It's just a milestone...
アトランタでの初めての1シーズンが終わりました。
シーズン前に急遽、チームからオファーをいただきハワイという楽園からスーツケース二個抱えて移動したのが昨日のように感じます。
初めてのNBAシーズン。
コロナ対策、選手の怪我により遠征帯同のチャンス、スタッフ編成...
振り返ると色々なことがあった。
何と言っても、NBA playoff(決勝トーナメント)での経験。
一年目にしてEastern Conference Final (東リーグの決勝)まで経験することができた、Playoffでのあの選手やスタッフから伝わる緊張感は凄まじいものでした。レギュラーシーズンでは見られない選手の感じ。試合前のPrep(準備)中でのピリピリ感。
メディカルパフォーマンスチームのみんな、一つの小さなミスも許されない。とても緊張感ある中、色々な学びがある貴重な時間でした。
今年を代表するマスクでの写真。もうこれからはマスクなしで写真撮れることを祈ってます。
惜しくも、決勝で負けてしまいました。
悔しいと同時に、契約がみんな切れるので次のシーズンはどうなるのかという不安。
GMとのミーティング
シーズンがあわると同時に、次のシーズンに向けてチームは切り替えていく。
Bucksとの試合に負けた次の日、GM(ジェネラルマネージャー)から話があると呼ばれ、初めて彼のオフィスに入りました。もちろん、インターンだった自分がGMのオフィスに入るなんてことはなかったので、
GMからは一言。
”来シーズンからフルタイムとしてアシスタントにしようと思ってる。どうする?”
どうする?
どうするも何も!
すかさず、”よろしくお願いします!”の一言。笑
この背景には、色々な人からのサポートがあった。僕の上司のヘッドアスレチックトレーナーとメディカルディレクターからの推薦、用具担当のスタッフからのPush..
感謝しかない。
周りのサポートあって得られたチャンスだが、
インターン中に心がけていたことは一つ。
これは始まる前にNBAでたくさんの経験のある先輩、中山さんとDiceさんからのアドバイス。
自分の役割を理解して、組織が必要としていない限りはそのラインから出ないが、いつでも出られる準備をしていること。
これを常に頭の片隅に置いて行動していた。
今のボスにも、シーズン始まる前にどんな人材を探しているか聞いたことがある。
Someone who is able to keep the head down and do their job. (自分のエゴを出さず、自分の役割を理解して遂行できる人)
シンプルだけど、なかなかできないこと。
色々経験すると、自分の意見など考えを実施したくなるエゴは誰しもがあるでしょう。だけどそれにPriority(優先度)をおかずにいかにチームとして働けるか、チームが自分に必要としてることは何か。
それがもしかすると、メディカルや選手と全く関係のないタスク、荷物の分配、用具かがりの人たちに手伝い、コーヒーの手配、、、などだったりすることもある。
自分のラインを理解して、それを超えないように。だけど、そのラインを超えられる準備は常にしてた。
先輩からのこういったアドバイスはとても参考になった。そのおかげもあって、何人か選手を担当する機会をもらった時にも準備できた状態でいることができた。
もう一つとても参考になった考えを同僚のストレングスコーチが教えてくれた。彼も数々のインターンを経験し、インターン時代の境遇をとても理解してくれていた。彼がくれた助言でとても心に残っていることがある。
”Taka、多分インターンとしてやれることやらせてもらうことが限られていて、もやもやすることもあるだろう。でも今の時間はとても貴重な時間で無駄にするな。他のトレーナーが選手を見ているたびに、お前は頭の中で自分ならどう対処するか、何を提供できるか、考えれる時間があるんだぞ。しかも、責任ゼロで!”
間違いない。 一番安全に学べる貴重な時間だった。
8年前この舞台で働くことを夢見て渡米。
目指して行動はしていましたが、まさかアシスタントになれるとは、当時は思ってもいなかった。
タイミングと周りのサポートあってもらえた二年間契約というチャンス。
GOAL がMilestone(通過点)へ
確かに、NBAでの契約を夢見ていた。
ですが、契約をもらって少し経ち、考える時間もできた。
この世界は、とても不安定で複数年契約も稀であるみたい。自分の仕事タイトルはただのタイトル。履歴書にただただ追加されていくもの。スキルや実力が素晴らしいからあるものでもない。他の世界には、素晴らしいクリニシャンがたくさんいる。
常に成長し、選手に提供できるサービス力を磨いていかないと残れない世界だなと思います。代わりがいくらでもいる中で、自分にできることを毎日探して勉強していかないとなとつくづく思います。
緊張感もありますが、もちろんこのフィールドにいるからこそ経験できることもたくさんあり、この二年間がとりあえず楽しみです。
いい機会だなとおもい、記録としてここに最近思ったことを書かせてもらいました。
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