これは「第二の思春期」がきているんだと思う、という話。
最近、人の年齢が気になる。
ドラマやバラエティに出ているタレントとか、街頭インタビュー受けている一般人とか、ネット上でブイブイ言わせている人とか、そういう人たちを見ると「この人はいくつくらいの人なんだろうか」と考えてしまう。
凄く落ち着いているという人が自分よりも年下だと凹むし、はっちゃけている人が自分よりも年上だと「まだ自分は大丈夫」と妙な安心感を覚えてしまう。
実年齢と精神年齢が噛み合わなくて苦しんでいる。私はこれを「第二の思春期」と呼んでいる。
4〜5年前の写真を見て「若いな」と思う。他の人からも「若いね」と言われる。それはつまり「老けたね」ということ。
とはいえ、例えば今の自分の写真を撮って、それを4〜5年後に見たら、やっぱり「若いな」と思うし「若いね」と言われるのだと思う。
だからもう、今の自分が一番若い。
元モーニング娘。の道重さゆみさんが30歳の誕生日を迎え、こんな発言をしている。
10代はかわいい。20代は超かわいい。30代は超超かわいい。劣化という言葉は私にはないんです。常にピークです。だから、今までで今日が一番かわいいんですよ。
名言よね、これ。
そういえば、前の職場でアーバンギャルドが好きだという話しをしたことがある。
どんなバンドなのかと聞かれたので、YouTubeか何かでアーバンギャルドを見せ、その時に、
「あなたって、いい歳して、まだ『死ぬ死ぬ』言ってるような音楽が好きなの? もう、こういうの普通の人はとっくに卒業しているよ?」
というようなことを言われた。
また、別の時に
「その年齢でそこまで落ち着きの無い人を、私は初めて見たわ」
というようなことも言われた。
それから、私は「年相応」とは何かを考えていた。
年相応の音楽とは何?
年相応の振る舞いとは?
だけど退職して、その後のアーバンギャルドのライブで『大人病』を聴いた時に、私はこのままでいいと思った。
死ぬ死ぬ言っていたって、血まみれだって、地獄をフラッシュバックしたって、いいじゃないか。
今の自分が好きだと思うものを、恥じる必要はない。
年齢がどうのとか考えれば考えるほど、自分を見失うし、そうしていくうちに時間は過ぎて、どんどん老けていく。
そんなことをライブ中に涙を流しながら考えていた。
だからもう、どんなものでも自分が好きだと思ったものは、誰が何と言おうと好きでいいと思うのだ。
今考えれば当たり前のことなのだけれど、その時はそれを忘れてしまっていた。
全ては、年齢がどうのとか考える自分のせいなのだけどね。
この先、年齢を理由に諦めたり妥協しようとしたら、ちゃんと自分を叱れるようになりたい。
もう、好きに生きたらいいんだよ。
自分の運命、自分で決めろ。
ということで、今日はこの1曲をお届けします。聴いてください。
アーバンギャルド『ワンピース心中』
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