083 言い訳、本当に良いわけ?
寝ぼけたままで見た朝の情報番組で、今日から3月並みの暖かい日が続くのだと天気予報士が伝えていた気がして、少し薄着で外に出た。
あれ?ちゃんと寒い。
一度帰って服選びからやり直そうとも思ったが、会議があることを思い出し、寒さに抗いながら駅へと向かった。
きっと同じ番組を見ていたんだろう、同じように薄手の人たちが数人いて、少し安心する。
「服選び間違えたのは僕だけじゃないんだ」。
自分が寒さに震えていることはかわらないのに、「僕だけじゃない」という言い訳は、どこか力強い。
僕は何かにつけて自分に言い訳をする。
スーパーで500円もするりんごジュースを買った時は「酒一杯我慢したらいいや」って言い訳をしたし、4,000円の本を買う時は「この前いけなかったイベントのチケット代も4,000円だったな」なんて言い訳をして買った。
仕事に追われる後輩に後ろ髪を引かれながら呑みに行く時も、「あの時手伝ったから今日は・・・」なんて、数ヶ月も前の忘れ去られた記憶すらも言い訳にかえる。
言い訳とは、いうまでもなく屁理屈でしかなく、大抵自分に言い訳する時は、本来の考えに蓋をしたい時なのかもしれない。
本当はこうしたいけど「でも○○だから」って。
昨夜は終電まで神戸で飲んだ。
「明日から仕事がはじまるし、正月休みの最終日くらい終電まで飲んでもいいや。」
今年こそ「明日から仕事がはじまるし、今日は早く帰ろ。」って思える一年にしたい。
あぁ、でも、せっかく神戸まで行ったし神戸で飲む事なんて、たまにしかないしね。
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-こと-
大阪の落語 桂九ノ一
今週末の14日、大阪の福島に新しくできたカフェ「Art Beat Cafe」で大阪の暮らしをテーマに落語会を企画しました。
「せっかく大阪住んでるし勉強がてらいっか」
「1時間だけだし軽く行ってもいっか。」
「1,500円でドリンク付いてるしいっか。」
「今年まだ高津に会ってないし挨拶がてら行けばいっか。」
いっかいっかの、ちょうどいい言い訳を見つけてぜひ。