ジャパンディスプレイ
こういう記事があったので少し書いてみます。
ジャパンディスプレイ、この会社、ほぼ終わっていると私は考えています。ダメになった日本を象徴するような会社。まだ存在していたんだ、というのが正直な感想。
競争力を失った日本メーカーの液晶部門が合体してできた国策会社で、今は不動産のいちご傘下ですが、ようするに寄り合い所帯で、以前からまともな経営が行われていません。なぜいちごがこんな会社に肩入れしているのか、経緯は知りません。
決算書を見ると、粗利の段階で赤字であり、もうやめた方がいいと思いますね。資金繰りとか言うまでもなし。とんでもない赤字です。
元々国策会社なのに、なぜか社長は外国人(笑)。外国人が経営したらうまくいくとでも?かつて日産がゴーンを連れてきたのと同じ発想。日本人の自信のなさがこういうことにつながっていると思います。
もうダメすぎて何を書けばよいかわかりませんが、車載のディスプレイが唯一、売上が(それなりに)出ているので、それしか残ってないんです。それもどうなんだか。数字を見る限り、売上が順調に伸びてます、ということではないです。
工場を作っては、売ったり(石川県のあたり)、なんだかこのあたりもよくわかりません。白山市や石川県との間で助成金をめぐってもめ事になってます。白山市とは裁判にもなってます。助成金を返せということで。結果、負けてます。当然でしょ。白山市の工場は元々、iPhone用の工場で、有機ELに移行した段階で用済みになり(多分)、シャープに売却されました。今はどうなっているんでしょう?
この会社、自社でなんとかしようという感じがなくて、中国に頼ったり、今回は台湾ですけど、他力本願な感じがずっとあります。経営をしている感じがない。第三セクターみたいな印象。多分、社員のやる気もないでしょう。社員がかわいそう。社員が悪いとは思わないです。経営の問題なので。
新しいタイプの液晶をこれから量産するそうなんですが、どうなんでしょう?技術的なことはわからないので、なんとも言えませんが、復活するとは思えないです、現状。
何がしたいのか、よくわかりませんし、方針も理念も何も感じない会社。少なくとも経営陣を替えないと無理だなあと思います。わかりにくいんです。
というわけで、この会社、いずれなくなるのではないかと思っていますが、もちろんなくならない方がいいわけで、誰かまともな経営者(経営陣)を連れてきてほしいなあと思います。