペックのPCでも、画像生成できる利点があります。一方で、ComfyUIは、ワークフローのカスタマイズが複雑で、慣れていない方には、難しく思えるかもしれません。しかし、Krita AI Diffusionは、各Krita内ですべてのAI画像生成の設定をすることができるので、ComfyUIのワークフローを意識することなく、ComfyUIでの画像生成を実行することができます。
2024年10月現在、Krita AI Diffusionのアップデートは非常に積極的に行われており、Stable Diffusionの最新機能が実装されています。Krita AI Diffusionを使うことで、難しいことを意識せずに、最新のComfyUIでの画像生成を使うことができます。
理由その4.アップデートが頻繁
Krita AI Diffusionの開発グループのAcly氏は現在も頻繁にアップデートを行っており、プラグインを使いやすいように改良し続けてくれています。さらに、画像生成の最新動向にも非常に高い見識があり、新しい生成技術をどんどん実装してくれています。
理由その5.初心者でも使いやすいUI
操作がシンプルで、構えずに直感的に使うことができます。プロンプトの入力以外は、ほとんどがマウスやタッチペン操作だけで行うことができます。
インストールも簡単で、最新のバージョンでは、アップデートも自動で行えるように改良されています。ほとんど直感的な操作で、いろいろなことができます。
最後に
Krita AI Diffusionは、残念ながらマニュアル類は英語だったり、あまり充実していません。しかし、私のYouTubeチャンネル「鷹の目週末プログラマーチャンネル」では、いろいろな事例に対応したKritaの解説動画を公開しています。是非ご参考いただき、Krita AI Diffusiionに興味を持っていただけたらと思います。