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【映画】『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観たから感想文を書くね。

★★★☆☆:3.5点

序を観た翌日にQを観た。続き物は頭から消えないうちに観ないといけない。

Qは「意味が分からない」ということで有名な作品。シンジ役の緒方恵美さんですら「私もよく分かっていない」みたいなことを先日、Twitterで仰っていった。

出演者さえ意味が分からないのだから、これは相当だぞ。

かなり身構えて見始めたけれど、途中まではついていけていた。言うほど難解ではない。昔、旧版のエヴァの考察サイトを徹夜で漁っていたことがあったからかな? ある程度、エヴァの鑑賞方法とか予備知識がいけるのではないか? 分からないと騒いでいる人は、エヴァのライトユーザーではないのかい?

…と思っていたけれど、後半から雲行きが怪しくなっていく。シンジとカヲルが13号機に乗った辺りから、一気に置いてきぼりを食らう。

何やら凄まじい戦闘を繰り広げているけれど、これは一体どういうこと?

直前まで乗り気だったカヲルくんは、何故いきなり動かなくなっちゃったの?

アダムスの器って何?

結局、ゼーレとゲンドウは何がどうなって欲しかったの?

とはいえ、相変わらず映像は素晴らしい。シリーズを追う毎に進化している。キャラクターの表情も豊かになっていたし。あと、前作の14年後の話だから、みんなちゃんと老けている。特に冬月翁の貫禄が凄かった。

これを映画館で観たら、さぞかし迫力があったに違いない。多少、理解が追いつかなくても、この映像の美しさがあれば目をつむれないこともないというわけでもない。

今作は分かりにくさはあったけれど、全然分からないかというとそうではない。前作の「破」が分かりやすくて面白かったから、その期待感で観たら苦しむことになるとは思うけどね。

「こういう難解でクセのあるところがエヴァンゲリオンの魅力なのよね」という温かさで受け止めてあげたらいいし、あとから考察サイトなんかを徘徊して、物語を紐解いていく楽しさもある。

庵野監督はきっと「分かりやすさが全てじゃないよ」と私たちに投げかけてくれているのだ(…と思うことにしたい)


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