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Let It Come Down

98年に出たジェームス・イハのソロアルバムがアナログ盤として再発されたので、1秒も迷わず、シナプスの反応のみでポチった。ダーツを止めたキルアに肉薄するレベル。

このアルバムが自分に与えた影響はとても大きくて、ソロアルバムのMy Adviceというタイトルも、このアルバムの日本盤CDに収録されていたボーナストラックのタイトルから引用した。
あとはラングストン・ヒューズの助言という詩から。

「みんな、云っとくがな、
生まれるってな、つらいし
死ぬってな、みすぼらしいよ
だから、掴まえろよ
ちっとばかし 愛するってのを
その間にな。」

これはマーシーが作ったブルーハーツのチェインギャングという曲にも引用されてる。

イハはビリー・コーガンという個性的なボーカルが率いるスマッシング・パンプキンズという偉大なオルタナバンドのギタリストで、マーシーは言わずもがな甲本ヒロトを支え続けてるギタリストだ。
2人とも最高のボーカルと最高のバンドを組んでいたけど、自分の声で歌うことを選んだ曲たちに、当時シャビーボーイズが解散した後、初めて矢面に立ってメインボーカルを取ることを選んだ自分をおこがましくも重ねたくなったと言っても、バチは当たらないと思う。

イハの曲を聴いていると、ある一瞬にしかない、もう二度と触れられない輝きを思い出して、切なさと暖かさでいっぱいになる。

いつまでも憧れ続けてやまない彼が、今の自分と同じような年齢だったころの声が聴きたくて、見ていた景色や、感じていたフィーリングの端に触れたくて、今日もまた針を落とす。

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