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煙草

今年の3月20日から禁煙を守っていたけれど、つい先程、禁煙を破った。理由はたった一人きりの相談相手の血の繋がった兄に裏切られたから。

俺は今年の2月中旬に狭心症だと診断され、それ以降は何とか禁煙しようと努力を重ねてきた。けれど、今日、兄に裏切られ、煙草を我慢しきれなくなった。

半年と少しの禁煙期間だった。狭心症は治っていないだろうから、煙草は自分の死期を早めるようなものだ。延命を図りたいと思って禁煙していた。

八十代まで生き延びたいと思っていたけれど、それは叶わぬ夢に終わるだろう。診てくれた医師の先生は煙草は狭心症にはリスクだからと言っていた。

けれど、それも自分から破った。特に後悔は無い。伯母と母と父の死期を看取った。俺の人生はそこまでだったのだと思っている。

まだ、明日すぐに死ぬ訳ではない。実際にこうして今も文章をアップしている。伯母は2010年から2011年3月20日に掛けて全身全霊を掛けて介護した。父は借金を残していて、それを俺が保佐人になり、借金の返済も終えて2019年に看取った。母は俺と二人きりだったこともあって、看取りも覚悟の病院で2021年に看取った。

俺自身は四十代のはじめ頃まで編集制作の仕事にこだわり続けたことが悪い方向に向かってしまい、その後の転職先も見つからず。校正の派遣の仕事と出版社への転職を繰り返しながら、57歳を迎えてしまった。もう、今更転職など到底無理な話だ。

2018年6月に51歳から小説を出版社から出して貰えたことがせめてもの救いだろう。これまでに42冊の小説を出版して貰えた。それと、今年の7月からサブスクで自分の音源の配信もスタートして貰えた。

今年は良い一年でもあったけれど、狭心症も発覚しトントンだった。今は前庭と三半規管が弱っていて眩暈が酷い。それでも、出版予定の最後のPODの為に腰痛を抱えながらも文字の入力に追われていた。130000文字の入力を終えた。残り15000文字の入力で最後のPODの出版も可能だから、悪あがきをしようとは思っている。

まだ、気持ちの整理がついていないけれど、このまま煙草を吸い続ければ狭心症で間違いなく俺は死ぬだろう。でも、ストレスが大きくて煙草に逃げ道を見つけた。

今日はワインも飲んだ。休肝日を33日間守っていたけれど、10月12日から三日連続で飲んで。二日間は休肝日を作れたけれど、今日はまた飲んだ。

酒と煙草は俺にとって大きな楽しみであり逃げ道だ。明日の朝、また煙草を吸いたくなってしまうかどうかは現時点ではわからないけれど、意志の弱い俺はまた逃げてしまうと思う。

とりとめの無い文章になってしまったけれど、まだ命のある限りは小説と音源の制作に奮闘したい。まずは、PODのための文字入力を進める。それと書き掛けの作品の「BL漫画家に恋する腐女子」を完成させたいと思う。

58歳の誕生日まで残り1か月を切った。本来ならこんなことになるとは思っていなかった。けれど、自分の寿命を悟ったと思って、今後はできることだけを進めていければと思う。


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