コロナウィルス狂騒曲(2) 良いこともあった:普通のインフルエンザが劇的に減った
2020年02月07日 https://ncode.syosetu.com/n2046ga/
2019/20年、今シーズンの季節インフルエンザ患者は例年より少ないらしい。コロナウィルス騒ぎで、皆気をつけたからだろうか。
2007年、鳥インフルエンザ騒ぎの年も少なかった。でも翌年には増えた。関係機関は毎年同じ対策を広報してるけど、喉元過ぎれば熱さを忘れる。
本文
以下のグラフは、厚生労働省が報道向けに毎週発表している資料で、ざっくり言えば、全国の医療機関(のうち、定点として毎週報告してるもの)で、一箇所あたり平均で週に何人のインフルエンザ患者が受診したか、というものです。
2017-2020
インフルエンザに関する報道発表資料 厚生労働省
例年(1-2年前)に比べて、患者数が明らかに少ない。ピーク(50人以上)に向かって患者が増えていく時期に、途中で潰された(20人以下)ような、不思議なグラフになっています。
皆がコロナウィルス対策をした、つまり普通の風邪・インフルエンザと同じ対策を徹底した結果、普通の(季節性)インフルエンザが減ったんじゃないかなーと思います。
国立感染症研究所には、もっと細かい生データがありました。前年同期で比べると、差が一目瞭然。
2020年 第05週(1/27~2/2)
2019年 第05週(1/28~2/3)
色分けの意味
面白いので、過去にさかのぼってみます。
2012-2016
2010-2012
2007-2011
2007/8年も少ない。何かあったかなーと探すと、それ以前から鳥で流行っていた鳥インフルエンザの、ヒトへの感染が話題になった年のようです。
”2007年11月から12月には、江蘇省南京市の父子が感染し、子が死亡した。父は子から感染したものであり、中国で初のヒトからヒトへの感染事例である。”
wikipedia:鳥インフルエンザ
しかし、翌年2008/9シーズンには増えちゃってます。
2010/11年も少し減ってます。この年は、豚インフルエンザのヒト感染が「新型インフルエンザ」として話題になった年のようです。
しかし、翌年2011/12シーズンには(ry
喉元過ぎれば熱さを忘れる。
このまま対策意識があれば、今シーズンの季節インフルは大丈夫でしょうが、毎シーズン、普通に風邪・インフルエンザ対策することが大事なんではないでしょうか。
重ねるとこうなります。
あと、内閣ウンタラや地方自治体サイトでも、イラストやら入れて、各自厚生労働省と同様な内容を広報してるようです。
首相官邸:感染症対策特集~様々な感染症から身を守りましょう~
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/
現在注意が必要な感染症:新型コロナウィルス
例年流行している感染症:インフルエンザ(季節性)
とありますが、書いてる対策同じです。
新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~
"2.一人ひとりができる新型コロナウイルス感染症対策は?
■新型コロナウイルスに感染しないようにするために
過剰に心配することなく、「手洗い」や「マスクの着用」を含む「咳エチケット」などの通常の感染症対策が重要です"
※注意:専門家じゃないので、「理由」はアホな推測してる可能性があります。例えばインフルエンザワクチンがたまたまドンピシャだったとか
出典
出典:インフルエンザに関する報道発表資料 2019/2020シーズン 厚生労働省
2020年2月7日 インフルエンザの発生状況について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou_00004.html
出典の出典:国立感染症研究所感染症情報センター インフルエンザ流行レベルマップ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html
国立感染症研究所 インフルエンザ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/a/flu.html
追記(3/1)
2/29にニュースになった模様。
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