インテル(CPUメーカー)
インテルというとサッカーのチームもあるので、ここではCPUメーカーのインテルについて書きます。
社長が交代、というニュースがありまして、まあ、首でしょうね。
近年、業績がダダ下がりで、利益なんてケタが変わってます。昨年の決算では辛うじて黒字でしたが、あの調子だと今年は赤字でしょう。
インテルを見ていて思うのは、いわゆるイノベーションのジレンマ。まさにこれにはまっている感じがします。
インテルは元々儲かっていたわけで、豊富な資金力で何でも出来たはずなのに、全然やってこなかった。CPUが大黒柱で、他は軽視していたと言われても仕方ない。
ライバルのAMDは、今となっては大正解、カナダのATI(グラフィックボードの会社)を買収していたことで、なんとかNvidiaに追随できてる感じです。当時はそんな思惑はなかったと推測します。データセンターもやっていて、今の潮流に乗ってますね。一時期はいつになったら黒字になるんだよ、この会社は!と思っていた頃もありました。
一方のインテルはビデオチップは眼中になかった。CPUの補助にすぎないと考えていたのではないでしょうか?インテル製オンボード(またはCPU内蔵の)ビデオチップはしょぼいという評価で確定してましたし、今もその印象はあります。ビデオ関係を強化するなら、Geforceのビデオカードを追加で買うか、AMDのAPUの方がいい。
インテルはハードの分野にも微妙に進出することもあるんですが、本気ではないですね、いつも。SSDも出したことがありますが、今はないです。性能的に悪くなかったし、あのままやっていればよかったのに、と思いますが。
要するにCPUありき、の会社なんですよ。それならそれで、なぜスマホの分野に行かなかったのか、という疑問が残ります。よく聞くスナップドラゴンはクアルコム製。
今思えば、いくらでもチャンスはあったのに、CPUが安泰だったため、積極的に新分野に行かなかったと見えます。
ただ、最近はARCという名前でビデオカード出したりしているので、遅まきながらやるべきことはやろうとしている雰囲気はあります。
こういう業界はスピードが速いので、インテルも復活するかもしれません。技術力は当然ですが、ある会社ですので。