次の手を考えるとき

新しい売上を作ることや経費削減は、大手も中小も経営が苦しくなってから、あわてて始めることが多いです。

大手は基本的に余裕がありますから、あわてて始めても間に合うかもしれません。

ところが中小企業は間に合いません。経営が苦しくなってから「売上を増やそう」としても、そんなに簡単にできるものではないです。時間がかかります。

もちろん、必死になればできないこともないのですが、第三者が見ると、それってもっと前からやっておくべきだったのでは?と思うわけです。

結論。

次の手を打つのは調子のいいときに行うべき!

経営状態がいいときは、次の手を打って、失敗しても、また再度挑戦する余裕があります。精神的にも金銭的にも。

ところが追い詰められてから、次の手を打とうと思っても、お金がないわけですし、そもそもそういう時はお金は借りることができない状態になっていたりします。基本、借りれるだけ借りている状態のことが多い。

そこで何か新しいことを始めようと思っても、不可能に近いときがあるわけです。もちろん出来る範囲でいろいろ知恵を絞るわけですが。

そんなわけで、調子がいいときに、「もし、売上が半減したら次に何をするべきか」「もし、あそこから仕事が途切れたらどうするか」など、悪い想定をしておくべきなんです。

そういう想像をしてみると、自ずと何をしなければならないかがわかるはずです(他人に言われなくても)。あの経費はいらないな、とか、もう少し営業しないといけないな、とか。単純にお金を貯めておくべきだ、とか、借金は早めに返しておこう、ということでもいいです。

経営は想定通りいきません。予想ははずれます。そして、売上や経費も変動します。その前提で経営をしないといけないのに、調子がいいときは永遠にその状態が続くと思ってしまう。不測の事態に備えないといけないのに、無意味な高級車を(節税と称して)買ったりするわけです。

経費削減も同様です。経営状態が悪くなってきてから、「さぁ、経費削減しなきゃ!」となる会社が多いのですが、これも調子がいいときからやっておけばいいわけで、何も経営状態が悪くまで待つ必要なんてどこにもありません。日頃からドケチでいかなければなりません!

世界最大の流通企業、ウォルマートの創業者、サム・ウォルトンは自著の中でこう述べています。

「私はケチである。」

私のウォルマート商法


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